7月22日午後、カンテレ『ウラマヨ!』に、高級住宅街にそびえ立つ真っ白な5億円豪邸と、家中にカーペットが敷き込まれたすごい家が登場。それぞれの家の主人や家族のこだわりなどに迫りました。
そのうち、大阪府堺市にあったのが庭付きの2階建て住宅。外観は特徴的なフォルムで、建物内には中2階があるオシャレな一軒家ですが、この家最大の特徴は玄関から廊下、リビングや子供部屋、階段に至るまで“カーペット”が敷かれていること。いわば「全部カーペットの家」なのです。
窓は低い位置に付け、カーペットに座った時に庭が綺麗に見えるよう設計。電気のスイッチも床に座った状態で押せる高さに配置されています。
そしてリビング等と同じウール素材のカーペットは、汚れやすい台所や濡れやすい洗面所の浴室ギリギリの所にまで。このかなり攻めたつくりについて、家の主人・堀田将矢さんは「台所は実際にはこぼしていると思うんですが、きれいに残っています。洗面所も小さい子供がいるとビショビショで出てくるので不安だったんですけど、それでも8年経ちますが大丈夫でした」と説明。
ウールの表面には撥水性の膜があって水を弾くため染み込みにくく、乾いたタオルなどで簡単にふき取ることが出来るのだそうです。
堀田さん、実は創業61年になるカーペット製造会社・堀田カーペットの3代目社長。5つ星ホテルや官公庁施設のカーペットも手掛けている老舗です。
糸を織って作るカーペットは日本製のものでは1%ほど。値段は少し張りますが、高い弾力性と耐久性があり、丈夫で長持ちするそうです。
スタジオに登場した堀田さんは、カーペットのメリットとして「ホコリが舞い上がりにくいこと」を挙げ、「カーペットを敷くとホコリっぽくなるっていう誤解も多いんですが、実際は空気中に浮遊しているホコリの量が10分の1くらいになるという実験データがあります」と紹介し、カーペットがホコリを吸着することで、空気中の環境は良くなるとされていると解説。
さらに、繊維に空気層が多く調湿性能も高いことから、「一度冷房をかけていただくと比較的早く涼しくなって、その状態が保たれやすくなります」と、冬に暖かいだけでなく夏は涼しいというメリットもあると話していました。
その一方で、堀田さんの会社の商品の場合、初期費用が一般的なフローリングと比べて1.3倍から1.5倍ほど高くなってしまうことに加え、「掃除の大変さ」についても指摘。
「冬のセーターで毛玉が出るイメージに近くて、どうしても遊び毛が出てきます。これは悪い物ではなくて、表面に付いたちょっとした汚れなどが取れていくという機能もあるんですが、しっかり掃除機をかけていただく必要があるというところが少し大変かなと思います」と、デメリットに関してもぶっちゃけていました。
また、堀田さんはカーペットのお手入れに関して、「重たい物を載せてついたヘコみはお湯で直せる」という裏技も紹介。「人間の髪の毛と同じように、温かいお湯をかけてドライヤーで乾かすとふくらみが出るという感覚に近いです。ポットに沸かしたお湯を少し垂らして拭き、最後にドライヤーで乾かしていただくとベストかなと思います」と語ると、簡単にできるプロならではの技術に、スタジオは驚きに包まれていたのでした。
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関西テレビ7月22日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より