食べてみよか

大阪・天満で初のワイン飲み歩きイベントが大盛況 

2024.10.22

大阪・天満で初のワイン飲み歩きイベントが大盛況 

客同士で生まれる連帯感も醍醐味

気持ちのよい秋晴れの10月20日(日)、JR天満駅周辺でワインを飲み歩くイベント「天満ワインサミット」が初めて開催されました。事前にチケットを購入した幸運な約180名が、きなりのサコッシュにワイングラスをいれて参加店舗をめぐり大盛況。実際に参加してみました。

スタンプラリー形式で、にぎやかな天満エリアを散策しながら7店舗で7カ国のワインを楽しむ同イベント。各店舗で最初の無料ワイン1杯を選び、店ごとに工夫が凝らされたオリジナルのアテ(300〜500円)をオーダーしたら、あとはワインを楽しむだけ!イベント参加費は1100円とお値打ちだったこともあり、チケットは開催日の一週間前には完売していました。
普段はワインに詳しくないという人もお店をめぐっているうちに、産地ごとの味の違いや、フードとの組み合わせでワインがもっとおいしくなることが感じられるのもイベントの魅力です。たとえば大きな白いのれんがすがすがしい高架下の立ち飲み屋「ihatov(大宝青果)」では、果実のワインだからこそ合うと野菜やフルーツのフードメニュー4種が用意されました。イタリアワインを飲んで、上質なオリーブオイルを回しかけた食べ頃の柿とシャインマスカットをいただいてみると、ワインの酸味や甘さが変化します。そんな感想を仲間と共有するのも楽しい時間です。
また、イタリアンの立ち飲みレストラン「ニカイノ徒然ルネサンス」では、白ワインには「ホタテとにんじんのマリネ」、赤ワインには「鴨団子のトマト煮」と決まったつきだしが用意されました。ワインポーターやワインエキスパートも各店舗にスタンバイしていたので、同店のワインとのペアリングについて聞いてみると、「フランスの白のソーヴィニヨン・ブランは本来は少し酸っぱいんですけど、d.A.ワイナリーのこのワインは酸が抑え気味になっていて果実が甘く感じるところに、にんじんの甘さがよく合います」などと、気さくに答えてくれます。
無料のワインを飲んだあとにおかわりも可能なので、もっと飲みたい人は赤白両方のワインを試したり、この日のために用意された珍しいワインをいただいてみたりすることもできて(150〜800円/1杯)、だれもが笑顔になっていました。
大阪市内から参加したという男女三人組は「2時くらいからスタートして、ワインをおかわりしながら全店行きました。おもしろかったですよ。1軒以外は初めて行ったお店だったので、天満のお店を知るきっかけにもなりましたね。次回のイベントがあったらまた参加したいです。こんだけ人がいたら参加するお店も増えるだろうし、それもまた楽しみ」と満足した様子でした。

イベント事務局によると、グラスを返却しに来た人のほとんどが全店コンプリートして、各店の飲食代が年内10%OFFになるプレゼントのカードをもらったそうです。「日本酒のはしご酒のようなイベントをワインでもやりたいという話から始まったこのイベントを、多くの方が楽しんでくださったようでうれしいです。さっそく次回は参加したいと言ってくださるお店さんもありました。行列になってしまったお店もあったのでそういった課題の整理は必要ですが、また天満に来ていただいて、ワインも楽しんでもらえたらいいなと思っています」と、次回の開催も期待できそう。参加を希望するなら公式インスタをチェックしてください。
文:太田浩子
「美味しい」&「楽しい」関西の魅力をご案内。プライベートでは和菓子にハマっています。
miyoka
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