カンテレは、2026年1月25日(日)に開催される「第45回 大阪国際女子マラソン」に先立ち、大会に出場する松田瑞生選手(30)と伊澤菜々花選手(34)に迫るドキュメンタリー番組『大阪から、LAへ。夢を駆けるランナーたち』(関西ローカル)を、1月19日(月)深夜1時16分から放送する。
2024年、前田穂南による19年ぶりの日本記録更新、そして2025年、ニューヒロイン小林香菜の誕生――。
大阪国際で、日本女子マラソン界の新たな歴史が刻まれたこの2年。
その歓喜の裏側で、人知れず涙をのんだ2人のランナーがいた。 一度は夢破れ、それでも走り続けることを選んだ彼女たちが見据えるのは、ロサンゼルス五輪という新たな光。
大阪から世界へ、最後の夢にかけるランナーたちの「覚悟」に迫る。
▼ダイハツ・松田瑞生(30)――「走ることが大嫌い」から「走ることが楽しい」へ 涙を越えてたどり着いた、大阪から始まる“第2章”
大阪国際で3度の優勝を誇る“なにわの女王”松田瑞生。
2020年、東京五輪代表選考レースの大阪国際で優勝しながらも、その後記録を塗り替えられ補欠に。
「まだ気持ちの整理がついていない」と涙を流し、夢の舞台には立てなかった。
さらにパリ五輪を目指した2024年の大阪国際でも代表落選。
「結果がすべて。責任感とプレッシャーがありすぎて、全然楽しくない」
結果を追い求めるあまり、いつしか走ることは苦痛になり、引退すら頭をよぎった。
そんな彼女を救ったのは、二人三脚で歩んできた山中美和子監督の言葉だった。
「走ることの本質、まず楽しさを追求してほしい」
勝つことへの義務感を取り払い、陸上を始めたころの純粋な気持ちを取り戻した松田。
「地道な努力ですよ。つぼみをね、パーって満開にさせるんです」
かつては「走ることが大嫌い」な状態で挑んでいた五輪への道。
「もう終わりやと思っていたのが、始まりになるんですよ? びっくり!」
唯一叶(かな)えていない夢へ。
「走ることが楽しい」と笑える今、大阪から松田瑞生の“第2章”が幕を開ける。
▼スターツ・伊澤菜々花(34)―― 32歳で現役復帰、「マラソンで日の丸をつけたい」 一度は手放した夢を叶える挑戦
高校時代、3000mでインターハイを制し、輝かしい未来を描いていた伊澤菜々花。
しかし実業団入り後の8年間は、学生時代の記録さえ超えられない苦悩の日々だった。
「自分が一番期待しているはずなのに、結果が出ないから信じられなくなった」
情熱を見失い、彼女はシューズも道具もすべて捨てて引退。自ら夢に蓋をした瞬間だった。
しかし、どれだけ遠ざけても消えることのなかった想いがある。
2024年4月、およそ2年間のブランクを経て32歳で弘山勉監督のもと現役復帰を決意。すると、ひたむきな努力が実を結ぶ。
5000m・10000mで12年もの間更新できなかった自己ベストを大幅に塗り替え、確かな進化を遂げた。
満を持して挑んだ昨年の大阪国際。目標の「2時間19分台」を掲げるも、脱水症状により25km過ぎで失速。思い描いた結果には届かなかった。
「悔しいというより不甲斐(ふがい)ない。ほぼ毎日思い出します。さすがにあれじゃ終われない」
あの日から1年。給水の取り方からフォームまで、すべてを基礎から見直してきた。
「自分がこうなりたいと思い続けて、努力し続けられれば、夢は近づいてくる」
一度は手放した夢を、もう一度拾い上げた34歳。あきらめなかった自分の夢を、大阪の地で証明する。
▼増田明美が語る、2人の「知られざる物語」
選手や関係者への愛あふれる取材でおなじみのスポーツジャーナリスト・増田明美氏が、本ドキュメンタリーで紹介する松田瑞生、伊澤菜々花両選手の魅力を徹底解説した。
■松田瑞生選手(30) 強く、優しく、面白い「ベリーグッドウーマン」
キャッチコピーは「ベリーグッドウーマン」。
私、去年も同じことを言ったんだけど、これ以上のキャッチフレーズは浮かばなかった。
松田さんは、アーティストの「ベリーグッドマン」の曲が大好きで、必ず聞いてからレースをスタートされるんですよ。それと、ご自身がものすごい魅力的な女性でベリーグッドウーマンです。
しびれるような研ぎ澄まされた美しい腹筋をされていて、競技者としても強い。それと、本当にね、優しくって。山中美和子監督の誕生日には、Qちゃん(高橋尚子さん)や私にも「メッセージを添えてください」って、いつも色々用意する人なんですね。
強くって優しくって、それからユーモアがある。常に人を笑わせることを大事にしていて、本当に「ベリーグッドウーマン」。その一言に尽きますね。
東京五輪の時にはね、大阪国際で優勝していながら代表になれず、補欠ですごく泣いてましたね。
そういうことにも負けずにまた立ち上がるたくましさ。成功だけじゃなくて、失敗も繰り返しながら、「“いぶし銀”な強さ」が備わっていると思います。
松田瑞生さんは、もう大阪国際女子マラソンの顔ですからね。沿道からの応援も一番多いですよ。本当にファンも多いので、沿道の声を全部力に変えて走り切ってほしいと思います。
■伊澤菜々花選手(34) “論理”と“論理”が導く進化 「上り坂34」
伊澤菜々花さんはね、「上り坂34」。恐るべき34歳、もう上昇して、上って、上って、ずっと進化している。
一度引退して競技者から離れたんですけど、「オリンピックに日の丸をつけてマラソンで走るんだ、まだそれをやってない」って言って帰ってきたんですね。
帰ってきて、スターツの弘山勉監督のところに飛び込んだんですね。奥さんの弘山晴美さんが初めてマラソンで優勝したのが37歳、40歳でも元気でしたから、勉さんにはノウハウがあるわけですよ。だから年齢全然OKって。
伊澤さんはスピードがあるのが武器ですね。そこに、マラソンのノウハウがよくわかっている弘山勉さんのメニューで持久力がついて、もう鬼に金棒ですよね。
伊澤さんの印象は、一言で言ったら、すごい「インテリジェンス」の人。質問しても返ってくる言葉が論理的。最初に答えを言って、その後に具体的に説明してくれる。弘山勉さんも論理の人なんですよ。「論理と論理」で言うから、ものすごい2人は合うみたいですね。
■視聴者の皆様へ ~苦労している人は強い~
伊澤さんには、「帰ってきてくれてありがとう」って伝えたい。
伊澤さんのこの復活ぶりで、くすぶっていた人たちがみんな燃える。みんなに勇気を与えているんですよ。
松田瑞生ちゃんには、「今でしょ!」色んな経験を積んできたけど、その経験が生かされるのは「今でしょ!」。
今はご主人がしっかりと心の面で支えて、山中美和子監督との二人三脚で、これから花咲くのは2028年のロサンゼルス五輪なんで、そこに向かって大阪が“始まり”で「いけるよ!」って伝えたいです。
やっぱり「苦労している人は強い」。視聴者の皆さんも順調な人なんて少ないから。
みんな苦労して、もしかしたら今めちゃくちゃ落ち込んでいる人もいるかもしれない。 そうすると、この人たちがこういう苦労があって、いい走りをしているっていうところは、すごく響くと思うんです。
【主な戦績・自己ベスト】
■ダイハツ・松田瑞生(30)
・主な戦績
2018年/2020年/2022年 大阪国際女子マラソン 優勝
2021年 名古屋ウィメンズマラソン 優勝
2022年 オレゴン世界選手権・マラソン 9位
2023年 ブダペスト世界選手権・マラソン 13位
・自己ベスト
マラソン:2時間20分42秒(2024年 ベルリンマラソン)
■スターツ・伊澤菜々花(34)
・主な戦績
2009年 第21回全国高校駅伝・1区 区間賞 チーム優勝
2025年 プリンセス駅伝・3区 区間賞 チーム2位
2025年 日本実業団対抗選手権・10000m 5位(日本人トップ)
・自己ベスト
5000m:15分16秒70(2025年 ホクレン・ディスタンスチャレンジ深川大会)
10000m:31分44秒85(2024年 エディオンディスタンスチャレンジ)
≪番組情報≫
『大阪から、LAへ。夢に駆けるランナーたち』
1月19日(月)深夜1:16~1:47
【出演者】
松田瑞生(ダイハツ)伊澤菜々花(スターツ)
【ナレーター】
佐々木ありさ
≪大阪国際女子マラソン・番組情報≫
『奥村組スポーツスペシャル 第45回大阪国際女子マラソン』
2026年1月25日(日)正午~午後2時55分
カンテレ・フジテレビ系全国ネット/TVer フジテレビ系リアルタイム配信
■番組ホームページ:
https://www.ktv.jp/marathon/
■公式X:
https://x.com/owm_ktv
■公式YouTube:
大阪国際女子マラソン【公式】 - YouTube
大会公式YouTubeチャンネルでは、今年も“裏生実況”を実施。
増田明美氏と、“マラソン博士”こと森岡芳彦氏(城西国際大女子駅伝部監督)、森脇健児(タレント)らが、地上波では味わえないマラソントークを展開!
レース開始1時間前から、一般ランナーを含む全選手のゴールシーンまで、およそ5時間にわたって大会を見届ける。
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