1月25日(日)に開催される【第45回 大阪国際女子マラソン】(同日正午~カンテレ・フジテレビ系全国ネットで生中継)の招待選手らが、本日23日(金)大阪市内で行われた記者会見で意気込みを語った。
今大会は、以下の3つの重要な選考会を兼ねて開催される。
・MGCマラソングランドチャンピオンシップシリーズ 2025-26 女子G1
・愛知・名古屋2026 アジア競技大会 日本代表選手選考競技会
・ロサンゼルス2028 オリンピック競技大会 日本代表選手選考競技会
中でも注目されるのは、2028年【ロサンゼルス五輪】へ向けたマラソン日本代表選考の行方だ。
まずは、五輪代表選考レース「MGC」への出場権獲得条件である<2時間23分30秒以内>、もしくは<日本人6位以内かつ2時間27分00秒以内>のクリアが現実的な第一目標となる。
さらに今大会は、今期より導入された「MGCファストパス」制度の対象レースとしても位置づけられている。 その条件は、おととし、この大阪国際で前田穂南選手(天満屋)が19年ぶりに塗り替えた日本記録(2時間18分59秒)を2分上回る<2時間16分59秒>であること。
この記録をクリアすれば、ロス五輪代表の座がぐっと近づく。MGC開催までの期間で最速タイムを守り切れば代表内定となる、まさに「五輪への最短ルート」がここ大阪には用意されている。
この「究極の挑戦」に挑むのか、それとも確実にMGCへの切符を手にするのか。それぞれの現在地から「ロス五輪」を見据えるランナーたちが集結し、熱き戦いが期待される。
記者会見には、海外招待選手で大会2連覇中のウォルケネシュ・エデサ選手(エチオピア)に加え、国内招待選手から松田瑞生選手(ダイハツ)、上杉真穂選手(東京メトロ)、西村美月選手(天満屋)、伊澤菜々花選手(スターツ)、矢田みくに選手(エディオン)が登壇した。
【大阪国際女子マラソン】で過去3度の優勝を誇り、“なにわの女王”として愛される松田選手は、「調子は良好です。楽しく走り切ることが目標。私の競技人生における“最終章のはじまり”として今大会を選びました。寒さはすごく苦手なので、監督に全身ホットクリームを塗りたくってもらいます」と笑顔を見せつつも、練習過程については表情を引き締めた。
「マラソントレーニングは厳しいので、ケガと隣り合わせ。今回、ケガなく終えられたのが奇跡だと思っています。去年はもう走れる状態じゃなかったので、ことしはしっかり走り切った。その中でも、やっぱり苦しいトレーニングの方が断然多くて、ほとんど、きついっていう気持ちの方が大きかったので、その中でやりきった練習っていうのは、すごく自分に自信を持たせてくれたと思っています」
「まずは仲間のために、仲間と笑うために最後まであきらめずに走り切りたいと思っています。先頭集団で走っていれば、自ずとそういうタイム(2時間20分を切るタイム)になってくると思うので、タイムであんまり焦りすぎず、自分の走りをしたいと思っています」と、集大成の走りを誓った。
一度は現役を引退しながらも復帰し、驚異的なスピードで戻ってきた伊澤選手は、「本番に向けてコンディションは少しずつよくなっています。前回大会では練習の成果を出せず悔しい思いをしたので、今大会は練習してきたことを発揮するとともに、本番で出る“プラスアルファ”の力を出せたらいいなと思っています」と、リベンジを誓う。
さらに、「今後、海外のマラソンを走りたいと思っているので、そのステップにできたら。当日の寒さには負けないように心を燃やしていきたい」と語り、
前回の大阪国際で課題だった給水についても「身体に染み込ませるイメージを持って練習してきたので、当日も冷静に給水をとれれば、(いいタイムで)行けるんじゃないかと思っています」と対策は万全だ。
目標については、「今の世界を見ると2時間20分切りでもメダル争いは厳しい状況なので、そこで満足してはいけないと思う。そこをクリアできれば、さらに一段階上のトレーニングができると思っているので、2時間20分切りというのが、私にとっては第一歩のステップなのかなと思っています」と、冷静に世界との距離を見据えた。
30歳を超えてなお進化を続ける上杉選手は、「現在のコンディションは練習も順調に積めてきて、いい状態です」と自信をのぞかせる。
今大会の目標については「タイムや順位とかはっきりしたものを決めていなくて、当日の自分の全力を出し切ることが目標です。当日、スタートからゴールまでしっかり全力を出しきった結果に、MGC獲得や、ロサンゼルスオリンピックにつながる結果だったらいいなというふうに思います」とコメント。
「今回順位や、タイムの目標を明確にしなかったのも、自分が持っている可能性みたいなものを、自分で壁を作らないために設定しました。世界で勝負する選手と、自分もその中に入って、勝負したいという思いを持って、走っていればタイムはそのうちついてくるんじゃないかなと思っています」と力強く語った。
また、日本記録保持者・前田穂南選手と同チームでマラソンの名門「天満屋」の若き才能・西村選手は、「防府読売マラソンでMGCの出場権を獲得させていただいたので、MGCのことは、考えずに私は走れると思います」
「しっかり今回の大阪国際で経験を積んで、その経験をもとに来年以降もっと強化できるように、まずはステップとなるレースができたらいいと思います」と冷静に位置づけを語る。
レースプランについては「MGCをとっているので、積極的にしっかり挑戦した走りはしたい。ここに来るまで、たくさん迷ったこともあるのですが、今の現状より、一歩レベルの高い走りをできたらと思います」と意欲を見せた。
また、前田穂南について、「前田さんには、具体的に何かアドバイスをいただいたということはないんですけど、日ごろから一緒にジョグをしている時とか、普段お話しする時に、“自分はこうしていたよ”とか、大阪国際について、普段からたくさんお聞きしていたので、そういうのを参考にしながら準備に取り入れています」と明かした。
目標については「世界で将来戦っていくためには、2時間20分は、切っていかないといけないと思っているので、しっかり、目標では持っていきたいなと思っています」と高い志を示した。
トラック競技の実績十分なスピードランナー・矢田選手は、「予定していた練習は、ほぼこなすことができたので、コンディションはいいかなと思います。ただ、それがレースにどうつながるかの不安はありますが、目標はMGC獲得です」と、初マラソンへの手ごたえと緊張を口にする。
今回マラソンを選んだ理由について「今までトラックをしてきて、少しずつ自分の目標も叶(かな)ってきたところで、自分がどれだけマラソンができる身体なのかっていうのを知りたくて新しい挑戦としてこの大会を選びました。オリンピックもマラソンを視野に入れているので、いい経験をしたいと思います」と語る。
転機となった世界陸上については、「結果はボロボロだったんですけど、逆に楽しいというか、もう守るものもないし、こっから成長するのみと思えた。自分の当たり前をとっぱらうことが足りないと感じたので、そこからは、自分が当たり前だと思っていたことを撤回して、日々挑戦っていうのを頭の中に置きながら練習をしてきました」と意識の変化を明かした。
将来については、「今回2時間20分を切るというのは考えていませんが、これでマラソンをもしやりたいと自分の中で思うことができたら、前田穂南さんの持つ日本記録も視野に入れながら、2028年(オリンピック)、またその次の2032年、長い目で見て、挑戦していきたいと思っています」と大きな可能性を秘めた言葉で締めくくった。
さらに、大会3連覇を狙うウォルケネシュ・エデサ選手(エチオピア)は 「私のコンディションは良好な状態にあります。練習を積んできました」と自信を見せる。
今大会の目標については「目標タイムは2時間17分、1位をとりたいと思います」と明確に宣言。その先に見据えるのは、ロサンゼルス五輪。
「この大会でいいタイムで走り、優勝することができたら、そして別の大会で走って、その結果、オリンピックに参加することもできるかと思います。オリンピックに参加します!」と力強く語った。
また、当日の寒さ予報について問われると、「寒さは自然現象ですから、頑張って走るしかありません。その他は何もできません」と会場の笑いを誘った。
2時間17分台をコンスタントに出す秘訣(ひけつ)については、「その秘訣は、練習をしているということです。トレーニングをしているということであって、他には何もありません」と語り、圧倒的な実績を支えるシンプルな哲学を明かした。
またエデサ選手は今回、8歳の愛息子モシサくんを初めて大阪に連れてきた。モシサくんには「優勝する」と約束しているという。息子との約束を果たし、3連覇を達成できるのか、王者の走りに注目だ。
一方、将来の女子マラソン界を担う「ネクストヒロイン」枠として出場する八木美羽選手(岩谷産業)、村山愛美沙選手(東北福祉大学)、深田望友選手(立命館大学陸上競技同好会 R-United)、小田美月選手(立命館大学陸上競技同好会)の4名も会見に出席。
八木選手は「今は、とにかく緊張しているので、これまでしっかり距離も合宿などで走ってきたので、自信を持ってスタートラインに立てたらいいなと思うので、“自信を持って”という言葉を自分自身にかけたいです」
「目標については、明確に何分と決めてはいないのですが、初マラソンなので、とにかく無心で前についていくということに挑戦していきたいと思っています」とフレッシュに意気込んだ。
世界の舞台を目指すランナーたちが大阪で火花を散らす【大阪国際女子マラソン】。正午から生中継される地上波放送には、今年も女子マラソン界の豪華レジェンドたちが集結。
有森裕子氏、高橋尚子氏、千葉真子氏、野口みずき氏、渋井陽子氏、福士加代子氏ら6名が、レースを徹底解説する。
さらに【大阪国際女子マラソン】公式YouTubeでは、恒例となった“裏生実況”を配信。スペシャル解説・増田明美氏、タレント・森脇健児、“マラソン博士”こと城西国際大学女子駅伝部監督の森岡芳彦氏らが、地上波では聞けないディープなマラソントークを展開する。
≪番組情報≫
■タイトル
『奥村組スポーツスペシャル 第45回大阪国際女子マラソン』
■放送日時
1月25日(日)正午~午後2時55分(カンテレ・フジテレビ系全国ネット 生中継) ※TVerフジテレビ系リアルタイム配信
■出演者
【解説】
有森裕子(バルセロナ五輪銀・アトランタ五輪銅メダリスト)
高橋尚子(シドニー五輪金メダリスト)
千葉真子(パリ世界選手権銅メダリスト)
野口みずき(アテネ五輪金メダリスト)
渋井陽子(元女子マラソン日本記録保持者)
福士加代子(モスクワ世界選手権銅メダリスト)
【実況】
岡安譲アナウンサー(カンテレ)
石田一洋アナウンサー(カンテレ)
服部優陽アナウンサー(カンテレ)
谷元星奈アナウンサー(カンテレ)
山本大貴アナウンサー(カンテレ)
橋本和花子アナウンサー(カンテレ)
秦令欧奈アナウンサー(カンテレ)
■YouTube裏生実況(大阪国際女子マラソン 公式YouTubeチャンネル)
SP解説:増田明美(スポーツジャーナリスト)
ゲスト:森脇健児
解説:森岡芳彦(マラソン博士・城西国際大学女子駅伝部監督)
進行:田中友梨奈アナウンサー(カンテレ)
パネラー:西中蓮アナウンサー(カンテレ)
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