関西の年末を笑いで締めくくる大型お笑い番組『笑渦 WARAUZU』が、2025年、さらにパワーアップして帰ってくる。
昨年に続きMCを務めるのは、全国区での活躍も目覚ましい「見取り図」と、関西で圧倒的な人気を誇る「ミルクボーイ」。
最大の特徴は、出演芸人が「360°客席に囲まれた円形ステージ」でネタを披露すること。
昨年好評だったコロッセオ(古代ローマの円形劇場)のような階段状の客席に加え、今年はステージの足元をぐるりと囲む「かぶりつき席」を新設。
手を伸ばせば届きそうな“ゼロ距離”から芸人を見上げる、逃げ場のない360°の空間をフルに使い倒し、漫才・コント入り乱れての熱演を繰り広げる。他では決して見ることのできない、予測不能なステージは必見だ。
スペシャルゲストにはお笑い界の重鎮・西川きよしを迎え、今年『THE SECOND』で再ブレイクを果たしたザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)ら豪華芸人が集結。
若手からベテランまで、計11組の実力者たちが、文字通り「笑いの渦」を巻き起こす。
▼「ナダルの耳裏のほくろ」まで丸見え!?逃げ場なしの360°ゼロ距離客席の緊張感
収録が始まると、MC陣は昨年から進化したステージセットを前に、その距離感について言及。
見取り図・盛山が「昨年に続き2回目ですけど、今年はさらに客席が近くなって、ステージの間際まで“かぶりつき”の席が設けられました」と解説すると、相方のリリーも「普段は見られない、この番組ならではの楽しみ方ができます」とアピール。
具体的に盛山は「“芸人の靴のかかとってこんな汚れてるんや”とか、“ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)の左耳の後ろにこんなでっかいほくろあるんや”といった細かい発見があるはずです」と、360°視点ならではのマニアックな見どころを客席に紹介した。
一方、ミルクボーイ・内海は「芸人としては後ろからも見られるので“見にくいんじゃないか”という心配もありますし、どこからでも見られているという独特の緊張感があります」と、死角のないステージへのプレッシャーを吐露。
そして収録を終えて、内海は「普段見られない角度からネタが見える。後ろからの映像とかは通常ないと思うんで、その辺も楽しんでください」と語り、駒場も「客席もどっからでもカメラに映っているので、お客さんがみんな笑顔でした」と、360°ならではの光景を振り返った。
見取り図も収録の手応えを口にする。リリーが「見どころだらけです。すべて良かった。きよし師匠とザ・ぼんち師匠の絡みも、レジェンド同士で豪華でした。ザ・ぼんち師匠の一回限りの新ネタに注目です」と語れば、盛山も「たくさん笑いの渦が生まれました。いい年を迎えられそうです」と充実の表情を浮かべた。
▼ザ・ぼんちが新ネタで制御不能の“竜巻”漫才!見守った西川きよしとの絆(きずな)
今回の収録で、参加した芸人と客席に大きな衝撃を与えたのが、今年芸歴55周年を迎えたベテラン漫才師 ザ・ぼんちのステージ。
里見まさとが「19歳から漫才をやってますけど、こんな丸い舞台は初めて。今回はこの円形ステージを活かして、新ネタを作りました」と明かすと、ぼんちおさむは「自分でも何をしゃべってるかわからへんかった(笑)。僕はとりあえず猪突猛進(ちょとつもうしん)。機関車のように走りました」とコメント。
その言葉通り、ステージを縦横無尽に駆け回るパワフルな漫才に、MCのミルクボーイ・駒場も「縦横無尽というか、“竜巻”のようでした。(渦から)こぼれまくりましたね」と圧倒された様子だった。
そんなザ・ぼんちの姿を、スペシャルゲストの西川きよしは特別な思いで見つめていた。
きよしは「やっぱり一番気になっていたのは、ザ・ぼんち。『THE SECOND』でブレイクしましたし、楽屋も隣でずっと稽古の声が聞こえてましたから」と、ベテランになっても変わらぬ二人の努力を称賛した。
ザ・ぼんちもきよし師匠との絆を語る。おさむは、「きよし師匠は僕らの希望の星。漫才ブームの前、まだ僕らが無名の頃に自腹で新幹線に乗って東京の舞台を見に来てくれた男気のある方ですから」と、若手時代の恩義を告白。
まさとも「憧れのやすしきよし師匠を追いかけてきたので、こうして師匠の前でネタをするのは緊張しましたし、嘘(うそ)みたいな時間でした」と語り、スタジオは半世紀の時を超えた絆で温かい空気に包まれた。
▼「こんな漫才したらアカン」若手にまさかの“反面教師宣言”!70代“魂の暴走”
収録後のインタビューで、おさむは開口一番「若い人に力をもらいました。エネルギーを感じました」と笑顔を見せる一方、自身のステージについては「僕はめちゃくちゃやったけど、それはわかってるから(笑)。若手には“ぼんちおさむみたいな漫才せんとこ”“こんな漫才したらアカン”という見本になれば」と、若手たちへ愛ある反面教師宣言も飛び出した。
「僕らはほんま元気なだけ。ネタを間違ってもいいから、しゃべってるだけです」と笑い飛ばす。
かつて漫才ブームを牽引(けんいん)したザ・ぼんち。
今年は70代で挑戦した『THE SECOND』でファイナリストとなり、再ブレイクが大きな話題となったが、「僕らを知らなかった若い人たちがNGK(なんばグランド花月)に来てくれるようになって、昔の漫才ブームが再来したようでうれしかった」と感慨深げ。
さらに、「同年代の方から“70代で年寄りや思ったらあかん、50代の気持ちで頑張ろうと思った”“力をもらいました”と言っていただけるのが本当にありがたい。僕は何もできないのに、そう言ってもらえることに、むしろ僕が力をもらいました」と、ファンとの温かい交流を明かした。
最後に視聴者へのメッセージを求められると、「今日の漫才を見て、視聴者の方は“おさむは何しゃべってんねや”となると思うけど、それでええと思います」と笑顔を見せ、「うまい漫才をする若手はいっぱいおるから、僕らはそうじゃない部分で。ハチャメチャでも気持ちが通じれば。ネタもそうやけど、“ぼんちおさむという人間”を見てもらいたいです」と、技術を超えた“魂の漫才”への思いを熱く語った。
▼ミルクボーイが大トリで「正統派」を見せつけるも…「次は会議が必要」規制強化画策!?
ザ・ぼんちを筆頭に、出演芸人たちが360°ステージで暴れ回った今回の収録。 唯一の『M-1グランプリ』王者として参加したミルクボーイは、大トリとして登場。
内海は「みんなが好き勝手をやりすぎて(笑)。最後に僕らが“あんなんしたらあかんで”という見本を見せて、本来の形に戻して締めました」と、散らかったままでは年を越せないとばかりに空気を一本化し、MCの貫禄(かんろく)を見せつけた。
しかし、他の芸人のあまりに自由奔放なステージに、駒場からは「(次回は)制限かけんとダメです。『笑渦』とはこういうものだっていう」、内海からも「一回会議せなアカンですね。ルール作りから始めんと」と、まさかの“規制強化”の提案が。
今年はビートたけしから『THE MANZAI』最高顧問賞を贈られたばかりの2人だが、駒場が「これ、たけしさんが見たら怒るんじゃない?“伝統ある漫才を何してんねん”って(笑)」と心配するほど、型破りな熱演が続出した。
▼「芸人のバームクーヘンみたいやなぁ」西川きよしが独特すぎる最大級の賛辞!若手とベテランが何層にも重ねた“笑いの渦”
最後に西川きよしは、360°ステージでの熱演を「芸人のバームクーヘンみたいやったねぇ」と独特の表現で称賛。
「くるくる回って、おいしい笑いがいっぱい。年輪のように何層も重ねた珠玉の漫才がありました」と、若手からベテランまでが織りなす笑いの層を表現した。
そして、「芸能生活63年になりますけど、この丸い舞台は、出演者がみんな客席とひとつになれる、ほんとに“渦”をもらったというのはそこからでしょう。いやー楽しかったです」と番組タイトル『笑渦』にかけて総括し、関西の年末を締めくくるにふさわしい笑顔の渦に包まれた、にぎやかなステージを振り返った。
≪番組情報≫
~見取り図&ミルクボーイpresents~『笑渦 WARAUZU 2025』
【放送日時】
12月30日(火)午後4時20分~午後5時45分(関西ローカル)
【出演者】
MC:見取り図(盛山晋太郎、リリー)ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)
スペシャルゲスト:西川きよし
<ネタ披露 計11組>
①コロコロチキチキペッパーズ(ナダル、西野創人)
②ツートライブ(たかのり、周平魂)
③メンバー(山口提樹、潮圭太)
④フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)
⑤モンスターエンジン(西森洋一、大林健二)
⑥見取り図(盛山晋太郎、リリー)
⑦ネルソンズ(和田まんじゅう、青山フォール勝ち、岸健之助)
⑧20世紀(木本悠斗、しげ)
⑨蛙亭(中野周平、イワクラ)
⑩ザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)
⑪ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)
≪番組ホームページ≫
https://www.ktv.jp/warauzu/
≪番組公式X≫
https://x.com/wara_uzu_ktv8
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