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朔弥(宮世琉弥)提案の「最高の一日」が幸せすぎる【スノ恋】

2024.12.10

朔弥(宮世琉弥)提案の「最高の一日」が幸せすぎる【スノ恋】

『スノードロップの初恋』第11話レビュー

いよいよ、運命の日が近づく中でどこか元気がないように見える奈雪(小野花梨)。和真(曽田陵介)は奈雪の変化に気づいたようで、陸(岩瀬洋志)を呼び出して何があったかをたずねますが、陸は詳しく話さずにその場を立ち去ります。陸はきっとまだ姉の運命を信じられないし、受け入れたくないのでしょう。
一方、朔弥(宮世琉弥)にクリスマスの願いごとを聞かれても、「特別なことはしなくていい」と答える奈雪。奈雪に、最期まで充実した人生を過ごしてほしいと考える朔弥は、「最高の1日」をプレゼントする計画を立てます。
陸からの「24日は2人でイブデートしたら」との提案もあり、運命の日の前日であるクリスマスイブに、奈雪と朔弥は2回目のデートに出かけます。1回目のデートのとき、奈雪は朔弥にひかれて、純粋にデートを楽しんでいましたが、今回のデートは、その一瞬一瞬を大切に感じているように見えました。
まずは奈雪がいつも立ち寄るパン屋さんや花屋さんをめぐる2人。日常の小さな幸せに感動する奈雪の笑顔はとてもかわいいです。ほほ笑む奈雪の表情を、朔弥はすかさず写真におさめます。それに、スーツ姿でもない、ぴえん死神のジャージ姿でもない、爽やかなブルーのシャツにコートを着た朔弥もとってもかわいい! 見れば見るほど、ほほえましいカップルです。

そして2人は水族館へ。水族館デートでの奈雪と朔弥カップルの初々しさも非常に多幸感がありました。大きな水槽の前で朔弥と一緒に写真を撮るときに、肩を抱き寄せられてドキッとする奈雪。真面目な顔でペンギンのマネをする朔弥。トンネル水槽を見上げながら頭をこつんとぶつける2人。こんなに楽しそうにしている奈雪に、運命の日なんて来ないでほしい。このまま2人が幸せになってほしいと願わずにいられません。
水族館デートの後、「最高の1日はまだ終わっていない」と朔弥が向かった先は望月家。いつもとは雰囲気ががらりと変わって、イルミネーションで飾られたエントランスがとてもすてきです。そして、玄関には、父のかつての店「ガランサス」の看板が。陸が亀山(森田甘路)と話しながら何かを作るシーンがありましたが、この看板だったんですね。陸、さすが美大生!

いつものダイニングはレストランのように飾られ、いくつも置かれたキャンドルがとてもロマンチックです。さらに、なんと朔弥が奈雪のためにグラタンを作ってくれるというのです。危なっかしい手つきで朔弥が一生懸命作ったグラタンを一口食べた奈雪は、「世界一、幸せの味」と感想を言います。奈雪にとってはまさに「最高の1日」になったのではないでしょうか。
朔弥のプレゼントに感激した様子の奈雪は「朔弥と出会って、毎日がキラキラして一生懸命になれた。だから大切な人たちのために頑張りたいといういちばんの願いを見つけられた」と朔弥に感謝を伝えます。

そこで朔弥も、自分がなぜ人間界に降り立ったのかを初めて口にします。実体がなかったころに、父親のグラタンを「世界一幸せな味」と笑顔でほおばる奈雪を見て、初めてその味を知りたいと思いこの地に降り立ったのだと。でも実はグラタンを食べるためではなく、もう一度奈雪の笑顔を見たかったことに気づいた、と語る朔弥。「最初に出会ったあのときに、奈雪に初めて恋をした」のだと。「会いに来てくれてありがとう」と涙を流す奈雪を、朔弥は優しく抱きしめます。

奈雪は朔弥と出会って本気で恋をして、自分の願いを見つけたのに、もう運命の日が来てしまうなんて、切なすぎます。「クリスマスに死ぬ」と言われていた奈雪ですが、本当にそんな運命をたどるしかないのでしょうか。それに、奈雪に会いに来た死神の朔弥は、奈雪がいなくなったらどうなってしまうのでしょうか。
次回はついに最終回。死神との恋はいったいどんな結末を迎えるのか、1週間後が待ち遠しすぎます!
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
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