見てみよか

永瀬廉がうぬぼれ勘違い御曹司を好演、『恋ムズ』スタート

2025.01.07

永瀬廉がうぬぼれ勘違い御曹司を好演、『恋ムズ』スタート

『御曹司に恋はムズすぎる』第1話レビュー

ドラマ『御曹司に恋はムズすぎる』がついに始まりました。第1話の放送をわくわくしながら待っていた人も多いのではないでしょうか?
まず第1話の感想として、天堂昴を演じる永瀬廉さんと花倉まどかを演じる山下美月さん、2人の美しさに終始見とれた回でした。同時に、コミカルなストーリーに思わず何度も笑ってしまいました。巨大アパレルメーカー『服天』の御曹司として優雅な生活しか知らない昴と、地に足がついた超現実的な生活を送るまどか、2人のちぐはぐでコミカルなやりとりが、とても楽しかったです。
冒頭では、数百万の高級時計をつけ、数千万の高級外車を運転し、数十万の高級ブランドのセットアップを身にまとった昴が、新ブランドのローンチイベントにさっそうと現れるシーンからスタート。抜群のスタイルで自信満々のほほ笑みを浮かべながら、新商品のローライズボクサーパンツを紹介する昴のビジュアルの強さ。5万円もする高額パンツも「なんかいいのかも?」と思える説得力がある気がします。とにかく昴がかっこいいことは間違いありません。

ところがそのブランドのデザイン盗用が発覚し、昴の会社はまもなく倒産。失敗したのはこれで3社目なのだとか。これまで、昴の祖父で「服天」会長の天堂亘(鹿賀丈史)が出資してきましたが、昴は3回目の失敗でその祖父からも見限られてしまいます。亘から『服天』にコネ入社して社会人1年目からやり直すよう命じられた昴は、社員寮に住んで初任給で暮らすことになります。
そんな昴が参加した「服天」の新入社員研修会で出会ったのが、教育係のまどかです。これまで周囲にチヤホヤされてきただろう昴に対して、まどかは「TPOをわきまえない格好はダサい」と一蹴し、社会人としての言葉の使い方やマナーなどを先輩として“指導”します。

まどかと昴が再会したのは、その夜のこと。社員寮のアパートに引っ越した昴が、人生初の庶民暮らしに悪戦苦闘しながら爆音で音楽を聴いていると、「ボリュームを下げてほしい」と隣人が苦情を言いに来ました。その隣人が、なんとまどかだったのです。
庶民の生活に慣れない昴に、まどかは掃除をするように注意したり、みそ汁の作り方を教えてあげたり、風呂のお湯が出しっぱなしになっているのに気づいたり、といろいろと世話を焼いてあげます。おそらくただの親切心からのことですが、昴は「この女がこんなに怒るのは俺のことが好きなんだ」「少しでも長く俺との時間を確保する作戦だな〜」とうぬぼれ勘違いが甚だしく、そのナルシストぶりが笑えます。
永瀬廉さんは、前出演作のドラマ『東京タワー』では、かなわない恋を切ない表情で演じていましたが、今回は一転、コミックから飛び出してきたような楽しい表情で楽しませてくれました。とくに「まどかは自分を好きに違いない」とうぬぼれる、鼻の下が伸びていたり、ドヤ顔をしたり、といった顔芸とも言えるような多彩な表情に驚きました。
昴は抜群のルックスで周囲の注目を集めるたびに「みんなが俺を見ている。この顔に恋をする……なぜなら、俺だから」のうぬぼれ、鏡を見ては「今日も美しい……なぜなら、俺だから」と自画自賛。「なぜなら、俺だから」という鼻持ちならないワードも、昴が言うとどこか憎めず、クスッと笑えるから不思議です。
最後のシーンでは、まどかがすべって転びそうになったところを助けた昴が、「メシのお礼に」とまどかにキスをしようとします。でも昴への恋心などみじんもないまどかは、近づいてきた昴の顔をムギュー! 「ヘンタイ!」とガチ切れし、昴を押し倒して怒りの拳を昴の顔の横の床に打ちつけました。まどか、つ、強い! このシーンで流れたKing & Princeが歌う主題歌「HEART」も、明るくさわやかで、ちょっと切なさのあるメロディがすてきでした。

第1話直後、Xでは「#恋ムズ」がトレンド1位に。「テンポがよくて面白かった!」「楽しく元気になれる王道ラブコメ!」「昴くんの顔が良すぎて『なぜなら俺だから』が説得力ある」など盛り上がりを見せていました。

ナルシスト御曹司の昴と真面目で倹約家のまどかが、これからどんな関係になっていくのか、どんなかけ合いを見せてくれるのか、次回以降も楽しみです!
文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども1人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
miyoka
0