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京子(元BiSH・加藤千尋)に気づかされる「北くん(岩瀬洋志)との生活」の尊さ<ドラマ>『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』

2025.08.26

京子(元BiSH・加藤千尋)に気づかされる「北くん(岩瀬洋志)との生活」の尊さ<ドラマ>『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』

『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』第9話レビュー

老若男女問わず全ての人をとりこにする北くん(岩瀬洋志)と、北くんの愛を3等分にシェアするために同棲(どうせい)生活する南(本田翼)、東子(志田未来)、西野(増子敦貴)。

『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(カンテレ/毎週火曜よる11時)第9話は、東子と妹・京子(加藤千尋)の関係にフォーカスした回でした。  

前回、突然東子たちの住むマンションを訪れ、東子の通帳を持ち出してしまった京子。東子の話によると、京子はお金にルーズで、これまでも勝手にお金を持ち出すようなことがあったらしいのです。「パン屋を開業するという夢をかなえたい」と 1度は山田(和田聰宏)と軽井沢へ行くことを決めた東子でしたが、開業資金がなくなってしまったために、軽井沢には行けないと山田に話します。さらに、恋人を男女3人でシェアしていることも、軽井沢行きを迷う理由の一つだと打ち明けた東子。山田はそんな東子を受け止めつつも諦めきれないようで、翌日もう一度話をさせてほしい、と言います。

【動画で見る】<ドラマ>北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。【出演:本田翼、志田未来、岩瀬洋志、増子敦貴ほか】

【TVer】『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』第9話
山田和男(和田聰宏)、比留間東子(志田未来)

その夜マンションへ帰宅してきた西野は、入り口にたたずむ京子を見つけ、自分たちの部屋に連れて帰りました。思いがけず再会した東子と京子は、気まずい雰囲気。「東子さんに話すこと、ありますよね」と京子に話を促す西野でしたが、そこでリビングにやってきた北くんのおなかの音が響きました。

腹ごしらえしようと5人で食べたのは、東子が作った南考案の「ミルク味噌ラーメン」。それに「家ではいつもしょうゆラーメンだった、…お姉ちゃんが好きだったから」とぼやく京子。その様子を見守っていた北くんには、京子が「本当はお姉ちゃんのことが大好き」な妹に映っていたようです。そして、南の提案で京子はシェアハウスに泊まることに。

子どものとき以来、久々に並んで寝る東子と京子。東子は、北くんとの関係や、北くんの優しさに不安になることがあると話します。なんでもできる優等生の姉・東子を「うらやましい」と思っていた京子は、姉なりに悩んでいることを知り、素直な自分の気持ちも打ち明けました。2人がこんなふうにゆっくり話したことは、これまであまりなかったのかもしれません。家族だからこそ、言いたいことが言えず、関係を築くことが難しい場合もありますよね。  

『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』第9話
比留間京子(加藤千尋)、西野悠(増子敦貴)

その後、眠れないのか屋上で1人たたずむ京子は、景色を見ながらそっとあるメロディを口ずさみます。そこへ現れたのは、北くんでした。姉の不安を聞いていた京子は、北くんに「なんでも受け入れればいいと思っているの?」と、静かに問いかけます。そして「あんたはいい人だけど、なんか卑怯(ひきょう)」とも。だれも北くんに言わなかったことを、初めて指摘した京子。お姉ちゃんのことを心配する、妹らしい発言だと感じました。さらに京子の「あんたは大事なことを隠している」という言葉に、北くんの笑顔が曇ったことも気になりました。

翌朝、東子が目を覚ますと横に京子はおらず、畳まれた布団と東子の預金通帳が置かれていました。改めて山田と会い、東子なりに悩んだ末に出した結論は「4人での生活を大切にしたい」ということでした。東子は、妹・京子とのことを通して、自分が大事に思っていることに気づいたのかもしれません。山田は「これからもパンのことを相談し合える間柄でいて欲しい」と伝え、これに東子は「もちろんです」とうれしそうに答えました。  

『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』第9話
比留間東子(志田未来)

ところで、ひとつ気になるのは、山田が東子とのことを相談していた女性のこと。山田の恋愛相談に乗っていたはずが、急に連絡を取っていたSNSアカウントを消した、というのです。恋愛相談ではなく、何かほかに目的があって山田に近づいたのでしょうか。怪しすぎます。

さらにエンディングのナレーションでは「彼らの知らないところで回り始めた運命の歯車。近づいてくる怪しい影にだれも気づいていなかった」とも……。まさかこの女性がなにか関係しているのでしょうか。  
文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。子育て系やエンタメ系記事の取材・ライティングを行う。
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