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橋本環奈を執拗にいじめ、「お前らは鳥のクソだ!」と所轄をののしる、クセが強すぎな浅利陽介が登場

2023.11.14

橋本環奈を執拗にいじめ、「お前らは鳥のクソだ!」と所轄をののしる、クセが強すぎな浅利陽介が登場
第5話では、生活安全課の難波課長の端末がランサムウェアに感染し、万町署のサーバーが乗っ取られてしまいます。ランサムウェアとは、身代金を意味する「Ransom(ランサム)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語のこと。犯人は5億円の身代金を夜10時までに海外口座へ電子送金しないと、万町署の機密データを全てネット上に公開すると脅迫してきているのです。
そこで、万町署に設置された特別捜査本部の管理官として現れたのが、日下部管理官(浅利陽介)です。第4話の次回予告から、クセが強そうなキャラクターの予感がしていましたが、この日下部がことごとく嫌なヤツ! 捜査本部での指示役である立場で「所轄は口を出すな」「命令に従え」と、所轄の刑事たちを見下すような態度なのです。
とくに円(橋本環奈)に対しての当たりがきつく、円に対して「本庁では仕事も居場所もなかった小鳥ちゃん」「指示された金額を払えばいいんだ、お前は私のATMなんだから」と、嫌味たっぷりの意地悪な発言を繰り返します。「絶対友だちいないよね、この人!」と思うくらい、日下部の態度が腹立たしい!日下部を演じる浅利陽介さんは、シリアスからコメディなどジャンルを問わず幅広い作品に出演し、どの役柄も印象的なお芝居をする役者さんのイメージですが、見る側にこんなに「嫌なヤツ!」と思わせるのは、確かな演技力があってこそなのでしょう。X(旧Twitter)では「浅利さんって嫌味な役、天下一品やなあ」「浅利陽介さんのインパクトが強烈で面白かった!」「浅利陽介の嫌な奴が際立っていた」といった感想のほか「クソカベ!#トクメイ」といった投稿も数多く見られ、浅利さんの役柄の印象の強さを感じました。

円は現在は万町署に派遣されていますが、どうやら本庁勤務のころに日下部との間にある出来事があり、日下部の裏の顔を知っている様子。万町署刑事課のメンバーが日下部にかかわらないようにと守ろうとする円。一方、日下部は事件解決そのものよりも、自分のキャリアや利益を優先するばかり。このままでは万町署の機密データが漏えいしてしまう危機的な状況となってしまいます。
そんな中、須賀(佐藤二朗)が円に「捜査は一人でやるもんじゃない」と湯川(沢村一樹)の口癖をまねてアドバイスし、円は湯川たちに素直に助けを求めます。刑事課のメンバーたちは、情報が少ない中でもヒントとなるような情報を持ち寄り、協力して事件解決の糸口を探ります。そこで新たにハッキングの容疑者として浮かび上がったのは、ハッカーグループ・東京ガイストの塚原薫(詩羽)でした。塚原を演じる詩羽さんは、水曜日のカンパネラのボーカルメンバーであり、最近は女優としても活躍して話題になっています。個性的な出立ちで存在感抜群です。塚原は取り調べで「たまたま面白いデータを拾ったから流したけど、バズんなかった、がっかり」と発言しますが、大切な機密データも「バズる」ネタととらえる思考に現代らしさが反映されていると感じました。

X(旧Twitter)でも「詩羽さん存在感あるよなー」「詩羽ちゃん、天才ハッカーっぽい感じする!」「詩羽ちゃんなんか強そうw」と、詩羽さんの熱演ぶりが注目されていました。
第5話終盤では、日下部が自分の捜査の失態を万町署の責任にしようと画策します。このまま日下部に利用されてしまうのか……とヒヤヒヤしていたところ、そこで円の活躍によりどんでん返しが。円は塚原の「面白いデータを拾った」という発言にピンときて、経費の履歴からデータ流出事件の真相を明らかにするのです。昇進どころか、遠方への異動となった日下部のギャフン!(古い?)な表情は、まさにスカッ!とする思いでした。

ラストには日下部のもとに脅迫者Xからの連絡もあったようで……もしかして、このあとのストーリーにも日下部は登場するのでしょうか? 嫌なやつのはずなのに、なぜか今後が気になってしまうのでした。
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
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