見てみよか

“娘”奈緒と“父”木梨憲武がキャンプへ、“恋人“濱田岳は芸人復帰の単独ライブに親子を招待

2024.02.27

“娘”奈緒と“父”木梨憲武がキャンプへ、“恋人“濱田岳は芸人復帰の単独ライブに親子を招待
瞳(奈緒)を大切に思うあまり、結婚に反対する父・雅彦(木梨憲武)や芸人を辞め塾講師の職に就いた恋人・一馬(濱田岳)。彼らの板挟みになった結果、ストレスで倒れてしまった瞳でしたが、雅彦がサプライズで開いた退院祝いのホームパーティーを機に、一度は消してしまった「結婚までにやりたいこと」リストの「お父さんにかず君との結婚を認めてもらう」項目を復活させていました。あっぱれ!

一馬とその息子・龍之介(石塚陸翔)の隣で幸せそうに笑う娘を見て、雅彦も「死ぬまでにやりたいこと」リスト末尾に記した「カズマルを瞳から追い払う!!」項目を三重線で消します。前回のラストに胸が熱くなったのもつかの間、最新話では食が細くなり(残した朝食の量が物語っていて涙)、箸がうまく持てないほど手がしびれるなど、自分の“最期”が近づいていることを雅彦が実感している描写が続きました。切ない。
ここでおさらい!雅彦の「死ぬまでにやりたいこと」リスト

・伊豆に行く! 【第2話】
・神(じん)に謝る! 【第4話】
・遊園地で はしゃぎまくる! 【第3話】
・友だち呼んでホームパーティー! 【第6話】
・タイムカプセルを開ける!
・英語をマスターする!?(ムリか!) 【=日々実践中?数話にわたって勉強している様子が描かれている】
・カズマルを瞳から追い払う!! 【第6話で取り消す】
できないことが増えると、行動範囲や選択肢が狭まって気持ちも沈んでしまいそうですが……あえてその逆を行くのが、雅彦“らしさ”。瞳のリストにあった「お父さんと旅行に行く。もう一度」をかなえるべく、自分にとって負担が大きいであろうキャンプへ行こうと提案します。一方、誘われた瞳は父の体調が心配でキャンプ行きをためらいますが、雅彦の姉で伯母のまき(筒井真理子)から背中を押され、「阿波野先生(光石研)に連絡しておかなきゃ」「テント泊は寒いからロッジを借りた方がよさそう」と前向きに。

さらに、瞳は父の病状を気遣う助産院の院長・節子(小林聡美)から「ため込んで倒れちゃダメよ」「たまには自分で自分の機嫌をとってあげなきゃ」と声をかけられたこともあって、親友・美奈子(見上愛)と以前から行きたかったエステや料理教室へ。これ、雅彦の末期ガンが発覚する前のリストにあった項目じゃないですか!
ここでおさらい!瞳の「結婚までにやりたいこと」リスト

□ 一人暮らしをする → お父さんとこれからも一緒に暮らす
□ 美奈子と2人で旅行に行く → お父さんと2人で旅行に行く もう一度!
□ エステに行く 【第3話で「そんなことしてる場合じゃない」とつぶやいて消していた】
□ 料理教室に通う → 食事療法を勉強する
□ お父さんにかず君との結婚を認めてもらう
雅彦の病気を理由にあきらめるのではなく、着実に実現していて胸アツ。そうだよ瞳、周りを強く支えなきゃいけない時こそ自分の心身を大切にしなきゃ。第4話で阿波野から「自分の幸せも考えてほしい」と諭されたことの(一部)伏線回収にもなっているし。瞳がそういう時間を持つ気になれたこと、実際に美奈子とたわいないことで笑い合う時間を過ごせて本当によかった!

料理教室の間に「(ミートローフの)ひき肉を豆腐に変えたら、お父さんの体にいいかな」「本当はかず君のために料理を習う予定だった」とつぶやく瞳。都度、美奈子から「料理に集中!」とたしなめられるも、頭に浮かぶのは雅彦や一馬のことばかり。帰り道にキャンプ用品をたくさん買い込み、家路についたのでした。
そして、いざキャンプへ!路線バスの車窓に見えたいちご狩りに立ち寄り、足こぎ式のスワンボートに疲れ果て、湖面に釣り糸を垂らして語らう瞳と雅彦。そのBGMには聞き慣れない歌が。耳を澄ますと、瞳の声で「泣き虫お父さん」、雅彦の声で「いじっぱりお嬢さん」、合わせて「ふたりで歩いてきた」「ふたりで歩こう」と聞こえるじゃないですか!もしかして……父娘のデュエットソング爆誕ですか?
一方で、たき火で暖をとりながら「死にたくないなぁ」「怖くなってきた」とつぶやく雅彦の横顔に切なくなるひと幕も。でも泣いたフリをして明るくちゃかす娘に「瞳とやりたいことが残ってる」と打ち明けた内容が、これまた胸アツでした。何が雅彦のリスト入りを果たしたか、ぜひ本編でご確認を。
そのリスト入りした項目に絡んでいる一馬の動きにも、大きな進展がありました!「会って話したい」という瞳を制するように、珍しく「少し時間をください」と返事をしていたんですよね。で、会わない間に何をしていたかと思えば……芸人復帰ライブの準備をしていました。その単独ライブに招待される瞳と雅彦。ラストで繰り広げられる新ネタは、間違いなく今回の涙腺決壊ポイントです。
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文:岡山朋代
編集・ライター。朝日新聞社「好書好日」、ぴあ各メディアなどで主にカルチャーやエンタメ分野の取材・インタビュー・執筆を手がける。
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