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一度は振られた渋谷くん(京本大我)の新たな決心とは?

2024.05.01

一度は振られた渋谷くん(京本大我)の新たな決心とは?
『お迎え渋谷くん』第5話レビュー
本編のストーリーはいったん横に置いて、まずは渋谷くん(京本大我)が出演するCMやドラマについて語らせてください。渋谷くんの出演作品をもっと見たい!という気持ちになっているのは私だけではないでしょう。
冒頭のマッチングアプリのCMでは、真っ白なスーツでひざまずいて指輪を差し出し「おれと結婚してください」と求婚する渋谷くん。みなさん「はい!」って返事しましたよね?
さらに、今回の劇中劇『僕らのラブリミット』の撮影シーンで、神田を見下ろしてあごクイして「素直に言えよ、おまえの欲しいものは?」とSっ気満載の渋谷くん。「待って……しんどい!!」という気持ちになります。ドラマを円盤化する際には、渋谷くん出演作品集の特典をぜひお願いしたいところです。
そして今回も期待通り、笑いの要素も満載でした。愛花(田辺桃子)に振られたショックで1歩進んではひざから崩れ落ちる渋谷くん。続いて、神田(内藤秀一郎)を怒らせてしまったと、うなだれてゾンビのように歩く渋谷くん。渋谷くんは感情が表情に出にくいぶん、体で表現するタイプなのでしょうか。落ち込み具合が極端すぎる渋谷くんのコミカルな動きに「プッ!」と笑ってしまいました。
さて前回、愛花にプロポーズを断られてしまった渋谷くん。神田に誘われ合コンへ参加するものの、考えるのは愛花のことばかり。ステキ女子にぐいぐい迫られても、なびくようなそぶりも見せません。
そこへ偶然にも、数合わせの合コンで同じ場所に居合わせた愛花は、渋谷くんがステキ女子と密着している様子を見てしまいます。愛花は渋谷くんからのプロポーズを「担任が保護者と恋愛なんてだめだし、仕事は大切だし」と断ったけれど、「渋谷くんがだれかに取られるのはいやだ」と、自分の本心に気づき始めた様子。
一方神田は、またしても渋谷くんから恋愛相談を受けますが、渋谷くんの愛花への思いのいちずさに、自分の過去の恋愛を重ね合わせ、「本気で人を好きになっても裏切られるだけだ」と、いらだちを隠せません。
神田を怒らせたと落ち込む渋谷くんが愛花に相談してみると「本気で怒るのは、それだけ気にかけているから。ちゃんと話せば仲直りできるはず」とアドバイスを受けます。そこで渋谷くんは、神田に「仲直りしたい」と真正面からぶつかってみることに。話してみると、実は神田にも「もう本気で人を好きにならない」と決心するほどのつらい過去があったのでした。

神田の過去に心を寄せて涙する渋谷くん。その姿を見て神田は、本気で渋谷くんを好きになり始めている自分に気づいたのかもしれません。渋谷くんを見つめるまなざしに、優しさと熱さを感じました。
最終的に渋谷くんは「なにがあってもずっと先生を好きでいよう」と自分なりの答えを見つけます。いつも通り音夢(諸林めい)のお迎えへ行き、愛花と普通に会話をし、ほほえみを浮かべる渋谷くん。その表情は、これまでのように、愛花を見るだけでドキドキするのではなく、好きな人がただ笑っていることを幸せに感じたほほえみだと感じました。
渋谷くんは、愛花に恋して、その思いが砕け、そこから立ち直る経験を通して、人としても成長をしたんだな、と感じられるシーンでした。

そんな2人の様子を見て、心中穏やかでないのは達也(宮近海斗)です。実は達也は、渋谷くんの愛花へのプロポーズを物陰から聞いていたのでした。仕事が終わり片付けをする愛花に、何気なく「もし、あのとき別れてなかったら、おれたちどうなってたかな」と復縁したいとも取れる言葉を投げかけます。
渋谷くん、愛花、達也、神田の4人それぞれが、好きな人への思いを確信した第5話。各人各様に抱える恋心の切なさにキュンキュンする回でした。この4人の思いが、これからどんなふうに進展していくのか、次回に期待です!
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。ほんのりオタク気質。
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