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四角関係発覚!杉咲花と若葉竜也だけじゃなかった恋愛模様

2024.05.01

四角関係発覚!杉咲花と若葉竜也だけじゃなかった恋愛模様
「僕たちは婚約していました」三瓶先生(若葉竜也)の衝撃のセリフで終わった前回。突然の告白に戸惑うミヤビ(杉咲花)は、同時に告げられた「脳を僕に調べさせてほしい」と言われたことに対しても、彼を信頼して任せていいものか悩みます。
丘陵セントラル病院では、津幡(吉瀬美智子)の厳しすぎる指導に反発が集まっていました。指差し確認やダブルチェックなど、言っていることはもっともなのですが、いかんせん言い方が厳しすぎて報告や相談がしづらい雰囲気に。さらに三瓶が不在でミヤビしかいない際、急患の受け入れを津幡が断ったことで星前(千葉雄大)も「今みたいなとき(緊急時)でもミヤビちゃんは手術しちゃいけないんですか」と意見します。いいぞ星前。
津幡が関東医大病院に出向き、ミヤビの主治医・大迫(井浦新)に会っていたという話も出て「ミヤビちゃんに手術をさせるなと言いに行ったのでは」という噂まで出てしまう始末……。院長の藤堂(安井順平)に直談判しにいった星前と三瓶に東堂が話したのは、意外な事実でした。

実は以前、津幡や藤堂は関東医大病院で働いており、当時の津幡は今と違ってにこやかな人で、周りに「ツバちゃん」と呼ばれていました。2人が参加したとある大きな手術でチームとしての連携がうまくいかず、後遺症が残った患者は数か月後に亡くなってしまいました。そのトラウマで津幡は手術道具を持つと手が震え、オペ看ができなくなりました。執刀医だった教授も辞めることになってしまいます。

その後、藤堂が丘陵セントラル病院の院長になる際、リスクマネジメントを勉強していた彼女を誘って今のポジションに。津幡が“安全の鬼”になったのは、もうあのような悲劇を繰り返したくなく、何かが起こって病院を去るスタッフを見たくないからだったのです。

ミヤビの前で手術器具が入ったトレーをぶちまけてしまった津幡。「院長に聞いたのよね」「日記に書いてありましたか?津幡師長のトラウマのせいで手術をさせてもらえないって」と嫌味を言ってきます。険があるけれど、そんな書き方をしていないと知ってすぐに「悪意がありました」と謝り、「片付けるだけなら大丈夫なのにね」と弱音をこぼす津幡、実は結構かわいい人なのではないでしょうか。
そしてミヤビは予想外の行動に出ます。なんと休日、津幡を誘い出し、ジップライン(ターザンのようにワイヤーからぶら下がってすべる遊具)を体験。ちゃんと待ち合わせ場所にきて一緒にやってくれる津幡、やっぱり悪い人じゃなさそう。そしてこうして津幡を誘えるミヤビが本当にすごい。その後のセリフも印象的でした。
「私は記憶障害っていう後遺症を抱えることになったけど、それは人生の持ち物が増えただけ」
「増えた持ち物を抱えて生きるのは、ちょっと重たいですけど、私自身が変わったわけじゃないから。変わりたくないですしね」
病気や後遺症に限らず、いろいろなものを抱えている人たちの心が軽くなる言葉ではないでしょうか。そして「そうやってあなたなりに闘ってるんですね」と答えた津幡は、大迫にミヤビには手術が可能なのか聞き「不安に負けない覚悟がなければメスを握ってはいけないんです」と言われたこと、先日はミヤビが不安そうな顔をしたから急患を断ったことを話した。

そしてある日、さまざまなミスが重なり患者が危険な状況に。リカバリールームのドアも開かず、みんなが途方にくれる中、三瓶がドアにタックル。最終的には津幡も含め、7人がかりでドアを破りました。その後は見事な連携で津幡がオペ看、ミヤビが助手を勤めて手術は成功。
自分が相談しづらい雰囲気にしてしまっていたこと、本当の安全は仲間を信頼することから生まれるということを学んだ、ありがとうございましたとスタッフたちにお礼を言った津幡。彼女の中で確実に何かが変わったようです。津幡がスイスチーズ・モデル(リスク管理において、視点の異なる安全対策を何重にも組み合わせることで、リスクを軽減させることができるという考え方)の話をしているときに「トムとジェリーのチーズですよ」と星前に説明する三瓶先生の言い方、すごくよかったです。
居酒屋での打ち上げに現れた津幡は、楽しく盛り上がり、最後には藤堂と歌まで歌い出しました。これがきっと本来の彼女の姿なのでしょう。これからはチーム全体、いい雰囲気でやっていけそうです。

一方で、今回も複雑な人間関係が発覚。綾野(岡山天音)がミヤビを好きだったことが判明。ミヤビと2人でランチを食べる様子に「あの野郎ぶっ飛ばします」「大丈夫です昨日ロッキー見たんで」と鼻息荒くなる三瓶、「じゃあしょうがないか……ってならないのよ」と止める星前。この2人のかけあい、もはや安定感を感じます。
さらに綾野の婚約者・麻衣(生田絵梨花)が、政略結婚と言いつつ本心では綾野のことを好きらしいことがわかります。ミヤビの記憶が戻ったら、2人がまたいい感じになってしまうのではと思う麻衣は、ミヤビの検査をさせてもらうよう頼んだ星前の電話を「大迫の指示ですので」と言って断ってしまいます。ミヤビと仲良さそうだったのに怖い。これはとんでもない四角関係勃発です。
一連の出来事からやはり三瓶を信頼できると思ったミヤビは、検査を受けますが、記憶障害の原因が脳のどこにも見つかりませんでした。動揺する三瓶と星前。これはどういうことなのでしょうか。同じく脳の写真(ミヤビの?)を前に読めない表情をする大迫。彼はミヤビの味方であってほしかったのに、何かたくらんでいるのだったら嫌だなぁ……! 次回は四角関係についてもいろいろありそうで、気の抜けない展開になりそうです。
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文:ぐみ
熱量高めなエンタメライター・編集。ドラマ・映画・アイドル・アニメなどのコラムやレビュー、インタビューを執筆中。
miyoka
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