「一人でも救える命があるなら」死亡者ゼロ目指してMMT団結『マウンテンドクター』第2話の見どころ
2024.07.15
院長の周子(檀れい)から「彼は人を殺したの。だからメンバーからは外れてもらったわ」と聞かされ、歩は衝撃を受けます。1年前の遭難事故で、江森は患者の命を救えず、遺族から訴えられていたのです。
頼りの江森が不在の中、MMTメンバーからは早くも不満の声が。典子は「山登りなんてめんどくさい」と嫌な顔をしています。掛川は「MMTは院長の政治」だと冷笑し、小宮山はMMTの外来診療を歩ひとりに押し付けようとします。
せっかく国際山岳医の資格を取って帰国したのに、チームは早くもバラバラに……。
玲と典子とともに焼き鳥屋「しんちゃん」を訪れた歩は、江森と1年前に交わした会話を思い出します。歩の「なぜ国際山岳医になったのか」という問いに対し、江森は「山に復讐するためだよ」と謎の発言をしていました。江森には山を恨む理由があるようですが、山岳医になることでなぜ復讐が果たせるのでしょうか……?
そして、玲はどうやら事情を知っている様子ですが、歩たちに語ろうとしませんでした。
一方、料亭で1年前の遭難事故について話す周子と江森。なぜか江森は周子の用意した弁護士を断ったようです。
「医療過誤ではなかったのだから、なぜ弁護士を立てて戦おうとしないの」と周子に問われます。江森は弁護士を断っただけでなく、遺族を擁護する発言さえしています。
山への復讐といった発言となにか関係があるのかもしれません。
日は変わって、歩と典子は山荘での泊まり込み勤務へ向かいます。典子は山荘の簡易ベッドやお風呂がない環境に悲鳴を上げます。最初は文句ばかりの典子でしたが、山荘のそばのおいしさに機嫌をよくした様子です。
登山者の野口母子が山荘にやってきます。息子の大地くん(横山歩)は、登山靴ではなくスニーカーを履いていて、母・七海(西原亜希)にも反抗的。歩は登山靴をレンタルするように勧めますが、反抗期まっさかりの大地くんに、七海は手をやいていました。
翌日、母子は登山靴をレンタルしないまま出発してしまいました。七海は滑落し、大地くんも足をすべらせ負傷します。その日は午後からの天候が悪く、ヘリは救助に向かえないとのこと。歩は慣れた動作でザイルを扱い、母子の元まで救助に駆けつけます。1年間の留学による成長が感じられるシーンでした!
歩は信濃総合病院にいる玲に連絡し、開腹手術の道具を持ってきてくれるように要請。山荘での開腹オペに反対する周子と江森でしたが、玲は「助かるかもしれない命があるなら、放っておくわけにいかない。もう山で命を失いたくないんです」と涙をこらえて訴えます。
第1話から気になっていましたが、玲もまた、山岳でなにか辛い過去があったようですね。
一方、先に下山させた大地くんの様子がおかしく、江森は急いで診察します。骨折だけと思われていた大地くんですが、高地肺水腫※という高山病を発症していました。
※低酸素状態による肺動脈圧の上昇で肺に水がたまる病態
山荘では歩と典子、病院では江森・掛川・小宮山、オペの道具を運ぶために夜道を登った玲。MMTのみんながそれぞれの場所でその力を発揮し、母子は一命をとりとめます。
「一人でも救える命があるなら、できる限りのことをするつもりです。自分一人ではなく、MMTみんなでチーム一丸となって」と宣言するシーンは、とても頼もしく感じました。
山荘での過酷なオペを乗り越えた典子と玲は、少し距離が縮まったようで、チームは少しずつ団結していっているようです!
野口母子の回復も順調で、大地くんは七海に感謝の気持ちを伝えます。大地くんとお母さんとの会話は涙なしには見られません!母子が無事で、本当に良かった。
ところが、第2話はハッピーエンドで終わるかと思いきや、江森が気になる動きをします。ある子どもの患者になにか口止めをしていて……?
続きの3話から目が離せません!
三重県在住のライター。大手Webメディアの記事執筆やコラム、メルマガ、プレスリリースなどを執筆中。
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