見てみよか

朔弥(宮世琉弥)和真(曽田陵介)陸(岩瀬洋志)、三人三様の美

2024.10.08

朔弥(宮世琉弥)和真(曽田陵介)陸(岩瀬洋志)、三人三様の美

『スノードロップの初恋』第2話レビュー

奈雪(小野花梨)が亡き父のグラタンの味を再現できるまで、望月家に居候することになった朔弥(宮世琉弥)。ひょんなことからFORTUNA社長の伊勢(杉本哲太)と出会い、なんと社長の相談役として奈雪と同じ会社で働くことになります。一方、クリスマス特別メニューの開発チームメンバーに抜てきされた奈雪。参加を迷っていたけれど、朔弥の助言から本当にやりたいことについて考えた奈雪は、挑戦することを決意します。これまで弟のために頑張ってきた奈雪が、自分自身をあらためて見つめ直す心の変化が見られた回でした。

さて今回のレビューでは、登場人物のうち朔弥、和真、陸の3人に注目したいと思います。記者発表では奈雪役の小野花梨さんから「3人ともちょっと変なイケメン」と評されていた彼ら。ドラマでは、ストーリーに加え3人のビジュアルの良さがたっぷり楽しめるのも、見どころではないでしょうか。
まずは和真役の曽田陵介さん。これまで後輩役を演じている姿を目にすることが多く、フレッシュなイメージがありました。今作の和真は奈雪の幼なじみであり先輩の役どころ。落ち着いた話し方と、部下への配慮が見える振る舞いで、頼りになる先輩、といった印象です。こんな先輩がいたら、毎日会社へ行くのが楽しみでたまらないですよね。
続いて奈雪の弟の陸を演じる岩瀬洋志さん。Z世代の注目を集める岩瀬さんは、切れ長で涼しげな目が魅力的で、とにかく顔面が美しい! 陸は、お姉ちゃんの前ではとってもかわいい弟くん。でも第1話のラストでは奈雪を守りたいあまり、友人の亀山(森田甘路)に「死神の殺し方を教えろ!」と険しい表情でほえる姿が。男らしさ満点の迫力に、新たな魅力を感じました。
そして、死神の朔弥を演じる宮世琉弥さん。今作での私のハマりポイントは、死神らしく光がない目の表情と、おいしいごはんを食べるときの幸せそうな表情のギャップです。第2話で朔弥が食べたのは、マーマレードトースト、パフェ、ニンニク風味の唐揚げでした。食べ物を口にしたときのおいしそうな表情がたまらなく幸せそうで、もっと食べさせてあげたくなります。唐揚げを食べるときには、前回より箸の持ち方がちょっとだけ上手になっていましたよね? でも白飯がうまくすくえなくてはさめなくてこぼしちゃったり。そんなおちゃめさもかわいかったです。死神が死神キャラクターのTシャツを着ているのもおもしろいですよね。
人間界に初めて降り立った朔弥にとってはすべてのことが新鮮なようで、「おいしい」「痛い」「風が気持ちいい」などの感情を学んでいるのですが、新しいことへの反応が子どもみたいでかわいいです。

それに、朔弥の死神目線の発言も心に響きます。今回なら「命に限りがあるというのは不便なものだ」「迷いのない人間など存在しない」「空っぽな人間なんてなどいない。結論が出ないのはただ迷っているだけだ」などなど。心に残る名言のようで、メモしていたら朔弥の死神語録ができそうです。
そんな3人のイケメンに囲まれる奈雪を演じる小野花梨さん。小野さんは自然な受け答えや表情、まばたきや目線の動かし方など、さりげない演技がとても素敵です。細かな部分の表情がとても豊かで、奈雪の心の動きを感じました。
さて次回予告では、朔弥と奈雪の関係が進展する予感!? 和真が朔弥に対してライバル心を抱く様子も。朔弥が「初恋」に落ちる瞬間は見られるのでしょうか?
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
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