成田凌を4年間恨み続けた葉山奨之。小芝風花が2人の仲を取り持つ!?
2023.08.15
『転職の魔王様』第5話レビュー
今回の求職者は28歳にして3度目の転職を試みる戸松卓郎(葉山奨之)。どの会社も、労働環境を改善しようと働きかけた結果、会社ともめて退職となっていた。「口ではなんと言おうと、会社がほしいのは上の命令に文句を言わず、従順に働く社畜なんですよ」「正直、仕事に変な夢とか持ってないんで」とやさぐれる葉山さん、なんだか妙にハマり役だった。ドラマ『魔法のリノベ』では、結婚するシーンなど幸せいっぱいの役を演じていた印象が強く、そのときとのギャップに、葉山さんの演技の幅を感じられた。X(旧Twitter)でも、「髭をはやしている姿が新鮮」「回想シーンとの演じ分けにうなった」と葉山さんに対する反応がたくさんあった。
交通事故にあった後にもかかわらず、松葉杖をつきながら真奈美の葬儀に参列する来栖。戸松の「何しにきたんだよ」「これ見よがしに松葉杖をついて現れやがって」という言葉には、少なからず共感してしまった。事故の被害者がケガをした状態で目の前に現れたら、加害者遺族からすると責められているようにしか思えないのではないだろうか。
そうまでして葬儀に参列した理由を、来栖が戸松に話し始める。
「あんた、真奈美を恨んでないのか?」という戸松の問いに「恨んでないと言ったら嘘になります」と来栖。当時の真奈美の労働環境などを知った来栖は「人は、合わない仕事をしていると、肉体的にも精神的にも殺されるんです。もう誰にもあんな思いをしてほしくありません」と戸松に伝える。「キャリアアドバイザーという仕事は、安永真奈美さんや俺のような苦しんでいる人の力になれるかもしれない。そう思ってこの仕事を選びました。それが、あの事故で生き残った意味だと思っています」というセリフには、来栖の意志の強さを感じた。毒舌を吐いて「魔王様」と呼ばれてもなお、求職者と向き合う原動力が4年前の事故にあったんだと、より来栖のことを深く知れた気がする。なにより、このセリフを話す時の成田さん、カッコ良すぎます!
事故について向き合うことができた2人。「あんたも戦ってたんだな」「悪かった」と謝る戸松に対し、「次はせいぜい長居できる会社に勤めてください。サポートはシェパードキャリアが全力で行います」と皮肉を交えて応える来栖。和解できて本当に良かった!と思わず心の中で叫んでいた。
そして、社長の落合洋子(石田ゆり子)から、試用期間が終了すると告げられ「うちに残っても残らなくてもいい。千晴が笑顔でいられる道を選んでほしい」と伝えられる千晴。千晴は「誰かに必要とされるから働くんじゃなくて、私がこの仕事を好きだと思えたから働き続けたいです」と、本音を語った。
今回は「求職者の心配より今後の自分のことを考えたらどうですか?」と冷たい来栖に対し、「求職者が大変なときに自分の心配をするなんて、そんなのキャリアアドバイザーじゃないと思います」と言い返す千晴がとても頼もしく思えた。魔王様のそばでたくさんのことを吸収してきた千晴なら、きっと良いキャリアアドバイザーになるのだろう。千晴も正式に「シェパードキャリア」で働き始めたことだし、今後の来栖と千晴がどんな関係になっていくかも気になるところだ。
第5話はストーリーも良かったのだが、小芝さんのファッションも素敵だった!卓郎と最初に面談する時に着ていたTONAL(トーナル) のモカ色の配色パイピングノースリブラウスがとても似合っていた。「シェパードキャリア」のメンバーの前で「働き続けたいです」と言う千晴は、本作初?のスカート姿!小芝さんはスカート姿もとてもかわいい。エンディング後の来栖の回想では「止まない雨はないです。いつか必ず晴れる時が来ますから」と笑顔を見せるリクルートスーツ姿の千晴が登場。着る服によって、雰囲気が全く違う小芝さん。今回もキュンキュンしっぱなしだった。X(旧Twitter)では、「小芝風花ちゃんのビジュアルが良すぎる」「カメレオン俳優ぶりがすごい」と小芝さんに対するポストがたくさんあった。
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文:猿渡 菜都美
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