『スノードロップの初恋』第4話レビュー
前回に引き続き、奈雪(小野花梨)に「キスをしよう」と顔を近づけた朔弥(宮世琉弥)のシーンから始まった第4話。どんどん近づく2人の唇に「えー! もしかしてこのままキス!?」とドキドキしました。奈雪は突然のことに驚き、朔弥を押し戻して拒否。そうですよね、なんの脈絡もなくキスをしようとするなんて、死神はいったい何を考えているのか。朔弥はキスを拒まれたことは気にもせず、「ところで朝ごはんは?」と話を変えます。奈雪が「はぁ?」とあっけにとられるのもわかります。見ている私も「はぁ?」となりました。
朔弥が奈雪に突然キスしようとしたのは、前の晩に映画のキスシーンを見たことが理由のようです。朔弥が陸(岩瀬洋志)にキスについてたずねると、陸は「キスは好きだからするもの。幸せ、みたいな味」と教えます。キスは「幸せの味」と解釈した朔弥は、急に陸の肩をつかみ、キスをしようと顔を近づけます。陸には申し訳ないけれど、この2人のもみ合いは……ちょっと目によかったです。
一方、会社で朔弥のことを思い出し、ぼんやりする奈雪。あんなイケメンが自分の頑張りを認めてくれて、さらに自分にキスをしようとしたなんて、そりゃあ仕事中にだって思い出しちゃいますよね。
朔弥は会社の廊下を歩く奈雪の前に急に現れ、そこでもキスをしようとします。まったく油断も隙もありません。歩く奈雪の腕をつかみ、やさしく壁に押しつける朔弥。困るシチュエーションだけど、ちょっと「ドキッ」としますよね。さらに奈雪のほほをそっと自分のほうに向かせる大きな手にもキュンとしてしまいます。でも、ここは会社! 奈雪は「恋人じゃないからキスはしません」ときっぱり拒否します。
一方仕事では、奈雪は特別メニューの材料をどうしても予算内におさえることが難しい、と和真(曽田陵介)に相談します。和真は「相談してくれてありがとう」と笑顔を浮かべ、チームのみんなで予算内でのメニュー開発について再検討しようと提案してくれました。自分だけが頑張らなければ、と思い込んでいた奈雪だけれど、みんなで意見を出し合えるのがチームの良さですよね。
社内で和真と親しげに笑顔で話す奈雪を見て、切なそうな表情を浮かべる朔弥。そして開発チーム内にも、奈雪と和真の親密な様子を苦い表情で見つめる人が。パティシエの吉井(八木響生)です。屋上で楽しそうに語り合う奈雪と和真を見つめながら、「2人にやきもちを焼いて嫉妬している」と、自分の気持ちを口にします。こんなふうに素直に嫉妬していることを認められる吉井もかわいいな、と感じました。朔弥は、吉井の言葉に、自分が奈雪と和真を見て抱く感情が嫉妬なのだと気づきました。
肝心の特別メニューの社長プレゼンでは、ミートローフを提案するものの、再検討と言われてしまった奈雪たち。落ち込む和真に、奈雪は「社長は期待しているからあえて厳しく評価する」と励まします。奈雪と過ごすときの和真の笑顔は、とても自然で素敵ですよね。
その夜、自分の嫉妬心に気づいた朔弥は、帰宅して料理をする奈雪の手首をつかんで振り向かせ、その目をじっと見つめます。陸に対しての「好き」と奈雪に対しての「好き」の気持ちが違うものだと気づいたのでしょうか。朔弥の、切なさを含んだ真剣なまなざし。すいこまれそうな目をしています。そこへ陸が帰宅し、奈雪は我に返って朔弥の手を振りほどきますが、奈雪の心の中でも、どうやら朔弥の存在が大きくなっているようで……。次回、2人の関係に進展はあるのでしょうか。
ところで、10月19日(土)に千葉・幕張メッセで行われた「Rakuten GirlsAward 2024 AUTUMN/WINTER」には、スノ恋の出演者から、宮世琉弥さん、岩瀬洋志さん、羽田翔太役の志賀李玖さんが出場しました。宮世さんは今回はアーティストRyubi Miyaseとして出演し『スノードロップの初恋』のオープニングテーマ「白く染まる前に」を含む3曲を演奏した模様です。スノ恋公式Xでは3人のスリーショットも投稿。ドラマの役柄とは違った雰囲気の3人のイケメン具合にキュンキュンした人も多いのでは。これからのスノ恋で、もっといろんな表情を見せてくれそうです。
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
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