『スノードロップの初恋』第5話レビュー
まず冒頭は、朔弥(宮世琉弥)の素性を怪しんだ和真(曽田陵介)が、その調査結果を朔弥に突きつけ「一体何者なんだ」と問い詰めるシーンから始まりました。突然現れた得体の知れない男が、父である社長にも気に入られて奈雪(小野花梨)とも仲がいいなんて、和真が朔弥のことを気に入らないのも当然に思えます。和真と朔弥、これからバチバチのライバル関係になる予感です。
第5話では、朔弥と和真がそれぞれ奈雪との心の距離を縮めていく様子が描かれました。たくさんの胸キュンシーンが次々に供給されて、画面の前でもだえたのはきっと私だけではないでしょう。
まずは、奈雪と朔弥が一緒に夕食のギョーザを作るシーン。朔弥は慣れない手つきで奈雪に教えられたとおりにギョーザを包もうとしますが……ちょっと、あんの分量が多すぎます(笑)。全然包めていないけど、あれはギョーザ? どうみても皮に対してのあんの量がおかしくて笑えました。奈雪は優しく見守りながら、朔弥のジャージの袖をまくってあげます。そのことに動揺して、包みかけのギョーザを握りつぶしてしまう朔弥。かわいすぎる〜〜〜!
ギョーザ作りって、こんなに楽しそうなものでした? いいなぁ〜、一緒にギョーザを作りたい〜!とほほえましくもうらやましいシーンでした。
一方、クリスマスの特別メニューをリサーチするために、休日にレストランをめぐることになった和真と奈雪。同行するはずだったシェフの太一(廻飛呂男)が急きょ別行動となり、もはや仕事という名目のデートと言っていい状況に。奈雪は和真の仕事への熱意や、困った人を助ける優しさなど、改めて和真の人柄の良さに触れたようでした。
リサーチ中に特別メニューのヒントを見つけた和真は、最後に奈雪と一緒にFORTUNAで食事をすることに。懐かしい思い出話で笑い合う奈雪と和真の2人。とっても穏やかで温かい雰囲気です。
ところが、そこへぴえん死神Tシャツを着た朔弥が登場。奈雪と和真がFORTUNAで一緒に夕食を取ると陸に聞いて駆けつけたようです。無言で奈雪の隣に座りメニューを開きながら、和真をにらみつける朔弥。やきもち丸出しでとってもかわいいです。一方、奈雪に親しげにする朔弥を見つめる和真の視線も、心中穏やかでない模様。
ついに三角関係が始まりましたね。2人のイケメンのバチバチな様子に、ついわくわくしてしまいます。
FORTUNAでの食事が終わった帰り道、奈雪は朔弥に「なんで来たの?」とたずねます。すると朔弥は「あいつ(和真)と一緒にいると聞いて嫌だった」と言うのです。これまで、急にキスをしようとしたり、「嫉妬している」とストレートに表現したり、奈雪の手を握ったり。奈雪はそんな朔弥に対して、自分の心が揺れ動いていると気づいているのかもしれません。「私のことどう思ってるの?」と朔弥に問いかけます。
それに対して朔弥は「私は奈雪のことが好きだ」とまっすぐな視線を向けます。「今のセリフ、カメラ目線でもう一回もらえますか?」と思ってしまうほど、ときめくシーンでした。
だけど! そのあとに続いたのは、なんと「君のごはんも好きだ、日光浴もパンも好きだ」の言葉。ちょっと待って、ごはんの好き、と一緒ですと? 朔弥さん、悪気はないだろうけどそれはよくない。恋心かと期待したとしたら、ごはんと同列の好きだなんて、傷つきますよね。奈雪の残念そうな表情に、胸が痛みました。
シーンは変わって、会社の屋上で休憩していた奈雪のところに和真が現れます。そして「俺にとって奈雪は特別な人だよ」「奈雪にも俺を見てほしい」と、奈雪に告白したではありませんか。来た! ついにストレートな告白が! これはとても良質なキュンです。すてきな先輩から屋上で告白されるとは! 憧れのシチュエーションですよね。
朔弥は死神だとわかっている視聴者としては、奈雪のところへ行って「奈雪、悪いことは言わない。仕事にも一生懸命で優しい和真を選んで!」って伝えたい気持ちの方もいるでしょう。和真の告白をどう感じたのか、奈雪の表情からはわかりません。だけど、朔弥にぶつけたような素直な反応ではなかった気がします。
三角関係がどうなるの〜〜! と楽しみでいっぱいだったところでしたが、最後に陸(岩瀬洋志)の同級生の亀山(森田甘路)が朔弥に接触。陸を助けようとするつもりかと思いきや、まさかの事実が明らかになります。朔弥と亀山は一体どういう関係なのかも、次回以降の気になるところです。
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
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