【天満・せんべろ】路地裏のちょっといい店「朝な夕なに」
2024.02.16
空間デザインを眺めながら飲む(浪花町)
飲みに出かけていなかったわけじゃないけど、なんとなくふらふら~っと、ね。
JR天満駅から5分くらい、天神橋筋西側の最近ずーっと気になっていた路地に入り込んでみよう。
何軒か小さなお店が営業しているんだけど、軒先に「おでん」と書かれたぼーっと赤く燈る提灯に誘われて「朝な夕なに」に入ってみたくなり、ガラガラーっと引き戸を開けたらコの字のカウンターの中に大将が。
「この路地初めて夜入ったんですよね~。最近ですか、この界隈にお店出来始めたんは」って聞くと、なんとこのお店は7年目なんだとか。知らんかった…。
目の前のおでん鍋から頼んだのがしょうが天(150円)に玉子(130円)にヤングコーン(130円)。そして芋焼酎・黒伊佐錦のお湯割り(480円)で890円。
「おでん」という表の提灯からは想像できない空間の美しさ。
特に天井には何本もの細い梁のような木材が不規則かつリズミカルに張り巡らされていて、めちゃくちゃおしゃれ。
「縁あって、空間デザイナーの野井成正さんがやってくれはったんです」。
大阪を拠点に活躍されていた野井さんは2022年に他界、追悼展が東京や大阪で開催されたほど業界内ではかなり有名な方だったんだそう。すてき。
真四角な店内にコの字カウンターの角をはさんで斜め向かい合わせになるからか、こっちが新参者でも居心地悪くない。
二人組が頼んだ島唐辛子ギョーザについつい「いい匂い、おいしそう」と口走ると、「実は辛いのあかんねん。食べて」って。「なんでやねん」「いや、ほんま」「ほな遠慮なく」といただくと、次はしらすピザを「これも食べてみて。これは好きやねんけどあげるわ」って。またくれた。
大谷翔平みたいな息子が欲しいとか、リアル息子の部活の話とかしゃべりながら呑んでたら、焼酎がなくなったのでお替りタイム。
いぶりがっこ入りポテトサラダに小松菜と厚揚げ煮の二種盛(460円)と芋焼酎・薩摩七夕のお湯割り(480円)でしめて940円の『追いせんべろ』。
お返しにポテサラをひと口つまんでもらった。
たった1時間程度のことやけど、美しいもん見て、美味しいアテ食べて、知らん人としゃべって気晴らしできたし、追い焼酎もそろそろきいてきた。
ほな帰ろかな。また来よ。
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