神様の乗り物とされる神聖な馬は、勝負運や開運などに御利益があるとされています。午(うま)年である2026年(令和8年)は、そんな馬が描かれた絵馬に、願いや、願いが成就したお礼を書いて奉納しませんか。今回は、馬がデザインされた限定の「干支絵馬」を授与する関西の3神社をご紹介します。(八坂神社以外の画像は各神社より提供)
・住吉大社(大阪市住吉区)
・大神神社(奈良県桜井市)
・八坂神社(京都市東山区)
白馬神事(あおうましんじ)が伝わる「住吉大社」(大阪市住吉区)
約1,800年の歴史がある「住吉大社」は、摂津国(現在の大阪府北部~兵庫県南東部)の「一之宮(地域で最も格式が高いとされる神社)」 で、全国にある全ての住吉神社の総本社です。
鳥居をくぐると、朱色の「反橋(そりはし)」(通称:太鼓橋)があり、その先に四本宮が建ち並びます。日本最古の様式の一つ 「住吉造」の本殿の屋根は桧皮葺(ひわだぶき、ヒノキの皮を敷き詰めて屋根をふいたもの)で、国宝に指定されています。
初詣に参拝する人が多いことでも知られていて、三が日の参拝者数はなんと毎年200万人を超えることもあるそうです。また、毎年1月7日には「白馬神事」が行われます。
白馬神事は、神馬「白雪号」が各本宮を巡拝した後、境内を駆け巡る神事です。年の初めに白馬を見ると邪気が祓(はら)われると伝えられていて、同社の限定干支絵馬は、この神馬がかたどられています。白馬神事当日は、特別に授与されている御朱印やお守り(竹駒守)もあります。
「当社では1月中を正月期間としてお参りできるよう準備しております。大変混雑が予想されますので、余裕を持ってのご参拝をお願いいたします」(住吉大社)
【基本情報】
住所:大阪市住吉区住吉2- 9-89
干支絵馬初穂料:1,000円
干支絵馬授与期間:2026年(令和8年)の1年間
URL:
https://www.sumiyoshitaisha.net/
午年の縁起物が多数「大神神社」(奈良県桜井市)
「大神(おおみわ)神社」のご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は、拝殿の奥にある三輪山(みわやま)に鎮まるとされています。そのため、本殿はなく、拝殿を通して350ヘクタールある三輪山を拝みます。三輪山の前に建つ拝殿と三ツ鳥居(みつとりい)は、国の重要文化財に指定されています。
限定干支絵馬は「清々しい気持ちで新年を迎えられるよう願いを込めています」とのこと。駆ける馬と三輪山がシンプルな線で描かれたデザインになっています。
また同社では、家に飾ると一年中、災難無く過ごせると言われる「縁起物」も多数授与しています。絵馬のほかに、馬の形をした磁器と木製のお守り、「えと色紙」が用意されています。
ほかにも馬がデザインされたキーホルダー式のお守りがあります。「招福えと守」は開運招福、「昇運えと守」は運気上昇の願いを込めて身につけてはいかがでしょうか。
「来る令和8年丙午歳は大神様のご加護のもと、実りある明るい飛躍の年となりますようお祈り申し上げます」(大神神社)
【基本情報】
住所:奈良県桜井市三輪1422
干支絵馬初穂料:500円
干支絵馬授与期間:2025年(令和7年)12月1日(月)から(なくなり次第終了)
URL:
https://oomiwa.or.jp/
神馬舎(しんめしゃ)も参拝したい「八坂神社」(京都市東山区)
「祇園さん」と親しみを込めて呼ばれる京都の「八坂神社」は、あらゆる災を祓うとされる素戔嗚尊(スサノヲノミコト)が主祭神。「祇園祭(ぎおんまつり)」は、全国的に知られる同社の祭礼です。
「祇園造(ぎおんづくり)」とも呼ばれる社殿建築の本殿は国宝に指定されています。その本殿の北側には、神馬舎も配されています。神馬舎には、白馬と栗毛の2頭の神馬が奉納されていますので、“うまくいく”ことを願って参拝しましょう。
こちらで授与される干支絵馬は、「神様の依代である榊(さかき)の枝を背中に祀(まつ)り、都大路を渡御する神馬を、日本画家の諫山宝樹(いさやま・たまじゅ)氏に描いていただいた」というもの。コロナ禍で祇園祭の山鉾巡行(やまほこじゅんこう)や神輿渡御(みこしとぎょ)が中止されたなか、疫病退散を願って神事が行われたという意味深いものです。
「絵馬には合格祈願や健康祈願、安産祈願、恋愛成就など、様々なお願いごとをすることができます。ご参拝・ご祈願された後、神様に皆様のお願いごとや感謝の気持ちを直筆でもお伝えください」(八坂神社)
「八坂神社は素戔嗚尊(スサノヲノミコト)を主祭神とし、厄払い、縁結び、美容祈願など様々なご利益が得られるお社があります。皆様のご参拝お待ちしております」(八坂神社)
【基本情報】
住所:京都市東山区祇園町北側625
干支絵馬初穂料:1,000円
干支絵馬授与期間:2025年(令和7年)12月13日(土)から(なくなり次第終了)
URL:
https://www.yasaka-jinja.or.jp/
文・写真(八坂神社)/太田浩子
「美味しい」&「楽しい」関西の魅力をご案内。プライベートでは和菓子にハマっています。
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