まさかの展開に衝撃、都築(長谷川慎)が殺そうとしたのは爆弾魔ではない?「カオナシ」の正体もついに判明【ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』】

まさかの展開に衝撃、都築(長谷川慎)が殺そうとしたのは爆弾魔ではない?「カオナシ」の正体もついに判明【ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』】

長谷川慎(THE RAMPAGE)主演『顔のない患者-救うか、裁くか-』 第7話レビュー

「妻の命を守るために人を殺せるか」。外科医・都築亮(長谷川慎)が、究極の選択を突きつけられるドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』(カンテレ/毎週木曜深夜0時15分~、フジテレビ/毎週木曜深夜0時45分~)。
復讐劇(ふくしゅうげき)の根にあるのは、3年前の爆破事件で都築が背負った“罪の意識”——同じ赤タグをつけられた状況で、妻・美保(さかたりさ)を優先したことで尾形茉莉(松永有紗)を“救えなかった”という選択でした。その決断が、カオナシの復讐心に火をつけたのです。そして第6話では内通者が判明。2月19日放送の第7話は、最終話かと錯覚するほど目まぐるしく事態が展開し、真相に近づくほどに衝撃が上書きされていく回でした。

(以降、第7話のネタバレを含みます)

◆内通者の発覚で終わらない——都築に襲いかかる“次の悲劇”

第6話で、カオナシと繋(つな)がっていた病院関係者が泉みなみ(樋口日奈)だと判明。第7話冒頭では、その事実に都築と夏井冬馬(井上想良)も気づきます。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』7話 泉みなみ(樋口日奈)

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』7話 都築亮(長谷川慎)、夏井冬馬(井上想良)

泉は母親に海外での移植手術を受けさせるためのお金が必要でした。カオナシは手術代を肩代わりすることと引き換えに協力することを約束させたのです。結果として泉は復讐の共犯というより、カオナシに利用されていたことが分かります。都築は泉を責めきれず、諭すように言葉を選びます——しかし時間は待ってくれません。これまで「爆弾魔・朝比奈伊織(高橋侃) 」だと思われていた、顔面を潰され瀕死(ひんし)で運び込まれた“顔のない患者”が、ついに意識を取り戻すのです。
必死に語りかける都築に、患者が発したのは「お兄ちゃん…」という衝撃のひと言でした。“顔のない患者”の正体は、まさかの都築の弟・悠人(伊藤絃)だったのです。一瞬、息が止まりました。都築が何度も「殺すか救うか」を迫られてきた相手が、実は血の繋がった弟だったという残酷さ。しかも、一度本気で“顔のない患者”を殺そうとした。あの“覚悟”の先にいたのが弟だったと知った瞬間——都築の戸惑いを超えた表情は、観ていられませんでした。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』7話 都築亮(長谷川慎)

◆タイトルの伏線を回収——『顔のない患者』の意味とは

都築はようやく「自分は何をしようとしていたのか」を直視させられます。弟を“爆弾魔”だと誤認し、その命を奪おうとしていた自分。医師としての自分と、家族を守りたい人間としての自分との間で揺れ続けてきた都築に、これ以上ない形で究極の選択が突きつけられます。
悠人は、都築の妻・美保を見送った帰り道に襲われたと語り、記憶の断片を辿(たど)ろうとしてパニックを起こし、失神。そこに追い打ちをかけるように鳴る、カオナシからの電話。「弟を爆弾魔と勘違いして殺そうとした“顔”が見たかった」と——カオナシの残忍さが際立ちます。そして語られる『顔のない患者』というタイトルの意味。
“顔のない患者”は、都築にとって本来、誰であっても同じように救うべき存在であるはず。けれど都築は、相手を「爆弾魔」と認識していたときには命を奪うことを考え、「弟」と認識したら絶対に奪えなくなる。つまり都築は、患者の“顔(=誰か)”によって、無意識に命のラベルを貼っている——そのこと自体が、医師としての敗北だとカオナシは断罪しているのです。だからこそ“顔のない患者”は、都築に突きつけられた踏み絵でした。顔がない=誰かわからない患者と、医師はどう向き合うべきなのか。都築が掲げてきた「平等に救う」という理想は、本当に貫けるのか。その問いを最も残酷な形で成立させたのです。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』7話 都築亮(長谷川慎)

◆事件の真相に迫る警察の前で——ついにカオナシの正体が明かされる

一方、警察側の捜査も前進します。尾形茉莉についての調べが進み、彼女が不動産会社社長の娘(連れ子)であったこと、自宅火災によって“弟(血縁関係はない)”と二人だけが生き残ったことなどが明らかに。そして都築からの通報を解析していた鷲尾和臣(飯田基祐)からの電話により、高槙倫(梅舟惟永)は “都築は妻を誘拐され脅されている”という真相に辿り着きかけた瞬間——現れたのは、看護師の萩田太朗(曽田陵介)。
「え、今?」と思った矢先、彼のスマホの待ち受けが光り、そこに映るのは茉莉と萩田のツーショット——点が線になる速度が速すぎて、背筋が凍りました。高槙は襲われ、“カオナシ=萩田”が確定。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』7話 鷲尾和臣(飯田基祐)

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』7話 高槙倫(梅舟惟永)

◆残酷すぎる——“顔のないふたり”の正体が明らかに

“顔のない患者”は都築の弟・悠人、“カオナシ”は萩田太朗。その正体が分かったことよりも、その正体が導く意味にこそ第7話の残酷さが光りました。
都築は命に順番をつけ、茉莉を救えなかった。その事実だけを切り取れば、カオナシが都築を裁こうとする構図自体は理解できます。しかし、起こった事実とは関係のない弟の顔を潰し、指を切り落とす(しかも弟・悠人は、第1話で「30までは音楽に生きる」と語り、ギターかベースか、楽器を弾くそぶりを見せていました)。リハビリに寄り添っていた美保を誘拐して傷つけ、同僚の泉を母親の命で縛り、警察すら襲う。しかも萩田は看護師です。第7話で都築に「他人の人生にも、家族や愛する人があることを想像できていない」と説き、高槙には「人が死んだら、どれだけ周りの人が傷つくのか知っている」と語った内容には正当性があるのに、復讐のために、無関係の人生を潰す行動に“矛盾”を感じずにはいられません。正体が明かされたことで、カオナシの恐怖はむしろ濃くなりました。恐らく鍵は、茉莉との関係——姉弟としての依存や、守りたい気持ち、愛情、あるいは歪(ゆが)んだ崇拝。萩田が抱える物語は、都築の罪を裁くためだけに存在しているのではなく、彼自身の“壊れ方”を説明する物語として、今後さらに掘られていくことでしょう。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』2話 萩田太朗(曽田陵介)

◆急展開すぎる第7話、しかし謎はまだ残る

第7話は、まさに急展開でした。けれど、謎も残ります。むしろここからが本番。ラストで萩田は、都築が爆弾魔を匿っていることを、院長(夏井の父)に密告しました。そもそも爆弾魔・朝比奈伊織は今どこにいるのか。襲われた高槙を鷲尾は救えるのか。そして都築は、「爆弾魔か妻か」という二択ではなく、「弟か妻か」という医師以前に人として最悪の選択を突きつけられています。第7話は、多くの謎が残された“衝撃の中間地点”でした。
文:鈴木まこと
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
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