神戸の冬、光でつなぐ震災の記憶 ルミナリエ1月30日に開幕
ミナト街・神戸の冬をやさしく照らす光の祭典「神戸ルミナリエ」が、1月30日(金)から始まります。開幕を前にした28日(水)には、障害のある人たちや高齢者にゆっくりと楽しんでもらう「ハートフルデー」が行われ、約40万球の光がひと足早く神戸の街を包み込みました。
■復興への願い胸に40万球の光
40万球もの光が神戸を包み込む「神戸ルミナリエ」(神戸市中央区、1月28日)
神戸ルミナリエは、1995年1月17日に発生し、6434人が犠牲となった阪神淡路大震災をきっかけに、同年12月にスタートしました。コロナ禍の3年間は形を変えながらも灯をつなぎ、今年で31回目を迎えます。今では震災の犠牲者を悼み、復興への願いを込めた神戸の冬の風物詩として、街に根づいています。
「神戸ルミナリエ」では、スマートフォンでの撮影を楽しむ姿も(神戸市中央区、1月28日)
■3会場で10日間の光の祭典
今年のテーマは「神戸の鼓動、光の物語」。震災から31年を迎える今年は、1月30日(金)から2月8日(日)までの10日間開催されます。主な会場は、東遊園地、旧外国人居留地、メリケンパーク(いずれも神戸市中央区)の3カ所。有料エリアとなる海沿いのメリケンパークを除き、無料で観覧できるのも魅力です。
■歓声包むハートフルデー
東遊園地芝生広場には、聖堂建築をイメージした光の壁かけ「スパッリエーラ」(全長約50メートル、高さ22メートル)が登場。午後6時半にあった点灯式では、「きれい」「すごい」と歓声が上がり、訪れた人たちを一気に非日常の世界へと誘っていました。
「神戸ルミナリエ」開幕前の「ハートフルデー」を楽しむ子ども(神戸市中央区、1月28日)
■まるで宝石箱の中?
東遊園地からほど近い旧外国人居留地では、三井住友銀行神戸本部ビル前に、光の箱型作品「ドッピオガゼボ」が姿を現しました。広場を囲むように、高さ約7メートル、幅約16メートルの「オペレッタの劇場」が、まるで宝石箱の中にいるように、観客を包み込みます。旧居留地の街並みと光の共演は、思わず足を止めたくなる美しさです。
巨大な箱型作品「ドッピオガゼボ」(神戸市中央区、1月28日)
■光の聖堂が今年初登場
メリケンパークへ向かうと、波止場町緑地に光の聖堂「カッサアルモニカ」(高さ約11メートル)が鎮座しています。3会場を楽しく巡ってもらおうと、今年初めて設けられた作品で、散策の途中もワクワクが続きます。
今年初めて波止場町緑地に登場した光の聖堂「カッサアルモニカ」。点灯は開幕までのお楽しみに。(神戸市中央区、1月28日)
一部有料エリアのメリケンパークには、「海を望む宮殿」が登場。幻想的な光の中をくぐり抜けて歩くことができる延長75メートルに及ぶ光の回廊「ガレリア」や、幅48メートルの「フロントーネ」が来場者を迎えます。海風を感じながら、圧巻の光の芸術を楽しむことができます。
メリケンパークの光の回廊「ガレリア」(神戸市中央区、1月28日)
有料エリアではありますが、エリア内には無料で楽しめるゾーンもあり、公式グッズや神戸銘菓、キッチンカーなども並びます。有料エリアの入場料は、平日前売券500円(土日750円)、当日券は1000円(土日1500円)です。
■薄暮から夜へ 心温まる光の物語
1月30日に開幕する「神戸ルミナリエ」(神戸市中央区、1月28日)
冬の神戸が光に満たされる、特別な10日間。神戸ルミナリエは、薄暮から午後9時30分まで開催されます。決まった順路はありません。自由に夜の神戸の街を散策して、心あたたまる光の物語を体感してみてはいかがでしょうか。
40万球もの光が美しい「神戸ルミナリエ」(神戸市中央区、1月28日)
取材・文/華みず希 毎年、ルミナリエを訪れ、震災に思いを馳せている関西在住ライター。
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