見てみよか

秋元才加が堪能な英語を披露、趣里と古田新太は親子対決へ

2024.11.11

秋元才加が堪能な英語を披露、趣里と古田新太は親子対決へ

『モンスター』第5話レビュー【Xの反応あり】

今週の『モンスター』、1時間があっという間でしたね……。後半の怒涛(どとう)の展開に目を離せなくなっていた最中、ちゃんみなさんの『FOREVER』が流れてきて「え、ここで終わり?!」と声を上げた方、きっと全国にいらっしゃると信じています。

今回の依頼は、なんとアメリカから!有名な資産家の娘・サトウエマ(秋元才加)の父・マサル(石橋凌)が生前に日本で受けた代替医療についての相談でした。患っていたがんの治療のためにマサルは高額な費用を支払いましたが、効果はまったく見られず。父から生きる希望を奪った岡本プレミアクリニックを、詐欺として訴えたいとエマは熱を込めて語るのです。
代替医療とは、「西洋医学では治りがたい病気を別の療法で治療する医学の総称」。身近なところでは、漢方などの東洋医学や健康食品なども該当するようです。亮子(趣里)と杉浦(ジェシー)は、早速西洋医学の医師の見解を聞きに回ります。しかしどの医師も、マサルが受けた“P2カクテル”という治療法は評価するに値しないと一蹴し、真面目に取り合いません。西洋医学と代替医療の間には分断があり、適切な評価がなされない状況が続いているようです。

クリニックの実態を探るため、今回も亮子が潜入捜査に乗り出すのかと思ったら……たまたま食あたりを起こして杉浦が倒れ、そのまま入院することに!広いベッドにスイートルームような個室で、看護師からは高級ホテルさながらのドリンクサービスまで。まるでセレブのような待遇で、うらやましい限りです。

杉浦入院の裏で、亮子はかつてクリニックに勤めていたナースに話を聞きます。経営方針転換の背景には院長親子の軋轢(あつれき)があり、父親である旧院長は、お金もうけのために経営方針を強引に変えた現院長・ジュニアから追い出されてしまったとのこと……なんとも生々しい親子ゲンカです。
提訴の準備が整ったことを確認した亮子とエマは、その夜立ち飲み屋で食事を共にすることに。串カツや唐揚げに舌鼓を打ちながら、エマは父に対する思いを明かします。

幼くして母と別れ、父子2人で生きてきたマサルとエマ。ビジネスに妥協を許さない姿を尊敬していたものの、よくある親子のようにはいかない複雑な関係だったと語りました。亮子はそんなエマに耳を傾けながら、自身の過去を思い起こします。弁護士の父・粒来春明(古田新太)に付いて裁判を傍聴したり、夜な夜な六法全書で司法の勉強をしたり。2人の会話はほとんどなく、微笑ましい思い出のはずのオセロゲームのひとときでも、粒来は幼い亮子をボコボコに打ち負かす……。記憶を辿る亮子の表情は寂しげで弱々しくも見え、胸が切なくなります。
クリニック側の弁護士との協議にて。“P2カクテル”そのものに効果はなく、高級サービスを付けることで医療費を不当に釣り上げているのではないかと亮子は迫りますが、相手方はまともな反論をしてきません。手応えのない協議に亮子は嫌な予感を募らせますが、その不安が的中してしまいます。クリニック側の弁護士が、なんと亮子の父・粒来に交代することが、本人直々に告げられたのです。

亮子の相方・城野(中川翼)の調べで、クリニック側には実態不明の怪しいコンサルティング会社が関与していることが判明。さらにエマからは、マサルが死の直前に遺言を書き換え、財産のほとんどをクリニックの関連会社とナース・梶田素子に寄付していたという信じ難い事実が明かされます……。
粒来と亮子、マサルとエマ、そしてクリニックの新旧院長など、親子の確執にも焦点を当てた『モンスター』第5話。物語の本筋以外にも、ゲスト俳優の秋元才加さんや趣里さんの堪能な英語力や、本来英語はペラペラなはずのジェシーさんによるカタコト英語など、見どころが満載でしたね。過去が明らかになるにつれて、少しずつ人間味があらわになっていく亮子にも目を奪われます。

Xでは、「お父さん、オセロみたいにひっくり返す気満々だね」「来週の父娘法廷対決シーンめっちゃ楽しみ」など、次週の粒来VS亮子に期待を寄せる声や、「もぐもぐ亮子ちゃんが可愛すぎる」などの声が上がっていました。確かに、緊張感の続くストーリーの中で、居酒屋での亮子の笑顔にはほっこり癒されましたね。

突如始まった親子対決、そして闇深いクリニックの実態に、果たして亮子はどう立ち向かうのでしょうか?そして、城野は無事なの?!気になる結末を、ぜひ来週もリアタイ視聴で見届けましょう!
文・神田 佳恵
フリーライター 兼 一児の母。
取材・インタビュー、エンタメ記事、エッセイなど、複数媒体・分野で執筆中。
miyoka
30