10月13日(金)、東京都内にある撮影スタジオで『トクメイ!警視庁特別会計係』の制作発表会見が行われた。同作は10月16日(月)からスタートする月10ドラマ。橋本環奈さんが演じる、警視庁特別会計係の一円(はじめ まどか)が「お金」を切り口に難事件に挑む、新しくユニークな警察エンターテインメントだ。
会見開始を待っていると、スタジオ脇の通路からにぎやかな笑い声がもれ聞こえてきた。出演者たちが談話中なのだろうか……。そして午前11時30分、会見がスタート。主演の橋本環奈さん、バディの沢村一樹さんをはじめ、松本まりかさん、JPさん、前田拳太郎さん、徳重聡さん、佐藤二朗さんが登壇した。
会見の冒頭では、それぞれの役柄紹介とともに、登壇者から一言ずつのあいさつがあった。主演の橋本さんに始まり順調に進む中、最後にあいさつした佐藤さん、なんと初っ端から下ネタエピソードをかます。強すぎるアラフィフ下ネタワード(尿もれ)に、すかさず橋本さん、沢村さんが「その話聞きたい人いないから!」とツッコみ、会場も爆笑となりなごやかな雰囲気に。開始5分でメンバーたちの仲のよさが伝わってくる。松本まりかさんいわく「初日から、こんな楽しい現場があるのか!と思うくらい楽しいです」という理由がわかった気がする。
この和やかな空気感を作り出しているのは、橋本さん、沢村さん、佐藤さん、この3人の性別も年齢も超えた関係性のよさかもしれない。
橋本さんと共演経験の多い佐藤さんは「橋本はおじさんみたいな人」と言う。「昨日も現場でおじさんみたいな替え歌を作って遊んでましたし……」と佐藤さんがもらすと「よく現場ではおつまみの話をします」と橋本さん。「白焼には柚子胡椒がいいとか、青唐辛子が入ってる明太子がおいしい、という話を二朗さんとカメラチーフの『かわむらさん』と3人で話しています(笑)」と笑う。佐藤さんは「かわむらさんは58歳、自分は54歳、橋本は24歳なのに同級生みたい」と世代を超えた仲よしエピソードを紹介。
今回橋本さんとは初共演となる沢村さんも、橋本さんについて「女優さんというと『はじめまして、橋本環奈です』とおじぎをしてあいさつされるイメージだけど、橋本さんは初対面から『チャース!』という感じ。初共演らしさが秒もなかった」と語る。橋本さんは「『チャース!』とは言っていない」と否定しつつも「でもたしかに『よろしくお願いしまーす!』が『チャース!』に聞こえる雰囲気かもしれない」と認め、笑いを誘った。
それぞれ個性的な刑事役だと紹介される中、1人、役どころに納得がいっていない様子なのが徳重さんだ。「ほかのメンバーは頭脳派だったり武闘派だったりと長所があるのに、僕が演じる中西はひたすらポンコツなんです。この先もずっとポンコツだったら、と思うと怖くて先の台本が読めない」とぼやく。いったいどれほどポンコツなのか、普段の真面目でカッコイイ徳重さんのイメージとのギャップにも注目したい。
また「脚本の面白さにも注目してほしい」と沢村さん。「毎回いくつもの伏線がはられています。それが何話かまたいで回収されることもあるので、SNSで考察を投稿するのが好きな方にも楽しんでもらえるんじゃないかな」と話す。いったいどんな伏線がはられ、ストーリーが展開されるのか……細部まで見逃せない。
会見の最後に橋本さんは「ドラマでも、こんな和気あいあいとした雰囲気がきっと伝わるはず。ストーリーも面白くシリアスすぎないからどの年代にも見てもらえる作品。ぜひ家族みんなで見て笑ってもらいたいです」と意気込んだ。
経費を切り口にする視点は、家計を預かる立場の私としても非常に興味深い。楽しみながらお金についても学べそうな刑事ドラマに、ぜひ注目したい。
文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
『トクメイ!警視庁特別会計係』(毎週月曜よる10時)
公式HP
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