経費削減の特命を受けて万町署に派遣された円(橋本環奈)ですが、実は彼女の任務はそれだけでなく、警察内部の不正をリークしている脅迫者Xが何者なのか調べる特命も受けていたことが第4話冒頭で明らかになります。これまで、円が署内の監視や怪しい行動をとっていたのは、脅迫者Xが万町署にいる可能性が高いと言われていたからでした。自分たちが疑われていたとわかりムッとする刑事課のメンバーたちですが、それも上層部からの指示なら仕方ない、と理解を示します。そこへ、強盗事件を知らせる1本の電話が。
その強盗事件の解決の手がかりを探るため、西万町大学の宇佐美教授(岩谷健司)に、被疑者の足跡に付着していた植物片の同定調査(植物が何かを調べる)を依頼するのですが、教授は過去の一件から湯川(沢村一樹)を嫌っていたために、高額な調査費用の見積もりを提示し、遠回しに捜査への協力を拒否します。円と須賀課長(佐藤二朗)は調査協力を求めて宇佐美教授のもとを訪れますが、そこで、困窮した学生たちがマルチ商法の売り子となっていることがわかります。学生に同情しなんとか助けたいと思う円の横で、いぶかしげな表情をしている須賀が気になりました。
今回、注目すべき人物はなんといっても須賀でしょう。第3話まで「いたって人のよさそうな上司」に見えていた須賀。署内の蛍光灯を取り換えたり、差し入れのおにぎりを握ったり、古い椅子を直したり、クッキーを作ったり。そして、円がピンチのときにはそっとアドバイスをするやさしいおじさんでした。しかし、須賀と同期の湯川によれば「須賀は口ではきれいごと言っているくせに、裏では何やっているかわからないタヌキ」なのだとか。
そんな須賀の策士ぶりが見えたのは物語終盤に差しかかったころ。須賀は、宇佐美教授が教え子の小田倉(中田青渚)を助けようとマルチ商法と知りつつも商品を購入していたことに目をつけます。そして小田倉を見逃す代わりに、同定調査に協力するよう宇佐美教授に交換条件を出すのです。物静かそうな表情をしつつも、その奥で目がキラリと光る須賀。湯川が言っていた「裏では何やっているかわからない」って、このことかぁ!思わず「須賀さんブラックーー!」と私の心の声がもれ出てしまいました。湯川によれば、刑事時代の須賀は「脅迫、違法捜査常連の悪たれ」。そんな須賀の腹黒さにX(旧Twitter)でも「今回の佐藤二朗はふざけず優しく実は策士と三拍子揃って良い」「逃した被疑者への最後の一言、すごい!」「笑いながら企む人、佐藤二朗さんだからこその名演」と、須賀の活躍へのコメントが多く見られました。
一方、第4話では円を演じる橋本環奈さんのかわいさもこれまで以上にさく裂しています。開運の「満面破顔茶」を購入し、「運がむいてきた!」とぎこちないスキップでルンルンする円、お茶がマルチ商法で販売されている商品だとわかり悔し泣きする円、だまされたことに怒り泣き叫ぶ円、スーツがすべて汚れたためゆるいロンTとショートパンツで仕事し続ける円、売り子の小田倉の話を親身になって聞く円……。もちろんいつだって橋本さんはかわいい。でも今回は、円自身がだまされたり自分の寂しい過去を振り返ることで、より多面的な円の姿が見られた気がします。まっすぐで一生懸命な円の、くるくる変わる表情の豊かさに「はぁ……!もう、なんてかわいいの!!眼福!!」と、身悶えしたのは私だけではないはず。最後に登場したキリッとした制服姿の円にも萌えます。
X(旧Twitter)でも「静かに喋る環奈ちゃんの演技が本当に好きだな...涙を少しだけ光らせるところ凄く素敵だ」「橋本環奈の顔芸に癒される月曜夜」「私服姿の一円ちゃんめっちゃ可愛い」と絶賛するコメントが並び、話題となっていました。
第4話のエンディングでは、脅迫者Xの情報がつかめないまま、官房長の榊山(福井晶一)から「20%経費削減できなければ、万町署は統廃合する」と新たな問題が提示される円。万町署の仲間たちをリストラから守るために、円は一体どうするのか、今後もさらに気になります!
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
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