北くん(岩瀬洋志)の性格を形作った幼少期のトラウマと復讐(ふくしゅう)を仕掛ける女性の正体

2025.09.09

北くん(岩瀬洋志)の性格を形作った幼少期のトラウマと復讐(ふくしゅう)を仕掛ける女性の正体

北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。第11話レビュー

老若男女問わず全ての人をとりこにする北くん(岩瀬洋志)と、北くんの愛を3等分にシェアするために同棲(どうせい)生活を送る南(本田翼)・東子(志田未来)、西野(増子敦貴)。

『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(カンテレ/毎週火曜11時)第11話では、北くんの誕生日会の準備をきっかけに、北くんの知られざる過去が明かされた回でした。

【動画で見る】<ドラマ>北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。【出演:本田翼、志田未来、岩瀬洋志、増子敦貴ほか】

【TVer】『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』第11話
浅田南(本田翼)、西野悠(増子敦貴)、比留間東子(志田未来)、真中北(岩瀬洋志)

幼少期の北くんは今と全く違っていた…?

北くんの誕生日会当日、部屋を思いっきりにぎやかにデコレーションして準備する南たち3人。北くんが「買い物に行く」と出かけている間にやってきた北くんの姉・明星(あかり/藤井美菜)は、3人に幼いころの北くんの話をします。

明星によると、北くんは幼少期はかなりやんちゃだったけれど、ある女の子との間に起きた出来事をきっかけに、自己主張をしないようになった、と言うのです。

この“ある女の子”というのが、前回のラストで北くんたちが住むマンション前に現れた黒い服の女性・心星(ここせ/池田朱那)です。

【TVer】『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』第7話
真中明星(藤井美菜)、真中スピカ(永谷咲笑)、真中北(岩瀬洋志)

今までの嫌がらせは全て心星によるもの

心星は「あのふざけた4人の関係を終わらせる」「今日こそ復讐する」と、北くんに恨みを募らせている様子。北くんたちのマンションに怪文書を入れたり、東子を軽井沢に誘うようイケオジ山田(和田聰宏)を利用したりと、4人の周囲でトラブルを引き起こしてきたのは、彼女のようです。

実は幼いころ、互いにひかれあっていたという心星と北くん。しかし北くんの誕生日に、彼の父親によってその淡い関係が引き裂かれてしまったのだとか。

その後、北くんが迎えに来ることもなく、母も亡くなり、孤独になってしまった心星。大人になってようやく北くんを見つけたものの、彼は3人の恋人と楽しく暮らしていて、自分のことなど忘れてしまったように見え、彼を恨むようになったらしいのです。

【TVer】『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』第11話
真中北(岩瀬洋志)、浅田南(本田翼)、比留間東子(志田未来)

明かされるペンダントの謎

誕生日会の前日、北くんのもとに届いた差出人不明の手紙。そこには「来なければ、3人が不幸になる」という不穏な一文が。メッセージを読んだ北くんは、誕生日当日、1人で指定された場所へ向かいました。 北くん、大丈夫かな〜、刺されたりしないかな……と心配になります。

北くんが駅前広場に着くと、そこに現れたのは心星。久しぶりに心星と再会した北くんは、うれしそうにほほ笑みながら思い出話をします。2人で食べたアイスの話や、一緒に買ったペンダントのこと。「自分を忘れた」と北くんを恨んでいたはずの心星は、いつの間にか北くんの隣に腰を下ろし、涙を浮かべていました。

【TVer】『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』第11話
真中北(岩瀬洋志)

北くんは以前から、時折赤いペンダントを大事そうに取り出しては眺めていましたが、あれは心星と一緒に買って2人の誕生日にプレゼントし合おう、と約束していたものだったのです。13年の時を経て、やっと心星にプレゼントを渡した北くん。心星は、恨んでいたはずの相手が自分を大切に思ってくれていたとわかり、涙を流します。

そして彼女もまた、大事にしていた青色のペンダントを北くんに渡したのでした。悲しい過去を共有していた2人のわだかまりが溶けた、すてきなシーンでした。

まさか心星が、北くんの異母妹だとは、思いもしませんでした。

ただ1つだけ、この一連のエピソードでの北くんの父の振る舞いにはモヤっとしましたが……ここでは触れないでおきましょう。

さて、夜になって無事に帰宅した北くん。東子はプレゼントにと4人おそろいのキーホルダーを準備し、北くんに「選んで」と差し出します。いつもなら北くんは「選べないからみんなが選んで」と言うはずだけれど、このときは緑色を選びました。もしかして心星に会い過去に区切りをつけたことで、何か心に変化があったのでしょうか。
文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。子育て系やエンタメ系記事の取材・ライティングを行う。
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