ラブレターを書き換えろ! 吉岡里帆が失恋した幼い自分をなぐさめ励ますエモ回到来
2023.11.22
『時をかけるな、恋人たち』第7話レビュー
2003年7月20日は、初恋相手の諸星(柊木陽太)にラブレターを渡せず離れ離れになってしまった廻“後悔”の日。幼い廻(稲垣来泉)は失恋に心を痛め、泣いている自分をなぐさめ絵を描いてくれた“お姉さん”がいたことを思い出し、「彼女はひょっとしたら未来の自分ではないか」と言います。未来の自分が子どもだった時の自分を励ますだなんて、エモ回必至じゃん!
AIによる相性スコア「95」を記録しているリリリーと翔。何としても翔と結ばれたいリリリーは「廻は諸星と結ばれたらいい」と考え、過去を書き換えようとしたんでしょうね。でもそこは、廻の方が一枚上手でした。文字の手書きに慣れない未来人の翔によるラブレター(定規で線を引いたような、ぎこちない筆跡!笑)に誤字を見つけたことがきっかけで「つじつま合わせ」を思いつきます。
それは、リリリーに書き換えられた過去のさらに「昔」を変えること。廻と翔は2003年7月19日の夜に向かい、幼い廻が書いたラブレターの文面にとあるアレンジを施します。「ずっと好きでした。大きくなってまた会ったら、けっこんしてください」のうち、どこか1文字を変えるだけ。ヒントは、成長した諸星が廻を食事に誘う時の言葉です。第3話で「会社を休んでまで廻とごはん行きたいって……諸星、あなた職場では下心もっと隠しなさいよ」とほくそ笑んだ記憶が思わずよみがえりました。
「このあと大学で廻と僕は出会う、デザイン科の学生として」と廻に語りかける翔。予告にもあったように、次回は廻と翔の出会いが描かれる模様! 婚約破棄して廻への恋心を告白した後輩の広瀬航(西垣匠)がタイムボードに乗っている姿も映し出されていました。恋の超展開、いよいよ佳境でしょうか?
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文:岡山朋代
編集・ライター。ぴあ、朝日新聞社「好書好日」など主にエンタメ系メディアで取材・執筆を手がける。
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