松下奈緒、衝撃展開の主人公を演じ「楽しんでいる自分が怖い（苦笑）」【ドラマ『夫に間違いありません』】

2025.12.26

新年1月5日（月）夜10時からスタートする新ドラマ『夫に間違いありません』（カンテレ・フジテレビ系全国ネット）。その取材会が2025年12月26日（金）にカンテレ本社（大阪市北区）で行われ、俳優・松下奈緒が出席。作品の見どころや撮影中のエピソードを明かしました。

主演ドラマ『夫に間違いありません』の取材会に出席した、俳優の松下奈緒（2025年12月・大阪市内）

松下演じる主人公・朝比聖子のもとから、夫・一樹（安田顕）が突然失踪。しかし警察から告げられたのは「夫が川で事故死した」という事実だった。所持品と身体的特徴から「夫に間違いありません」と認めた聖子。そして1年後、ふらりと夫は姿を現す。聖子は誤認を警察に知らせようとするが、保険金を受け取ったことを知った夫は思いがけないことを口にする。

所持品と身体的特徴から「夫に間違いありません」と認めた聖子（松下奈緒）だったが⋯。

夫や子どもたちとの生活と幸せを守るための“ウソ”が、徐々に家族の日常を蝕（むしば）んでいく様子を描いたサスペンスドラマ。クランクインから1カ月近く経ち、「手探りだった部分が固まってくることもあれば、どんどん迷うこともまた増えてきた」という松下は、「いつも以上にドキドキする気持ちと、早く観ていただきたい気持ちが入り混じった感じがあります」と語りました。

1年ぶりに帰ってきた夫・一樹（安田顕）は、保険金を受け取っている聖子（松下奈緒）にある提案をする。

家族のためとはいえ、“ウソ”をつき続ける聖子を演じて「すっごく疲れます」と松下。次々と襲う衝撃の展開に「いろんなことに耐えて、感情を爆発させられればいいけれども、ずっと心の中に閉まって、子どもたちには笑顔見せて。体力的にはしんどいのに、実生活では絶対経験できないから楽しんでいる自分もいて。それが怖いなって思うことも（苦笑）」と告白。

ヒリヒリしたシーンの連続ながら、撮影現場はほんわかしていると言う松下。先日のクリスマスも撮影だったが、娘役の吉本実由ちゃんが「サンタさんからゲームをもらったから、早く帰りたい」とそわそわしていたのがかわいかったと明かし、「子どもたちに聖子の母性を作ってもらっている」と語り、「この雰囲気が最後まで続いてくれれば」と期待を寄せました。

主演ドラマ『夫に間違いありません』の見どころについて語った俳優・松下奈緒（2025年12月・大阪市内）

第二話以降も怒涛（どとう）の展開が待ち受けており、聖子は家族のために“ウソ”を選択していくが、「この作品はやっぱり、“家族ってなんだろう？”というところで。どんな方にもあると思うんです、大切な人に大事なこと言えない、伝えられないというのが。最終的にどういう選択をするがこの人の人生にふさわしいのか、それを一緒に見届けていただけたら」と松下。

共演は、桜井ユキ、宮沢氷魚、中村海人、朝加真由美、余貴美子、安田顕ほか、実力派キャストがずらり。「本当に“面白いに間違いありません”ので、最後まで応援していただけるとうれしいです」と取材会を締めくくった松下。ドラマ『夫に間違いありません』は2026年1月5日（月）夜10時（初回15分拡大）、カンテレ・フジテレビ系全国ネットで放送されます。

取材・文／服部崇（di;hype）
関西在住のウェブディレクター＆編集者。映画とドラマは没入感を求めて、消灯してヘッドホン。常に真剣勝負です。