長谷川慎(THE RAMPAGE)主演『顔のない患者-救うか、裁くか-』 第2話レビュー
カンテレ×FODドラマ枠・第5弾となる『顔のない患者-救うか、裁くか-』(カンテレ/毎週木曜深夜0時15分~、フジテレビ/毎週木曜深夜0時45分~)の第2話が放送されました。
主人公である外科医・都築亮(長谷川慎)は、ある夜、最愛の妻・美保(さかたりさ)を誘拐され、顔面を潰された瀕死(ひんし)の患者が代わりに運び込まれます。そして正体不明のカオナシから「目の前の爆弾魔・朝比奈伊織(高橋侃)を殺せ。さもなくば妻を殺す」と脅迫されるのです。
医師として“命を救う”べきなのか、それとも愛する人を守るために“命を奪う”のか――都築が「命の天秤(てんびん)」を突きつけられ、タイムリミットと犯人の思惑、そして警察の疑いのなかで極限まで追い込まれていくノンストップ・ヒューマンサスペンスです。
◆容赦なく迫られる命の選択に、揺らぐ医師としての正義
(以降、第2話のネタバレを含みます)
第2話では、より現実味を増して都築が追い詰められていきます。冒頭、都築は、代議士が飲酒して起こした交通事故で、重傷を負った患者の緊急オペに入ることに。しかし、カオナシの脅迫が頭から離れず、メスを握る手は震え、手術に集中できません。さらに病院のデータベースに残っていた“朝比奈伊織”のカルテから、目の前の患者が無差別殺人を犯した“爆弾魔”である疑いが、確信へと変わっていきます。
「極刑になり得る爆弾魔を助ける必要があるのか――」。看護師・泉みなみ(樋口日奈)にそう問われても、都築は「僕の仕事は人の命を救うことだ」と言い切ります。
しかし、看護師長・坂口麻子(遊井亮子)から、朝比奈が起こした3年前の爆破事件の記憶を突きつけられたことで、都築は思いつめた表情で“顔のない患者”の首に手をかけてしまいます…。
◆疑惑の目は都築本人に?!彼が犯した罪とは——
妻・美保に言われた「あったかい——亮ちゃんの手は人を救う手だよ」の言葉を思い出し、「僕は医者だ」と、踏みとどまる都築。警察への通報を決意します。しかし捜査本部・鷲尾和臣(飯田基祐)に「朝比奈伊織を見つけた——」と、説明を試みた瞬間、カオナシからの電話が鳴るのです。もう二転三転する展開に、ハラハラさせられました!
電話に出た都築の目の前で、カオナシは美保の足を傷つけます。理由は、都築が警察に連絡したから(なぜ瞬時にバレたのか…)。都築は、再度警察に電話をし「勘違いでした」と告げますが、それが結果的に警察から疑いの目を向けられることになります。
3年前の爆破事件に巻き込まれ、美保は重傷を負って後遺症を抱えています。第2話では、その事故現場の回想が何度か流れました。
まず脅迫されている心当たりとして、爆破事件の被害者である美保が、何か恨みを買ってしまったのではないか?と泉に問われた際の、都築の表情。「美保はあの爆発で死にかけたんだぞ!そんな訳ないだろう…」とムキになりました。またカオナシが、都築を煽(あお)った際の台詞も気になります。「大人なら自分のしたことに、責任とってくれないと困りますよ!」。やはり美保の誘拐と都築への脅迫は3年前の責任をとらせるためなのか…?!まだ全容は見えません。
◆爆破事件で人生を狂わされた登場人物たちの想いも錯綜(さくそう)
もう一つ、第2話で特筆したいのは、都築以外の登場人物たちについて。刑事の鷲尾は、3年前の事件捜査をきっかけにアルコール中毒になり、トラウマで人混みも怖くなったことを明かしました。
現場で治療にあたっていた看護師長の坂口も、当時の救護現場の光景が忘れられない——「地獄だった」と話します。犯人・朝比奈が運ばれてきたら、助けられないかもしれない…と複雑な心境を吐露しました。ハラハラした展開のなかにも、登場人物たちのバックボーンが丁寧に描かれている本作。事件の謎が深まるだけでなく、心に傷を負った人たちの想いも重なり、観る者の心を揺さぶります。
第3話では、いよいよ警察が病院での捜査を開始!カオナシにも、刑事にも追い詰められていく都築。目の離せない展開が続きそうです。
文:鈴木まこと
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
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