都築(長谷川慎)の「究極の選択」と「殺したフリ」の行方、病院に潜む協力者の影?【ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』】

都築(長谷川慎)の「究極の選択」と「殺したフリ」の行方、病院に潜む協力者の影?【ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』】

長谷川慎(THE RAMPAGE)主演『顔のない患者-救うか、裁くか-』 第4話レビュー

医師として命を救うべきか、それとも夫として妻を守るべきか——。3年前の爆破事件をきっかけに、妻を人質にとられた外科医・都築亮(長谷川慎)が追い込まれていくドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』(カンテレ/毎週木曜深夜0時15分~、フジテレビ/毎週木曜深夜0時45分~)。  

1月29日に放送された第4話では、3年前都築の身に何が起こったかが描かれました。カオナシが糾弾する「人ひとり殺しておいて」という言葉の正体は、単なる比喩ではなかったのです。しかしそれは、いわゆる犯罪の“殺人”とも少し違う。医療現場の極限で起きた“選択”の結果でした。

◆究極の選択を突きつけられた都築が取った行動とは…

第3話で尾形茉莉という名前が浮上し、都築が「救えなかった患者だ」と吐露した瞬間から、“命の選択”に加えて“罪の意識の清算”も問われるようになりました。

(以降、第4話のネタバレを含みます)

3年前のクリスマス。幸せそうに妻の美保(さかたりさ)とショッピングモールを歩く都築の姿がありました。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』4話 都築亮(長谷川慎)

しかし病院からの電話に応対するために、出入口へと向かっていると、次の瞬間、爆発が起こります。現場は一瞬で地獄と化し、都築は美保の安否もわからないまま、医師として止血や救護にあたり、救護テントでトリアージに奔走。そこへ血まみれで意識を失った美保が運び込まれてきます。都築は迷わず赤タグをつけ、搬送を最優先で指示。しかしその近くには、同じく赤タグをつけた重体の女性——尾形茉莉がいて、都築もそのことに気づきます。しかし助けを求めるように伸ばされた茉莉の手を、彼は取ることなく美保とともに救急車へと乗り込むのでした。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』4話 都築亮(長谷川慎)

爆破事件の現場において、“夫”として愛する妻のもとへと走りたい衝動と、“医師”としての職業倫理の間で、揺り動かされていた都築。瀕死(ひんし)の妻を目の前にして、“夫”として妻の命を優先してしまったことは、極限状態のなかではどうしようもないことだったようにも思えます。しかし結果として茉莉が亡くなったことにより、茉莉を「見捨てた」という“罪の意識”に都築はとらわれてしまったのです。

◆同僚・夏井によって物語が一気に展開!ついに禁断の選択?!

警察の高槙倫(梅舟惟永)から聴取を受けた、都築の同僚・夏井冬馬(井上想良)は都築のアリバイを証言。しかし、その足で爆弾魔・朝比奈伊織(高橋侃)が匿われている病室へと向かいます。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』4話 夏井の父・達郎(戸田昌宏)、夏井冬馬(井上想良)

夏井は事の次第を知ることとなりますが、代議士の飲酒運転を隠蔽している事情もあり、警察に都築を突き出すこともできません。看護師の泉みなみ(樋口日奈 )は「爆弾魔は極刑に処されるのだから助けられる命を助けるべき」と都築に迫りますが、都築は未だ医師としての立場を優先しなかった“選択”にとらわれ、妻を見捨てられるはずもないのに「殺せない」と口にします。
すると、決断できない都築に夏井がついに「お前、こいつを殺せ」と指示。葛藤するも、都築は夏井の差し出したメモを見て、ついに朝比奈を手にかける——までの一部始終の音声が、カオナシのアジトに響きます。病室は盗聴されていたのです。

しかし、夏井の策略により盗聴を逆手にとって都築は殺したフリをしたのではないでしょうか。アジトで音声だけを聞いていた美保の「亮ちゃんに人を殺させないで!」という悲痛な叫びとの対比が印象的でした。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』4話 都築美保(さかたりさ)

◆“殺したフリ”は通用するのか——病院に潜む協力者の影を考察

第4話のラストで、都築・夏井・泉の3人が手術着を持って朝比奈を霊安室に運び込みました。そのことからも、都築は朝比奈を殺しておらず遺体のすり替えを行うことが予想されます。ただ…「奥さんは、朝比奈伊織の死体と引き換え」と都築に条件を提示したはずのカオナシが、その場に美保を残したままアジトを出て行ったことからも、都築たちの作戦は失敗に終わりそう。

しかし盗聴しかしていないカオナシが、なぜ音声だけで彼らの作戦に気づけるのか?!やはり病院に内通者がいるとみるのが自然ではないでしょうか。跡取りとして病院の立場も守りたい夏井がカオナシの共犯者であることは考えづらいとなると、やはりずっと都築の近くにいる泉が怪しいと考察します。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』4話 泉みなみ(樋口日奈)

これまでの展開やアジトの描写からして、カオナシが茉莉の近親者の可能性が高く、綿密に復讐劇(ふくしゅうげき)を練り上げてきたことは明白です。そんなカオナシの断罪に対し、都築はどう向き合っていくのか。大切な人を守ることができるのか。鷲尾和臣(飯田基祐)の手腕により防犯カメラの映像を入手した警察も、都築への疑いを強めるなか——カオナシを出し抜こうとした都築がもっと追い詰められる気がしてなりません。

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』4話 都築亮(長谷川慎)

ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』4話 鷲尾和臣(飯田基祐)、高槙倫(梅舟惟永)

文:鈴木まこと
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
miyoka
0
夫に間違いありません
カンテレドーガ
カンテレ笑タイム
ハチエモン
カンテレアナウンサーチャンネル
カンテレドラマニア
ウェルチル
カンテレID