“父”木梨憲武と“旧友”中井貴一の友情を復活させよ!”娘“奈緒が機転きかせた末に
2024.02.06
雅彦がつくった「死ぬまでにやりたいこと」リストを実現していくにつれて、別れへのカウントダウンが進んでしまう感覚になる瞳の気持ち、よくわかる。つらいよね。こんな時、「どんまいどんまい、僕は好きだよ」と言って人を傷つけない優しい笑いを届ける一馬が瞳のそばにいてくれたら、と思うんですが……瞳との結婚をあきらめきれない彼は、芸人を辞めて塾講師になると決意する。うーん、瞳は芸人のままでいてほしいんじゃないのかね?
父の緩和ケアを担当する医師・阿波野(光石研)から「自分の幸せも考えて」と諭されても、雅彦の願いをかなえようとする瞳。まずリストの3点目にあった「神(じん)に謝る」に着手しようと、雅彦の親友だった「神健一郎」をSNSで見つけ出します。父いわく、「48年前の中2当時、神の好きな人をめぐって俺が神を裏切った」「神の告白を代理で請け負った俺が、彼の好きな人から告白されて付き合ってしまった」とか。長年の後ろめたさを抱えながら、雅彦は吉祥寺でジャズ喫茶を経営する神のもとへ。
再会した神の表情はかたく、雅彦のことをまともに見ようとしません。さらに「謝らなきゃいけないのは僕の方だよ」と、これまた不吉で意味深なことを。身に覚えのない雅彦が瞳に顛末(てんまつ)を話したところ、検証しに雅彦の通っていた高校へ行くことになりました。そこで発覚した事実は本編を観てのお楽しみですが……神の罪悪感は、雅彦の後ろめたさをはるかに上回るシリアスな内容。それを超えて、雅彦と神が再び心を通わせ友情を取り戻すシーンが心にしみました。彼らを後押しした瞳の機転も見事だったよ。
一方、雅彦は自宅で一緒に食卓を囲んだ岸をどうやら気に入っている様子!塾講師の仕事が軌道に乗って忙しくなり、存在感が薄れている一馬……ピンチだぞ。予告によれば、岸が一馬に「瞳はあなたにふさわしくない」と宣戦布告しているし、一馬とのデートでいつも訪れる喫茶店で瞳が「どうしてこうなっちゃったんだろう……」と嘆いているし。挙げ句、両脇に「瞳を想う 岸が動き出す!」「すれ違う瞳と一馬」の文字が。これからどうなっちゃうの?加速する展開に、来週が待ちきれません!
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文:岡山朋代
編集・ライター。朝日新聞社「好書好日」、ぴあ各メディアなどで主にカルチャーやエンタメ分野の取材・インタビュー・執筆を手がける。
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