リビングの松永さん』第6話レビュー
前回のラストから続き、松永(中島健人)に凌(藤原大祐)との関係を誤解されてしまった美己(髙橋ひかる)。つい松永への思いを伝えそうになり言葉に詰まったところへ、凌が現れ「それは松永さんの誤解です」と助け舟を出します。凌は、美己が内緒で働いていたことをかばい、「僕たちは付き合ってない」と松永の誤解を解いてくれます。安心して笑顔になる美己ですが、それとは対照的な凌の曇った表情。凌、なんていい人なんだ! 好きな人と「付き合ってない」とわざわざ宣言するなんて、切なすぎます。
第6話では、恋する女子たちの一大イベントであるバレンタインの模様が描かれました。松永のことを思って一生懸命手作りチョコを作る美己のかわいさとけなげさよ! 好きな人のことを考えながら準備をする時間も楽しいものですよね。
そんな中、私が気になったのは健太郎(向井康二)と朝子(黒川智花)です。バレンタインの日、「朝子さんからのチョコが欲しいの!」と朝子に甘える健太郎。いつもの冗談にも聞こえるけれど、まなざしは真剣そのもの。ところが朝子は「どうせお客さんからもらうんでしょ」とさらっと受け流し、ちっとも相手にしていない感じ。余裕に見える朝子ですが、健太郎のこと、本当はどう思ってるんでしょう?? あんなこと言われたらドキッとしますよね。健太郎の「◯◯さんからのチョコが欲しいの!」の音声を、自分の名前に脳内変換してエンドレスリピートしたいくらい!……と妄想はさておき、シェアハウスの冷蔵庫のホワイトボードにも「健ちゃん、チョコでいっぱいにしないでね!朝子」「どうかなぁ〜?けんたろー」のメッセージが見え、2人のこれからの関係が気になります。X(旧Twitter)でも「朝子さんにチョコおねだりする健ちゃんかわいい」「健ちゃんにチョコ欲しいって言われたい」「チャラく見えて、健ちゃんは朝子さんに本気っぽい」など、健太郎のかわいらしさにときめく投稿がたくさんありました。
美己はといえば目下恋愛真っ最中ですが、進路も考えなければいけない時期。進路相談の三者面談のために和歌山からシェアハウスにやってきた美己の母・朋子(映美くらら)は、卒業後の進路についてなかなか考えがまとまらない美己を心配します。そんな朋子に、松永が自作のパスタを振る舞いながら、日頃の美己の頑張りを伝えると、「美己も自分の道を探し始めたのかな」と朋子も理解を示します。迷うのは、それだけ真剣に考えているから。朋子と松永が、立場は違えど美己を優しく見守ろうとするあたたかさにジーンとしました。
ところで驚いたのは、パスタを作る中島さんの手際のよさ! 麺のゆで具合をたしかめる姿も堂に入っています。以前バラエティー番組で「自分でもよくパスタを作り、カルボナーラにこだわりがある」と話していた中島さんは、食生活アドバイザーの資格も持っているそう。今回も実際に料理しながら演技をしているのだとか。手慣れた様子でテキパキと料理する姿に見とれてしまいます。X(旧Twitter)でも、「エプロン腕まくりでパスタ作る松永さんかっこいい!」「松永さんのパスタクッキングにキュンキュンした!」「おいしそう!レシピ教えてほしい」と盛り上がっていました。
さらに今回は、ついに松永の元カノ「こなっちゃん」こと小林夏未(若月佑美)が登場します。健太郎が凌に見せた写真では「こなっちゃん」は、色白でショートカットの美しい女性。第6話のラストで、2人は意外な形で再会することになるのですが、それはぜひ本編を見てお楽しみください。松永と美己と凌の三角関係が動き出したと思ったら、今後もっと複雑な恋模様に進展するのでしょうか?
さて、Sexy Zoneが歌う主題歌『puzzle』(3月6日発売)のMVが2月7日からYouTubeで公開されています。ドラマでの個性豊かなシェハウスの住人たちが、お互いに尊重しあい、つながり合うことのあたたかさが表現されているようにも思える楽曲。さわやかなオーケストラと軽やかでポップなメロディーにのってつづられる歌詞からは、それぞれの場所で生きていても仲間との絆や信じ合う気持ちの強さは変わらない、といったメッセージが伝わり、胸を打ちます。
公式Instagramでは松永とミーコの『puzzle』踊ってみた動画も公開。さらに、松永が健太郎に『puzzle』の振り付けをレクチャーしているリハーサル動画も! ドラマとあわせて楽しんでみては?
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。ほんのりオタク気質。
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