「覚悟でしょう」千原ジュニアと佐久間宣行がたどり着いた名店の理由
2024.03.26
通常のグルメ番組はお店の名物料理を食べて、感想を出演者が述べる......というスタイルですが、この番組は、食す前に料理のこだわりや蘊蓄(うんちく)を徹底的に聞き出し、そのおいしさを何倍にも深く味わうという新感覚のグルメ番組。
今回ご紹介する名店は、東京タワーやお花見の名所である芝公園の近くにあり、1年以上予約が取れない状況が続く名店「すが弥」。15歳の頃から料理人の道を歩み、22年間の修行を経て、2018年に「すが弥」をオープンした鮨職人・菅谷崇之さんの“技”を深掘りします。
2品目にマグロの背中の部分、3品目に4〜5日間寝かせたスミイカと続き、ジュニアさんも「おいしいなぁ。(シャリとネタの相性が)どんぴしゃやね」と絶賛していました。4品目はマグロの赤身にアクセントとしてあおさをプラスした逸品、5品目はキンメダイの炙り、6品目は中トロの漬けと、マグロとそのほかのネタが交互に提供されていきます。その裏には菅谷さんの「強弱をつけて、物語を作った方が面白い」という思いがありました。
8品目の1週間寝かせた大トロは、日本酒「浅間山」の春酒とともに。「仕事で飲む量じゃない」(佐久間さん)と笑いながらも、そのマリアージュにお酒が進みます。酢でしめたイワシ、1週間寝かせたハマグリと続き、2週間寝かせることで水分が抜けて甘い脂になったマグロの「砂ずり」と絶品のにぎりが目白押しですが、バフンウニとムラサキウニがたっぷり乗った合盛り、そして赤身、中トロ、大トロ、たくあん、とびっこを豪快に巻いた「トロタク」と常に“ハイライト感”があるラインナップです。
数々の名言を残した菅谷さんについては「大将の人間性とか、15歳から志した道をまっすぐ進んでいる感じとか、人と違うことをという思いとか。それらが全部作品として、寿司に出ていましたね」とジュニアさん。名店が名店である理由は何か尋ねると「覚悟でしょうね。俺はこのシャリで行くんだとハードルを上げまくって、それを超えるネタを上に乗っける。その覚悟だと思います」。
配信はこちら(TVer)
美味いには理由[わけ]がある〜花を愛で、職人技を愛でる〜【後編:にぎり編】
■すが弥 https://sugaya.asia/
東京都港区東麻布1-29-15東麻布296ビル1F
取材・文:五月女菜穂
ライター/編集者(株式会社kimama)。X(旧Twitter)は@NahooSotomee。旅と演劇が好き。寿司ネタならサーモンとエンガワが好み。
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