両思いだけど恋人じゃない、松永(中島健人)と美己(髙橋ひかる)に、訪れる危機!?
2024.03.20
『リビングの松永さん』第11話レビュー
シェアハウスに戻った松永は、リビングで顔を合わせた凌(藤原大祐)にも美己とのことを報告します。それを聞き「園田さんのこと泣かせたりしたら、俺、許しませんから」と凌。無理に「おめでとう」などは言わず、ただまっすぐに自分の気持ちを伝える凌はかっこいい。でも、凌は美己に気持ちを伝えないのでしょうか?
一方、大好きだった松永と両思いになってるんるんの美己ですが、意識するあまり松永とのやり取りもどこかぎこちなさが。ある夜、美己が松永の部屋を訪れ、ひとしきりおしゃべりをした後、部屋を出て閉めたドア越しに、2人は本音を伝え合います。
そこから3つ目のキュンは、松永が美己に「もう一度顔を見せてくれないか」とする"おねだり”。え、ちょっとそれ、もう一度言ってくれませんか? 恥ずかしそうな松永の表情もたまりません。
松永が扉を開けると、変顔で応える美己のおちゃめさもかわいすぎる〜〜! 思わず笑顔になる松永もかわいい。なんですか、この初々しいイチャイチャは。ごちそうさまです!
ちなみに「3日話してなくても、1カ月いやな態度とられても、何も気持ち変わらないから」のセリフは、髙橋ひかるさんが『リビングの松永さん』の中で一番好きな言葉だそうです。「松永さんの言葉って、めちゃくちゃ名言が多いんですよね。やっぱりストレートに思いを伝えてくれるキャラクターだからこそ刺さるものが多いんです。その中でも松永さんの愛がじわじわと伝わってくる。本当にキューって胸の奥が沁みるようなセリフ」と髙橋さんもイチオシされていました。
喫茶店に来た松永に、朋子は「先週、松永と美己が抱き合っていたのをパパが見た」と、ことの真相を確かめようとします。松永は、美己に告白して2人は同じ気持ちでいること、でもやましいことはないことを正直に朋子に話します。しかし朋子は「娘に対してそういう気持ちを持ってしまったのなら、もう一緒に住むことを許すことはできない」と告げます。ごもっともです。朋子の身になってみれば、信頼して娘をお願いした人に、裏切られたように感じたのではないでしょうか。
「美己を和歌山に連れて帰る」と言う朋子。でも松永は、美己と話した際に、美己が大学進学を考え始めたことを知っています。自分のせいで、美己の将来の夢を遠ざけてしまうと考えたのかもしれません。なんと松永は、その後にシェアハウスで開いたたこ焼きパーティーで、突如「来週シェアハウスを出ていく」と宣言するのです。表向きの理由は「仕事に集中したいから」。だけど本当の理由はきっと違うと、シェアハウスのメンバーたちも察したような雰囲気でした。
まさかの言葉に耳を疑いました。うそでしょ? 先週両思いになったばっかりじゃないか! ついさっき「3日話さなくても気持ちは変わらない」って言ったじゃないか!
義理堅い松永は、美己の両親の信頼を裏切ってしまったと責任を感じての行動なのかもしれません。でも、それならそう言ってほしい。いったい、松永は何を考えているのでしょうか。
X(旧Twitter)では「想い合ってる2人なのにどうしてこうなっちゃうの!」「最初と最後の感情が真逆」「ずっと幸せでいてほしいのに」「ミーコも大事だけどお母さんの気持ちもわかるから、何も言わないのかな」と、つらい展開に胸を痛めるコメントが多数見られました。
水族館での「おためしキス」以来、きまずい朝子(黒川智花)と健太郎ですが、その気まずさを払拭するかのように振る舞う健太郎。気遣い上手な健太郎の人柄に、向井さんの明るさがプラスされたシーンでした。健太郎と朝子の恋の行方はどうなるのでしょうか。
私のような『リビ松』ファンは日本に留まらないようで、先週末15日には、台湾・台北市内で『「リビングの松永さん」ファンミーティング』と銘打ったイベントが開催され、中島さんがスペシャルゲストとして登場し、約1200人のファンが歓喜した模様です。アジア圏でも好評配信中の『リビ松』。どんな最終回になるのか、呼吸を整えて待ち構えたいと思います。
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。ほんのりオタク気質。
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