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両思いだけど恋人じゃない、松永(中島健人)と美己(髙橋ひかる)に、訪れる危機!?

2024.03.20

両思いだけど恋人じゃない、松永(中島健人)と美己(髙橋ひかる)に、訪れる危機!?

『リビングの松永さん』第11話レビュー

前回の最後、晴れて両思いになった松永と美己。だけど、松永は30歳、美己は17歳の高校2年生。美己の保護者でもある松永は、「両思い」というだけで恋人同士にはならない、と誓います。

シェアハウスに戻った松永は、リビングで顔を合わせた凌(藤原大祐)にも美己とのことを報告します。それを聞き「園田さんのこと泣かせたりしたら、俺、許しませんから」と凌。無理に「おめでとう」などは言わず、ただまっすぐに自分の気持ちを伝える凌はかっこいい。でも、凌は美己に気持ちを伝えないのでしょうか? 

一方、大好きだった松永と両思いになってるんるんの美己ですが、意識するあまり松永とのやり取りもどこかぎこちなさが。ある夜、美己が松永の部屋を訪れ、ひとしきりおしゃべりをした後、部屋を出て閉めたドア越しに、2人は本音を伝え合います。
今回はこのシーンで、2人の純粋な恋心にときめきました。私のキュンポイントは3つ。1つ目は、「緊張して普通に話せない」という美己に、「俺もだ、顔を見たら照れる」と素直になる松永。そして2つ目は、美己を安心させるために「3日話してなくても、1カ月いやな態度とられても、何も気持ち変わらないから」と追加告白する松永。ドア越しで顔が見えないからこそ、素直に本音を言えるのかもしれません。
そこから3つ目のキュンは、松永が美己に「もう一度顔を見せてくれないか」とする"おねだり”。え、ちょっとそれ、もう一度言ってくれませんか? 恥ずかしそうな松永の表情もたまりません。
松永が扉を開けると、変顔で応える美己のおちゃめさもかわいすぎる〜〜! 思わず笑顔になる松永もかわいい。なんですか、この初々しいイチャイチャは。ごちそうさまです!

ちなみに「3日話してなくても、1カ月いやな態度とられても、何も気持ち変わらないから」のセリフは、髙橋ひかるさんが『リビングの松永さん』の中で一番好きな言葉だそうです。「松永さんの言葉って、めちゃくちゃ名言が多いんですよね。やっぱりストレートに思いを伝えてくれるキャラクターだからこそ刺さるものが多いんです。その中でも松永さんの愛がじわじわと伝わってくる。本当にキューって胸の奥が沁みるようなセリフ」と髙橋さんもイチオシされていました。
さて、松永は仕事も軌道に乗り始め、久しぶりに大きな広告のコンペに参加することに。美己の応援が力になり仕事に励みますが、そこへ美己の母・朋子(映美くらら)からの呼び出しが。

喫茶店に来た松永に、朋子は「先週、松永と美己が抱き合っていたのをパパが見た」と、ことの真相を確かめようとします。松永は、美己に告白して2人は同じ気持ちでいること、でもやましいことはないことを正直に朋子に話します。しかし朋子は「娘に対してそういう気持ちを持ってしまったのなら、もう一緒に住むことを許すことはできない」と告げます。ごもっともです。朋子の身になってみれば、信頼して娘をお願いした人に、裏切られたように感じたのではないでしょうか。

「美己を和歌山に連れて帰る」と言う朋子。でも松永は、美己と話した際に、美己が大学進学を考え始めたことを知っています。自分のせいで、美己の将来の夢を遠ざけてしまうと考えたのかもしれません。なんと松永は、その後にシェアハウスで開いたたこ焼きパーティーで、突如「来週シェアハウスを出ていく」と宣言するのです。表向きの理由は「仕事に集中したいから」。だけど本当の理由はきっと違うと、シェアハウスのメンバーたちも察したような雰囲気でした。
美己は松永の部屋を訪れ、自分のさみしい気持ちを我慢しながら「また遊びに来て下さい」と伝えます。しかし、松永は「シェアハウスにはこない、連絡もしない」とそっけない態度。しまいには「ミーコとはもう会えない」とも。
まさかの言葉に耳を疑いました。うそでしょ? 先週両思いになったばっかりじゃないか! ついさっき「3日話さなくても気持ちは変わらない」って言ったじゃないか!
義理堅い松永は、美己の両親の信頼を裏切ってしまったと責任を感じての行動なのかもしれません。でも、それならそう言ってほしい。いったい、松永は何を考えているのでしょうか。
X(旧Twitter)では「想い合ってる2人なのにどうしてこうなっちゃうの!」「最初と最後の感情が真逆」「ずっと幸せでいてほしいのに」「ミーコも大事だけどお母さんの気持ちもわかるから、何も言わないのかな」と、つらい展開に胸を痛めるコメントが多数見られました。
ところで、今回気になった人も多いはずです、「マッサマンカレー」のことを! あかね(大久保桜子)がカレー屋のメニューの試食にとシェアハウスを訪れた際に、カレーを味見した健太郎(向井康二)が「マッサマン」を連呼しました。このシーン、フジテレビのバラエティー番組で向井さんがふんする“記憶力ゼロヒーロー”「マッサマン」を思い浮かべましたよね? これは向井さんのアドリブでしょうか。X(旧Twitter)でも「まさかのマッサマン!」「マッサマンは笑う」「ここでその名を聞くとは!」と沸き立っていました。
水族館での「おためしキス」以来、きまずい朝子(黒川智花)と健太郎ですが、その気まずさを払拭するかのように振る舞う健太郎。気遣い上手な健太郎の人柄に、向井さんの明るさがプラスされたシーンでした。健太郎と朝子の恋の行方はどうなるのでしょうか。
え、待って。もしかして来週は最終回!? さみしすぎる…うそって言ってほしい! 来週は1時間スペシャルとかないですか? サバコと凌のシーンとかもっと見たいんですが……。
私のような『リビ松』ファンは日本に留まらないようで、先週末15日には、台湾・台北市内で『「リビングの松永さん」ファンミーティング』と銘打ったイベントが開催され、中島さんがスペシャルゲストとして登場し、約1200人のファンが歓喜した模様です。アジア圏でも好評配信中の『リビ松』。どんな最終回になるのか、呼吸を整えて待ち構えたいと思います。

見逃し配信はこちら(TVer)

文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。ほんのりオタク気質。
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