「この景色を目に焼き付けておいてください」杉咲花を支える若葉竜也たちチームがアツい
2024.05.13
さて今回。「全科で専門医レベル」を目指す星前(千葉雄大)は、三瓶(若葉竜也)に「無理ですね」と言われ、珍しく激怒。三瓶の言うことももっともなのですが、いかんせん言い方がバッサリすぎるのでムッとするのもわかります。
星前がこの目標を持ったのは、母に関する出来事がきっかけでした。目の不調で訪れた病院でさまざまな科をたらい回しにされて異常なしと言われた挙句、半年後に倒れ、そこから数か月後にやっと多発性骨髄腫だと判明。その時には既にステージⅢに進行していました。この経験から「全科専門医レベルの知識と技術を持って、どんな病気も見逃さない医者になろう」と決意したのです。
三瓶に言われた”左手で持った箸で豆を別の皿に移動させる”練習を続ける星前の様子から、彼の負けん気と努力家な様子が伝わってきます。それを横からお弁当についていた割り箸でつまんで食べちゃうミヤビ、かわいい。優しくてお茶目な彼女に周りの人たちが励まされる気持ち、わかるなぁ。
一方ミヤビは、”もやもや病”で運ばれてきた寺の住職・成海(三宅弘城)の手術の執刀医に指名され、悩んでいました。もやもや病の血管は細く、手術の難易度も高いのですが、三瓶は「あなたにはできますよ」と言い切ります。引き受けていいものか、そして大迫や麻衣(生田絵梨花)に「三瓶は信用できない人物だ」と言われたこと、しかし自分の日記には「三瓶先生を信じる」と書かれていたことなどから揺れていました。普通に生きていても同じように言われたら混乱しそうなのに、今日のことしか記憶にないミヤビには、どれが正しいのか実感を持って判断するのがより難しいだろうなと思います。
そして今回、いつも以上に三瓶先生の魅力があふれまくっていました! だらーんと溶けそうな体勢で座っていたのにミヤビが手術の練習に付き合ってと頼んだら即対応してくれ、途中でミヤビがあとは1人でと言っても「2人のほうが効率がいいですよ」と付き合い、上達したら「ベリーグッドです」とほめてくれる……手術に使う鶏肉を「終わったら食べましょう」と言うのも彼らしくていいです。
綾野(岡山天音)との会話も最高でした。笑って誤魔化そうとする綾野に流されず「本当に従順なんですね」「あなた自身はどう思ってるんですか?」「可能性があるなら、川内先生の記憶障害を治したいと思いませんか?」「本当はまだ想いがあるんじゃないですか? 川内先生に」「彼女は必死で後遺症と闘っています」と畳みかけます。これまでは綾野に敵意むき出しだったのに、真剣で穏やかな目で見つめ続けているのが印象的でした。
そして、権力にへつらう主義なのかなと思った綾野も、そんなに腹黒いわけではないのかも、と感じました。三瓶の問いかけに対して動揺しているように見えたし、政略結婚を決めたのは、経営が苦しい実家の病院を助けたいという理由もあるようです。お年寄りが多いからと遅くまで往診に行く父親の姿は、ストイックな綾野と重なるものがありました。ミヤビの症状について大迫に尋ねたときも、何か考えているようでした。
もしかしたら、今後三瓶と綾野が力を合わせることもあったりするのでしょうか!?ちょっと期待しちゃいます。
手術当日、看護師の森(山谷花純)をはじめ、チームみんなでミヤビが手術に集中できるようバックアップします。手術中もみんなで見守り、声かけしてフォロー。無事に手術が完了したとき、三瓶に「この景色を目に焼き付けておいてください」と言われ、笑いながら声をあげて泣くミヤビが印象的でした。本当にいいチーム。
ところでミヤビの心象風景を表す黒または白背景のシーン、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の同様のシーンを連想してしまうのは私だけでしょうか……?
今回、ミヤビの症状の原因は、大迫が出している薬なのでは?と思うような描写が度々ありました。今すぐ飲むのをやめてほしい……ミヤビ、逃げて〜!
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