祖父・西島(酒向芳)たちの目的が、綾野(岡山天音)の実家・綾野病院を実質乗っ取ることだと知った麻衣(生田絵梨花)は、婚約解消を言い渡します。借金を抱えた実家を救うためには仕方ないと考えていた綾野でしたが、先日父・勲(飯田基祐)に結婚の条件を打ち明けたところ、猛反対されたのでした。
過疎地医療に力を入れている勲は、往診の途中で交通事故に遭い、ミヤビ(杉咲花)たちの働く丘陵セントラル病院に運び込まれます。一命を取り留めたものの、喜怒哀楽などの感情が激しくなり、抑えられない「社会的行動障害」という後遺症が出て しまいます。綾野に「ミヤビちゃんが(父の)主治医でホントよかったよ」「ホッとするんだよね、いてくれるだけでミヤビちゃんは」と言われたミヤビは、記憶をなくす以前、美術館で同じセリフを言われたことを思い出します。それは、綾野がミヤビに告白した日の記憶でした。三瓶によると、3 回告白して3回とも振られたとのこと(バラすのかい)。
勲の代わりに綾野病院の往診をすることになった綾野は、過疎地医療の実情や父の思いに触れ、自分がどうするべきなのか悩みます。そんな中、ミヤビと綾野は二人で美術館(デート?)に行くことに。ミヤビが何か思い出すきっかけになるかも、という理由でしたが、三瓶は気が気じゃありません。
そしてこのタイミングで今さら「わかった! 綾野先生って実は川内先生(ミヤビ)のこと好きですよね?」「絶対そうですよね?」と騒ぎ出す風間(尾崎拓海(INI))よ……。いや、以前はいなかったから仕方ないかもしれないけど、星前に止められても言うのをやめない空気の読めなさが彼らしいです(笑)。
三瓶とミヤビ、二人の微笑ましい空気感がすてきでした。オフの綾野、いいなぁ……! でも、ミヤビと二人でいても、出てくるのは麻衣の話ばかり。「あー、俺、どうしたいんだっけなぁー」と言う綾野。ミヤビに「私、記憶が繋がらなくて一つだけいいなと思うことがあって。今の気持ちがわかること」と言われ、ハッとします。
一方、三瓶は星前(千葉雄大)・津幡(吉瀬美智子)と居酒屋へ。綾野のことを気にしていないと強がりますが、津幡に「記憶が戻ったからってそのときの気持ちになるとは限んないのよ。大事なのは、今の気持ちだよ?」と言われます。病院に戻った後の、三瓶とミヤビのやり取りがよかったです。「今日、綾野先生と美術館に行ってきたんですけど、特に何も思い出しませんでした。」「なので、二人で会うのはこれきりです」「なんでそんなこと僕に言うんですか」「(怒ったように)わかりません」三瓶、ちょっとうれしいだろうにそっけないなあ!
麻衣が母に送ってきた手紙を一人で読む綾野。麻衣が自分のことをよく見ていて「尊敬しています」と書いてくれたことを知り、複雑な表情を浮かべます。そのころ麻衣は、勲の見舞いにきていました。勲が綾野に対してもどかしく感じているのは、彼が人のことばかり考えていることでした。麻衣はそんな勲に、綾野も勲と同じで患者のことばかり考えていること、そんな綾野が自分は大好きだと伝えます。
そして麻衣は、自分が見合いを受ける代わりに、綾野病院を買収し、なおかつ過疎地医療を続けられるように交渉したこと、綾野家とは縁を切ることを伝えます。綾野にその話を聞いた三瓶は「それだけじゃないでしょう。あなたにカテーテルを続けてほしかったんじゃないですか」とマジレス。麻衣は綾野のことを心から愛していたんだなと思いますが、切なすぎるなぁ。
綾野がいきさつ を説明すると、勲は「俺が望んでるのはお前が俺のために何かすることじゃない。お前がお前のために生きてくれることなんだよ」と怒ります。そして「楓、悪かったな。お前が優しい子だってこと忘れてたよ」「今度はお前が本当にやりたいことをやれ」と言いました。思っていることを滅多に口にしない勲でしたが、彼の願いは自分の病院や過疎地医療がどうこうということではなく、綾野が自分の好きなように生きてくれることでした。綾野が医師を目指したのは、父の姿を見ていたからだとわかるシーンも出てきます。親子の絆に涙が出そうでした。
しかし勲は、くも膜下出血を起こしてしまいます。ほかにも急患がいて綾野が諦めかける中、ミヤビ・三瓶・星前はどちらも救おうとしました。ミヤビの「諦めません。二人とも助けましょう」という言葉通り、手術は成功し、勲は助かります。綾野は「お父さん、俺も好きにさせてもらうわ」と決意。
麻衣のもとへ行き、「俺と一緒にいてほしい」「俺は麻衣を誰にも渡したくない。綾野病院もカテーテルもどれもあきらめたくない。」「一緒に自分の人生を生きよう」と言います。。「私たちなんもなくなっちゃうんだよ」と心配する麻衣に「大丈夫だよ」と微笑みながら抱きしめます。なんと熱烈な告白でしょうか。展開が急だけど、いいぞ! 綾野!! ずっと自分の気持ちを誤魔化してきた彼が、自分の好きに生きると決めたことがうれしいです。
しかし三瓶に「え、何が大丈夫なんですか? 何も解決してないですよね? 綾野病院はどうするんですか?」と畳み掛けられます(笑)。た、たしかに……。あの西島が黙っているとは思えません。それでもいちゃいちゃしている二人に「人の病院で何やってるんすか?」とさらにツッコむ三瓶。よくわからないけど、幸せそうでよかったです。
そしてミヤビは一人、大迫(井浦新)のもとへ。「私の記憶障害の本当の原因を教えてください」と迫ります。三瓶も星前に「(側頭葉てんかんが記憶障害の原因なら)もっと回復してもいいはずなんすよ。」「大迫教授、まだ何か隠してますね」と言っていました。大迫は本当のことを教えてくれるのでしょうか……?
そして、ミヤビの記憶が戻ると困るのは綾野とくっついたら困るからかと思っていましたが、麻衣と綾野が無事に(?)お互いを好きになったにも関わらず、予告で西島が「あの子が思い出したら全部終わっちゃうよ」と言っていたのが気になります。一体どういうことなのでしょうか……? 次回の展開が気になりすぎます。
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文:ぐみ
熱量高めなエンタメライター・編集。ドラマ・映画・アイドル・アニメなどのコラムやレビュー、インタビューを執筆中。
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