約束を破った歩の行動に親友の怒り爆発!典子はついに母と決別か『マウンテンドクター』第8話の見どころ
2024.08.26
母・聖子と話し合えず、家を出た典子は焼き鳥屋「しんちゃん」で愚痴をこぼします。そんな典子に、歩は「自分が麻酔科医になりたい気持ちを信じてあげたら」と励まします。
そこへ真吾(向井康二)の息子・圭吾(湯田幸希)がやってきます。学童の登山に行きたいけど母親の凛(冨手麻妙)に反対され、真吾を頼って来たのでした。しかし、圭吾には持病があり、登山は難しいようです。
歩は、圭吾に山岳外来を受診するように勧めます。MMT(マウンテン・メディカル・チーム)で力になれるかもしれないとの言葉に、真吾は歓喜します。
圭吾を診察した江森(大森南朋)は、真吾たちにカテーテル治療を勧めます。まだ小学生の子どもへの手術にとまどう真吾たち。特に母親の凛は「もし何かあったら」と不安な様子です。
歩は圭吾の希望に寄り添うように、学童の登山への帯同を提案します。これには凛も真吾も大喜びで、圭吾は登山に向けて手術を受けることになりました。
一方、典子は院長の周子(檀れい)に、母親のことで迷惑をかけたと謝罪します。親の期待と自分の理想との間で悩む典子に、周子は自分が病院を継いだ時のことを話して聞かせます。
周子もまた、親の期待に応えて病院を継ぐべきか悩んでいました。そんなときに大学時代の親友・美鈴(中越典子)を失い、自分が医師としてできることは何かを考えた結果、理想をかなえるためには院長になるしかないと思ったのだと語ります。
「自分の理想とする道を選べてよかった」という周子の言葉は、典子の心に強く響いたようです。典子はついに親と話し合うことを決意し、ホテルのロビーで両親に向き合います。
医師となったのは内科医としての聖子を尊敬していたからだと懸命に話しますが、幸恵聖子はあくまでも内科医になるよう要求を崩しませんでした。
「今からでも間に合う」と内科医となることを強制し、「言うことをきかなければ、信濃総合病院で働けなくする」と、脅しのような言葉まで……。
典子はついに、「あなたの期待には応えられない」ときっぱり言い放ちます。
「私が医師になるのはあなたのためじゃない。麻酔科医として患者を守りたい」と宣言した典子は、とてもかっこよかったです。
たとえ親に理解されなくても、自分の信じた道を行く。MMTの仲間に支えられて、典子がようやく典子らしさを取り戻せた瞬間でした。
さて、学童登山の当日、元気いっぱいに山で遊ぶ子どもたち。圭吾もうれしそうにカブトムシを探しています。
しかし、残された子どもたちのもとに蜂が現れ、刺された子どもが多数発生する事態に。歩とともに帯同していた玲は必死に応急処置をしますが、圭吾を含む二人の子どもがアナフィラキシーショック(全身にアレルギー症状が表れ、血圧低下や意識障害を伴う状態)を起こします。救急隊に搬送され、子どもたちはなんとか回復しましたが、玲は表情を曇らせています。
歩は、玲がいたからすみやかに搬送でき、自分たちが帯同したからこそ最小限の被害におさえられたと主張しますが……歩が子どもたちのもとから離れたのは、無責任に思いました。
江森もまた、自分が帯同すると申し出たのに現場を離れた歩の判断を厳しく追及します。
「けが人が出たから、近くにいた自分が駆けつけるべきだと判断した」……たしかに歩の判断は間違いではないかもしれませんが、「山岳医は山の便利屋ではない」と江森は言います。
歩の行動は、身勝手な若者に振り回されただけに過ぎません。山岳医としての経験を積んできたことによる「過信」から、何もかも引き受けすぎているように見えました。
軽装で山に入った大人が起こした事故は、あくまで自己責任。江森ならばそう判断していたはずで、歩とは異なる信念がぶつかりあった回でした。
今回の件で真吾との友情にも亀裂が生じ、これからどのように信頼を回復していくのか、展開が気になります。
三重県在住のライター。大手Webメディアの記事執筆やコラム、メルマガ、プレスリリースなどを執筆中。
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