趣里主演　新・月10ドラマ『モンスター』制作発表会見

2024年10月5日（土）、都内の撮影スタジオで、新・月10ドラマ『モンスター』の制作発表が行われました。本作品は、10月14日（月・祝）のよる10時にスタートする、カンテレ制作のテレビドラマ【初回15分拡大】。主演・趣里さん演じる“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う型破りな新人弁護士・神波亮子（かんなみ・りょうこ）が、法廷に潜む“モンスター”をあぶり出す異色のリーガル・エンターテインメント作品です。

会見には、主演の趣里さんをはじめ、ジェシーさん、宇野祥平さん、音月桂さん、中川翼さん、YOUさんが登壇しました。主人公・亮子の父親であり、謎に包まれた敏腕弁護士・粒来春明（つぶき・はるあき）を演じる古田新太さんは、別の仕事のため等身大パネルでの参加。会見ではビデオメッセージで、作品への意気込みや共演者へのメッセージを寄せていました。

会見開始直後、YOUさんが座る椅子の高さが調整できないというハプニングが。すかさずジェシーさんが座って調整を助けたりと、会場は和やかなムードに。音月さんが名乗り出て椅子を交換し、座面の高い椅子に腰掛けて「景色がいいです！」とコメントして笑いを誘いました。

会見当日の天気は雨模様。趣里さんは、「本日はお足元の悪い中ありがとうございます」と集まった記者たちへの配慮の言葉と共に、「今日は短い時間だと思いますが、よろしくお願いいたします」と会見スタートのあいさつを送りました。

趣里さんに続くのは、主人公・亮子が働くことになる大草法律事務所に所属する３年目の若手弁護士・杉浦義弘（すぎうら・よしひろ）役のジェシーさん。「“お勉強”は得意で容姿も整っている、そのうえでプライドも高い」とキャラクターを紹介されると、照れ隠しのような笑みをこぼしながら「ジェシー役の杉浦義弘です。……逆だね！」とボケとツッコミを披露し、会場を沸かせました。

大草法律事務所のパラリーガル・村尾洋輔（むらお・ようすけ）を演じる宇野さんは、司法試験に落ち続けて30歳でパラリーガルになった村尾の役になぞらえて「弁護士になれなかった村尾です（笑）」とあいさつ。

その直後、会見冒頭で不具合のあった椅子が突然下がり、音月さんが「あぁ！」と声を上げるさらなるハプニングも。村尾の妻であり、村尾と同じパラリーガルとして大草法律事務所で働く村尾由紀子（むらお・ゆきこ）を演じる音月さんは、村尾と由紀子の関係性を表現しながら「パワーバランスが上の村尾由紀子を演じさせていただきます」と自己紹介しました。

亮子が通うコンビニの謎多き店員・城野尊（じょうの・たける）役の中川翼さんは、「謎な存在なんですけど、今日はよろしくお願いします」と穏やかな雰囲気であいさつ。

大草法律事務所の所長であり、懐が広い優秀な弁護士でもある大草圭子（おおくさ・けいこ）役のYOUさんも、「本日はよろしくお願いします」とにこやかな笑顔を浮かべました。

司会者に作品にかける思いについて問われると、「ステキなキャストやスタッフさんが集まってくださっているので、作品に真摯(しんし)に向き合っていきたい」と答えた趣里さん。リーガルドラマということでシリアスなストーリーが続く中、現場の雰囲気を「お正月に家族が集まったときのよう」と例えました。隣のジェシーさんは、「柔らかい現場にしていきたいと思うので、僕がダジャレを言ったりみんなの悩み相談に乗ったりしている」と再びボケを重ね、すかさず笑いを誘います。

そこでYOUさんが、「ジェシーさんは、特にセリフが長いときは全然ボケてくれない」と実際の現場の雰囲気を暴露。難しい内容を扱うドラマだからこそ、チーム全体が全力で演技に取り組んでいることを明かします。そしてメインキャラクターと比べてセリフ量が少なめというYOUさんは、「オーケストラのシンバルの気持ち」と心境を明かし、再び会場は笑いに包まれました。

続いて主人公・亮子というキャラクターの魅力について聞かれた趣里さんは、「感情を排除してゲーム感覚で裁判をする人物像だけれど、実は１番クライアントや世の中のことを見つめ、冷静に考えながらも熱い人なのかな」と、役柄を深くかみしめながら演じていると打ち明けました。

宇野さんと趣里さんは、2023年後期朝ドラに続けての共演となった今回の作品。宇野さんは「こんなに早く共演できると思わなかった」とうれしさを表しながら、朝ドラとは真逆のクールな役どころに「また違った笑顔が見られると思うので、楽しみにしてほしい」とメッセージを送りました。

宇野さんと夫婦役に挑む音月さんは、「難しい印象があるリーガルドラマのなかに、程よい生活感やアットホームな雰囲気を作れたら」と意気込みを語りました。そしてYOUさんを中心に築き上げる大草法律事務所を、「空気のあたたかい、いい職場」と評し、新たなリーガルドラマの一面を教えてくれました。

同じ職場のメンバーとは異なり、亮子のサポート役としての出番が多い中川さんは、楽しげな大草法律事務所の面々をうらやましいと思いつつ、亮子との関係を「親友に近いような関係」と分析。役作りのために人生初のブリーチ・銀髪にも挑戦し、美容室に９時間滞在したことを明かして会場を驚かせました。

「現場は和気あいあいとしていますが、お芝居もすごくステキなメンバー」と作品への自信を見せた趣里さんは、「このチームだからこその作品を作りあげられていると思うので、最後の１秒まで見逃さずに、リーガル・エンターテインメントを楽しんでほしい」と熱く意気込みを語りました。

会見の後半には、出演者メンバー全員でミニゲームに挑戦。『モンスター』のHPにて毎週更新され、視聴者も楽しむことができる間違い探し「意義ありゲーム！」を、会見に出席したキャストの皆さんで楽しみました。

パネルの中に潜む間違いは５つ。当初30秒ほど設けていたゲームタイムですが、あと１つがなかなか見つからず全員が熱中モードに。ロスタイムをしばらく設け、司会者からヒントのアナウンスがあった直後に「心臓！肝臓！ハイ（肺）！」と声高らかに独特なボケをかましてジェシーさんがまっすぐに挙手。見事全問正解し、ドラマ特製クオカードをゲットしました。

ムードメーカーのジェシーさんやYOUさんを中心に、共演者同士の掛け合いが絶えず終始笑いにあふれていた『モンスター』制作記者会見。最後にドラマを楽しみにしてくださっている視聴者へのメッセージを求められた趣里さんは、「このドラマが持つメッセージは、受け取る方によって違ってくると思います。脚本家・橋部敦子さんの思いや、現代の日本が抱えるタイムリーな物語を扱っているので、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います」と締めくくりました。

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文・神田 佳恵

フリーライター 兼 一児の母。
取材・インタビュー、エンタメ記事、エッセイなど、複数媒体・分野で執筆中。