10月１日、扇町公園南の i-Mall 内に扇町ミュージアムキューブ(OMC)がオープンしました。
大小合わせて10の空間で、演劇から展示まで様々なアーティストたちが活動、文化発信の基地となります。
CUBE01と名付けられたホールでは、関西を拠点に活動する劇団の中から８団体が、12月30日（土）までの３か月間に渡りこけら落とし公演をつなぎます。期待と興奮が渦巻く中、各劇団の主宰者たちは今何を思うのでしょうか。OMCに寄せる思いをコラムの形で数珠つなぎにしていきます。

第六回は12月21日（木）から四日間にわたり上演を予定している突劇金魚 作家・演出のサリngROCKさん。

どうもーはじめまして！　突劇金魚という劇団（コンビ）の片割れで、作家・演出家のサリngROCKと申します！
我々突劇金魚は、12/21〜24に、CUBE01で公演をさせていただくのですが、実はついこないだの10月、10/3〜31という１ヶ月もの間、CUBE05で超ロングラン公演をさせていただいておりました。
扇町ミュージアムキューブさんが開館する前の夏から、CUBE05に入らせていただき、開館準備をするキューブスタッフさんのそばで、稽古や仕込みと、公演の準備をしてきました。そしてとうとう10月。キューブさんの開館とほぼ同時に突劇金魚のロングラン公演が開幕！　そこから１ヶ月、毎日キューブさんに通い、一緒に運営する、というめちゃめちゃ濃い３ヶ月を過ごさせていただきました！　キューブスタッフさんとは、これもう「めっちゃ家族やーん！」な関係になれたと思っております。

この３ヶ月は、演劇人生の中でも、すごく特殊で特別な体験でした。
オープン前の劇場で稽古と仕込みをさせてもらえたことはもちろん、
公演に向けて、何回も何回も突劇金魚で会議をしたこと。
空間の使い方を試行錯誤したこと。
仕込みが間に合わないかもしれなくて怖くて泣いたこと。
劇場のスタッフさんに助けられながら照明の仕込みをしたこと。
音響照明のオペレーションの稽古が足りなくて怖くて泣いたこと。
演劇を20年やっていても初めてのことがいっぱいでした。
そして実際に幕が開いた10月は、さらに感動の日々になりました。
毎日お客さまに会えて、真剣に観ていただいて、拍手をしていただいて、感想を聞かせていただいて、キューブスタッフさんと連携しながら公演を運営して……
毎日公演のフィードバックをして、毎日改善していって、時にはみんなで映画館に映画を見に行ったり、遅くまで飲んだりして……

キューブさんに通い始めた夏は、暑い日差しの中を汗だくになりながら自転車を漕いでましたが、ロングラン公演が終わる時期にはジャケットを着てマフラーをしておりました。

キューブスタッフさん、劇場オープン前ですべてが手探りな中、我々の創作を受け入れてくださり、ありがとうございました。

そしてそれから約２ヶ月。留守にしていたキューブさんに帰って来させていただきます！
今度はCUBE01ですが、12/19の小屋入りの日には「ただいまぁああ！」って言わせていただきますぅー！！！！

突劇金魚 作家・演出　サリngROCK

―さて、バトンをつなぐのもあとわずか。どうぞお楽しみに。

【突劇金魚　プロフィール】
関西学院大学の演劇サークルに所属していたサリngROCKを中心に結成。
現在、サリngROCKと山田蟲男のコンビで活動中。活動の拠点は大阪。

突劇金魚プロデュースGold Fish Theatre#４　『墓場のオサムと機嫌のいい幽霊２』
【公演日時】12月21日（木）～24日（日）
【会場】扇町ミュージアムキューブ　CUBE01
【料金】S席自由席　5,000円／A席自由席　4,500円／Ｂ席自由席　4,000円／Ｃ席自由席　3,500円
その他、車いす席などあり。※未就学児の入場はご遠慮下さい
【チケット】https://ticket.corich.jp/apply/288543/