力強く駆ける馬は、出世運や勝負運、金運などのさまざまなご利益があり、縁起がよいとされています。今回は、2026年(令和8年)の干支である午年(うまどし)にお参りしたい、馬にまつわる関西の神社をご紹介。馬に関する神事や行事のほか、お守りや絵馬などの授与品もご案内します。(画像は全て各神社より提供)
▼「馬にまつわる関西の神社」
藤森神社(京都市伏見区)
上賀茂神社(京都市北区)
丹生川上神社(奈良県吉野郡東吉野村)
賀茂神社(滋賀県近江八幡市)
長等神社(滋賀県大津市)
勝負と馬の守護神で知られる「藤森神社」(京都市伏見区)
「藤森神社」で毎年5月5日おこなわれる「藤森祭」は、菖蒲(しょうぶ)の節句発祥の祭りと言われ、菖蒲=勝負から、勝利へと導く祭りとされています。さらに「神馬像」も祀(まつ)られていることから地元の人だけでなく、競馬ファンからも人気です。そんな『藤森祭』で奉納される「駈馬神事(かけうましんじ)」は、走る馬の上で、“乗子”が一字書き、藤下がり、手綱潜り、横乗り、逆立ち(杉立ち)、矢払い、逆乗り(地藏)などアクロバティックな技(わざ)を披露する行事です。
駈馬神事には毎年約3,000人が訪れ、乗子が足に扇子を挟み鞍(くら)から逆さになる(藤下がり:敵矢に当たったと見せて駈ける技)などの迫力満点な技に、詰めかけた人々からは感嘆の声が漏れます。
さらに吐水口が馬になっている手水舎があり、境内で馬を感じることができます。また、馬がデザインされたお守りの「勝馬守」「福馬守」「うまくいく御守」(各1,000円、以下全て税込)や「勝馬祈願絵馬」(800円)などもあるので「勝ち馬に乗りたい」という人は「参拝したい神社」のリストに入れてみてはいかがでしょうか。
「午年は、前へと駆ける力と希望に満ちた年です。藤森大神様の御加護のもと、みなさまが大いなる飛躍を遂げられますよう、心より祈念申し上げます」(藤森神社)
馬に関連する神事や行事が多い「上賀茂神社」(京都市北区)
葵祭で知られる上賀茂神社、正式名称「賀茂別雷神社」(かもわけいかづちじんじゃ)は、競馬発祥の地とされ、馬にまつわる多くの神事や行事が行われています。
1月7日「白馬奏覧神事」(はくばそうらんしんじ)に始まり、5月1日「賀茂競馬足汰式」(かもくらべうまあしぞろえしき)、5月5日「賀茂競馬」(かもくらべうま)、「賀茂の馬まつり」(下鴨神社と隔年奉仕)、10月第3日曜日「笠懸神事」(かさがけしんじ)があります。
「賀茂競馬」は、寛治7年(1093年)に宮中で行われていた競馬会が同社に奉納されたもので、全国から集められた馬が赤と黒に分かれて競う姿は迫力満点。五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願します。
またこの神社で有名なのが白馬(あおうま)の神馬「神山号」。年始に白馬(あおうま)を見ると一年の邪気が払われるという言い伝えがあり、参拝者にも人気です。
白馬の神馬「神山号」は、日曜、祝日、祭典日が出社日(ただし体調によっては出社していないこともあります)になっていますので、年始に神馬舎に行くと幸運に恵まれるかもしれません。
授与品として、馬がデザインされた「勝守」(800円)やカード式の「うまくいく守」(500円)のほか、木製の「馬みくじ」(500円)なども用意されています。
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