2026年の“午（うま）年”は、「勝負運」をアップ！馬にまつわる関西の神社5選

絵馬発祥と言われる神社のひとつ「丹生川上神社」（奈良県吉野郡東吉野村）

「丹生川上神社」（にうかわかみじんじゃ）は水を司る「罔象女神」（みづはのめのかみ）がご祭神で、五穀豊穣と雨乞いの神様として祀られてきました。馬ともゆかりも深いそうです。

6月4日に行われる「水神祭」と、10月16日の「例祭」に、神馬が登場します。「水神祭」は、豊かな水に恵まれることを祈ります。「例祭」は、「国家・国民の安泰、地域の繁栄、五穀豊穣と神さまへの感謝の祈りを捧（ささ）げるお祭り」で、黒馬と白馬が献上されます。

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日照りには黒毛の馬を、長雨には白毛の馬を水神に献上することを慣例としたのがこの「丹生川上神社」で、これが後の絵馬の起源となったと言われています。そのため、「絵馬」発祥の地の一つとされています。

そんな「神馬絵馬」（1,000円）のほか、水晶または木製（つげ製）の馬がついた「うまくいく守」（1,500円）などを受けることができます。

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境内には、献上を控えた馬をきれいに洗い清めた「馬の瀬」という名が残る3つの川が合流する「夢淵」があるので、こちらもお参りしてはいかがでしょうか。

「液体・個体・気体と3つの姿をもつ水は、大きな力、癒しの力が宿ります。当社へお参りをいただき、水の神さまと水のもつ力をもって、身心ともに安らぎ・生命力を授かっていただき、なにごとも〝うま〟くいきますようにとお祈り申し上げます」（丹生川上神社）

【基本情報】
住所：吉野郡東吉野村大字小968
URL：https://niukawakami-jinja.jp/

日本初の国営牧場が築かれた馬の聖地「賀茂神社」（滋賀県近江八幡市）

「賀茂神社」の馬上武芸奉納祭『流鏑馬（やぶさめ）』（滋賀県近江八幡市）

天智天皇が日本で初の馬の国営放牧場を築いた場所として「馬の守護神」「馬の聖地」として古くから信仰されている「賀茂神社」では、日本在来馬による神事が数多く行われています。

1月の第2日曜日には、新年で初めて馬の背にまたがり、馬たちと馬に関わるすべての人々の1年の幸せを祈願する全国随一「馬・競馬・乗馬　安全祈願大祭」「乗初式」、5月6日には平安時代から続く古式競馬神事（くらべうましんじ）「足伏走馬」（あしふせそうめ）、また、11月30日には人馬一体の武芸を神様に捧げる「馬上武芸奉納祭」があります。

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特に「馬上武芸奉納祭」は、遠方からも多くの人が集まります。古来の衣装を身につけた人が、木曽馬や日本在来馬に乗り、「流鏑馬（やぶさめ）」「槍（やり）」「薙刀（なぎなた）」「馬上舞」「御旗引」などの、武芸を奉納するもので、沿道から大きな拍手が起こります。

「賀茂神社」台風被害以前の神馬像（滋賀県近江八幡市）

同社には神馬像がありましたが、2018年の台風により倒れた御神木を背負い破損しました。そのため現在は、復興のための費用を募っています。

「賀茂神社」の授与品（滋賀県近江八幡市）

馬に関する授与品は、各馬の守護、競馬神事の絵馬、神馬の根付守護などのほか、乗馬や馬事のお守りなどがあります（各1,000円）。

「奈良時代の学者で、陰陽道の祖『吉備真備（きびのまきび）』が陰陽道を尽くし『国の中心』を選び定めた地に賀茂神社が建立され、古代縄文より天地が結ばれ神々に祈りが捧げられてきた古代祭祀場跡『祈りの聖地』がある。また天智天皇の御代には我が国初の馬の国営牧場が築かれてより1,350年以上連綿と馬たちに祈りが捧げられる我が国の『馬の聖地』です。

『馬は天に昇って龍となる』まさにこの地から令和八年をはじめて見ませんか」（賀茂神社）

【基本情報】
住所：滋賀県近江八幡市加茂町1691
URL：https://kamo-jinjya.or.jp/