お菓子で世界を笑顔に――。そんな思いを形にした新スポット「お菓子ミュージアム天保山」が12月20日、大阪市港区の大阪文化館・天保山5階(旧サントリーミュージアム)にオープンします。オープンを翌日に控えた19日にメディア向け内覧会が行われ、一足早く館内を体験してきました。
■万博レガシーを継承する“お菓子天国”
このミュージアムを手掛けたのは、菓子卸の老舗・株式会社吉寿屋(本社・大阪府摂津市)。同社は2025年に開催された大阪・関西万博で「お菓子で世界にスマイルプロジェクト」を展開し、その思いを未来へつなぐ場として、今回の施設をオープンすることにしたそうです。館内には、“お菓子で世界を笑顔に”というテーマが、あちこちに息づいています。
■3つのゾーンでワクワク体験
館内は「HAPPYゾーン(展示)」「LUCKYゾーン(遊び)」「UKI-UKIゾーン(体験)」の3つのゾーンで構成。どのエリアも“お菓子愛”が詰まり、子どもから大人まで楽しめる内容になっています。
展示コーナーの「HAPPYゾーン」では、大阪・関西万博の「お菓子で世界にスマイルプロジェクト」に出展されたお菓子のアート作品約20点のほか、大阪名物のアメ・黄金糖100周年を記念して作られた純金の黄金糖も展示。この「純金黄金糖」は、1月~3月までの毎月3回抽選が行われ、当たれば100万円で購入できるという驚きの企画も。現在の相場なら、136万円相当とのことで、思わず“当たって買えたら得やん!”と計算してしまいます。
遊びコーナーの「LUCKYゾーン」では、射的、輪投げなどお菓子を景品にした昔ながらの遊びを楽しめる「お菓子縁日」(各200円)、落語家・立川幸弥さんによるお菓子にまつわる小噺(こばなし)などが聞ける「お菓子落語」(1日2回、入場者は無料)なども楽しめます。また、AR化したお菓子キャラ140種や自分が描いたキャラクターと一緒に写真を撮れるコーナーなど、魅力的な体験コンテンツが盛りだくさんです。
■お菓子1500種類が大集合
特に圧巻なのが「UKI-UKIゾーン」。駄菓子が600種類、日本全国のご当地お菓子が400種類、その他を合わせて、総勢1500種類ものお菓子がずらりと並び、購入することができます。有料で限定オリジナルの袋や箱に好きなお菓子を詰めて、世界に一つだけのお菓子のお土産ボックスを作ることも可能。まさに日本の駄菓子文化の奥深さを全身で味わえるエリアです。
また、武庫川女子大学による「お菓子神社」や、大阪芸術大学による「未来のお菓子への取り組み」など、学生の挑戦を応援する場も用意。展示は定期的に入れ替える予定で、何度訪れても新しい発見がありそうです。
■期間限定でヨルダンとコラボ、文化交流も
オープン初日から3日間(12月20日~22日)は、大阪・関西万博に出展したヨルダンとコラボレーションし、お菓子を通じた文化交流イベントを開催。来場者は4階の特設エリアでヨルダンの赤い砂に触れたり、中東の果物・デーツのシェイクやお菓子などを購入したりすることができるとのこと。「万博ロス勢」にはたまらない企画ですね。
■天保山から世界へ笑顔発信
100社以上のお菓子メーカーや食品会社が協力する同ミュージアム。吉寿屋の神吉一寿社長は、「年間60万人の来場者が目標。万博のレガシーを継承するため、日本のお菓子文化を世界に発信し、お菓子で世界中の方々を笑顔にしたい」と話していました。
甘い香りとワクワクが詰まった新名所・お菓子ミュージアム天保山。場所は海遊館のすぐ近く。大阪から世界へ笑顔の輪が広がっていきそうです。
<お菓子ミュージアム天保山>開場時間:9時30分~20時(最終受付19時)休館日:年中無休(1月1・2日を除く)入場料:大人500円、小人200円(中学生以上は大人料金)、外国人観光客大人1000円、同小人200円
西部マキコ エンタメライター。初出の話を引き出すインタビューが得意。「万博ロス民」の一人で、さまざまな「アフター万博」イベントに参加し、悲しみを癒やす日々を過ごしています。
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