行ってみよか

8/10(土)親子プログラム特別開催、極上の禅体験が人気「禅坊 靖寧」(淡路島)

2024.08.08

8/10(土)親子プログラム特別開催、極上の禅体験が人気「禅坊 靖寧」(淡路島)
どこへ行っても人が多い夏休み。たまには心穏やかに、自然に身を委ねてみてはいかがでしょうか。筆者は編集さんと二人で、淡路島にある「禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)」のランチプログラムに参加してきました。

◉大自然の中で癒やしの体験

「禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)」は、神戸三宮から高速バスで約50分と気軽に行ける距離にある、淡路島の景色を楽しめるリトリート施設。リトリートとは、日常から離れて、心や体の疲れを癒す休息の旅を意味しています。
禅とリトリートを組み合わせた、独自のプログラム「ZENリトリート」では、自然の中で行う瞑想やヨガを通じて、心身のバランスを整えます。日帰り、宿泊プラン共に完全予約制。公式ホームページから予約ができます(施設利用は中学生以上)。
今回体験したのは、日帰りの「ZENリトリート ランチプラン」。瞑想やヨガが体験できる、4時間のプランです。自然に囲まれて過ごせるこの場所は、まさしくリトリートにピッタリ!
チェックインしたら、まずはウェルカムドリンクで心と体を緩めます。こちらは「梅醤(うめひしお)三年番茶」。
梅干しとしょうゆを組み合わせて発酵させた梅醤には、2400以上もの酵素が含まれていて、デトックス効果が高いのだとか。ドリンクをいただいた後は、動きやすい服装に着替えていよいよプログラム開始です。
◉全長100メートル!開放的な禅デッキ

オリジナルプログラムの「ZEN Wellness」を行う禅デッキは、全長100メートルの開放的な空間。日本杉を組み合わせて作られていますので、木の香りや温もりを感じることができます。
瞑想(めいそう)を行う禅デッキには、見慣れないイスが。これはプログラムで使用する「リトリートチェア」です。アメリカで開発された瞑想用のイスで、足にかかる体重を分散して、腰や体への負担を軽減し、自然にあぐらの状態をキープできます。
先生の声を聞きながら「ZEN Wellness  瞑想・ヨガ」開始。風の音に蝉の鳴き声、鳥の声……。心地よい音に包まれながら、ヨガのポーズでしっかりと体をほぐしていきます。淡路島の自然に囲まれた非日常の空間での瞑想とヨガは、例えようのない気持ちよさ! 普段あまり意識することのない、自分の体の声にしっかりと耳を傾ける時間です。
あっという間の60分。終了後にはじんわりとおなかがすきました。ランチでいただく禅坊料理は、発酵醸造料理人 伏木暢顕(ふしきのぶあき)シェフ監修。精進料理をベースとし、動物性の食材や小麦粉、油、砂糖などを使用せず、発酵を取り入れた、心身を整える料理。旬のものを使用するため、季節ごとにメニューが変わります。
食事はどこで食べてもOKとのことで、開放感あふれる禅デッキでいただきました。テーブルもあり、何より風が気持ちいい! 一番人気の場所だそうですよ。
食事の後は、お抹茶(ZEN茶)をいただいたり、写経(ZEN書)をしたりして思い思いに過ごします。
窓が大きく明るい宿坊で、自然を眺めながらゆっくり休憩するのもありです。いまだけはスマートフォンも手放して。心と体を休めながら自由に過ごしましょう。
◉香りに癒される瞑想体験

休憩後は、ZEN Wellnessの瞑想・ZEN香がスタート。このプログラムは「香り」を使って行います。最初に手渡される香の袋には、ヒノキのチップに施設オリジナルのアロマオイルを垂らしたものが入っています。
香の袋を手のひらで包み、すーっと息を吸いながら香りを楽しみます。最初は呼吸をコントロールしようとせず、自然に。先生の言葉を聞き、呼吸法を交えながら、香りを通してうつりゆく心を感じていきます。
あっという間に30分が過ぎ、終わった頃には心が満たされた感覚に。たった4時間なのに、かなり癒されてゆったりとした気分になれました。

ラウンジの一角にはお土産コーナーもあり、ZEN Wellnessで使用したチルアウトバームやオリジナルオイルのほか、こだわりの調味料などが購入できます。
さて、私と編集さんは「宿泊プランにすればよかった……」と、後ろ髪を引かれながら、施設を後にしました。また来たい……。定期的に通われるリピーターも多いというのも納得です。

9月からは、もう少し気軽に体験できる新しいプランも開始予定。こちらは宿坊の利用がオプションとなります。
◉キャンセル待ちも!人気の親子体験プログラム

通常は中学生以上しか利用できない同館ですが、今夏は子どもも参加できる「親子体験プログラム」を開催。5月に開催した際には、キャンセル待ちとなったという親子プログラムに関して、講師の茶木(ちゃき)めぐみさんにお話をうかがいました。
Q. 夏休み親子体験特別プログラム「親子で“自然を奏でる”リトリート」ができたきっかけを教えてください。

当施設は中学生以上しか利用できないのですが、自然に包まれたこの素晴らしい環境を、子どもたちにも伝えていきたいと思ったのがきっかけですね。

8月3日、4日には、ニュージーランド湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営む、四角大輔(よすみだいすけ)氏のイベントが開催されたのですが、四角氏が3歳のお子さんを連れていらっしゃるということで、親子で参加できるこのイベントを企画しました。

私自身、子どもができてから、自然豊かな所へ移住したいという思いが強まりました。そこから、この施設とのご縁をいただいて、名古屋から自然豊かな淡路島へと移住したのですが、ここには海も山もあり、収穫や地引き網の体験など、子どもが自然と遊べる環境が整っていて、とても良いと思います。
Q. タイトルにある「自然を奏でる」とはどういう事なのでしょうか。

竹を使ってスリットドラムを作り、その音を楽しみます。そこが「自然を奏でる」ですね。なぜ竹を選んだのかというと、淡路島はもちろん、全国で問題になっている放置竹林問題にスポットを当て、その竹を使って遊びながら環境のことを伝えられたらという思いからです。
Q. このプログラムのオススメポイントは何ですか?

プロの音楽家たちとセッションするという特別な体験ができるところでしょうか。パソナグループには、淡路島で音楽・芸術活動と仕事の両立を支援する「音楽島 -Music Island-」プロジェクトがあり、淡路島で通常の業務をこなしながらプロの音楽家としても活動するハイブリットキャリアのメンバーがいます。このプログラムでは、自分が作ったスリットドラムを使って、彼らとセッション体験ができるんです。

フルート、マリンバ、コントラバスなどと一緒に。楽譜はなく、楽しく、夢中でたたきながらのセッション! これは「動」の瞑想にもつながります。楽しく遊んだ後は、休憩をしながら「静」の瞑想へ。スイス発祥の楽器・ハンドパンの音色と自然の音を聞きながら、リラックスします。そこへさらに、親子でヨガを行い、体の感覚を内へと向かわせるんです。
Q. 自然と学べる素晴らしいプログラムですね、今後の開催予定があれば教えてください。

子どもたちのお休み期間などに定期的に開催できればと考えています。今回は3歳から参加可能なプログラムなのですが、10歳前後のお子さまのお申し込みが多いですね。作ったスリットドラムは持ち帰る事ができるので、夏休みの工作にもなりますよ。

最後に「自然を感じながら自然環境について学び、自ら考えるきっかけを作ることができるイベントとして、これからも続けて行ければと考えています」と、話してくれた茶木さん。遊びから学びにつながるイベントで、親子で自然を感じる時間を作ってみてはいかがでしょうか。

施設情報

禅坊 靖寧
〒656-2301 兵庫県淡路市楠本字場中2594-5
お問い合わせ: 0799-70-9087
公式HP: https://zenbo-seinei.com/
文:二木繁美(にきしげみ)
パンダライター。パンダ団子を食べ、パンダのうんこの香りを嗅いだ人間です。アドベンの明浜・優浜の名付け親で日本パンダ保護協会会員。インタビューや旅メディアでも執筆。
miyoka
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