大正期から昭和初期にかけて日本で製作された幻のミニピアノが集結する「オールスターミニピアノフェスティバル」が11月10日(日)、大阪市中央公会堂(大阪市北区)で開催されます。
今回スポットが当たるミニピアノは、かわいい姿からおもちゃと間違われがちですが、弦やハンマーもある本物のピアノ。1922年に日本で初めてミニピアノを作った松本楽器のものから世界最小・40鍵(河合楽器)のものまで、鍵盤楽器修復専門店のアトリエピアノピア株式会社(大阪府寝屋川市・小川瞳代表)が修復した全10台が重文指定の会場に勢ぞろいします。
アトリエピアノピア代表の小川瞳さんとミニピアノとの出会いは、10年前に修復依頼を受けたことがきっかけ。そのやわらかい音色にすっかり魅了され、全国各地に眠っていたミニピアノを探して修復してきたそうです。丁寧な手仕事で作られたミニピアノは、1台1台違った歴史、外見、個性、音色を持っており、それぞれが持つ特性と音色を聞き比べることができる本フェスは、とても珍しい機会となるでしょう。
当日演奏するのは、日本を代表するピアニスト・砂原悟をはじめ、川口成彦、平井真美子、ATSUSHI ASADA 、keipyan、イマイアキら、ミニピアノを所有する一流音楽家6名。それぞれが所持するミニピアノを持ち込み、限られた鍵盤数を考慮しながら発掘した楽曲やミニピアノのために作曲した音楽をソロやデュオで披露します。
昼の部は12:30〜16:45、夕の部は17:00〜19:30。チケットは各4.000円、1日通し券6,500円(全席自由席、未就学児は入場不可)。
また、ミニピアノや世界中から集めた小さな古楽器が展示(特別室)されるほか、川口成彦のミニピアノ公開レッスンなどプロから学べる講座やミニピアノの魅力をたっぷりと堪能できる11のプログラムに参加することができます。