2026年1月25日(日)に開催される『第45回 大阪国際女子マラソン』(同日正午~カンテレ・フジテレビ系全国ネットで生中継)。
本日12月22日(月)に記者会見がカンテレ・大阪本社で行われ、出場選手(招待競技者・ネクストヒロイン競技者・ペースメーカー・準招待競技者)が発表された。
本大会は、2026年9月に開催される【愛知・名古屋2026アジア競技大会】女子マラソンの日本代表選手選考レース。
さらに、2027年秋に開催予定のロサンゼルス五輪日本代表選考レース「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」の出場権をかけた戦いでもある。
2028年の【ロサンゼルス五輪】出場を目指すランナーたちの大きな一歩につながる大舞台となる。
会見冒頭、日本陸上競技連盟・高岡寿成シニアディレクターは「2年前はこの大会で、(前田穂南選手の)日本記録が誕生しました。今大会でも、その記録に迫り、超える 記録を期待しております。
本大会から世界選手権7位に入った小林香菜選手のように、新しいヒロインが来年1月に誕生することを願っております」と期待を寄せた。
▼注目の出場選手たち
昨年に引き続き、ワールドアスレティックスが格付けするラベリング制度において最高位に位置する“プラチナラベル”として開催される今大会。出場が発表された招待競技者として、
●松田瑞生選手(ダイハツ)、●伊澤菜々花選手(スターツ)、●上杉真穂選手(東京メトロ)、
●西村美月選手(天満屋)、●矢田みくに選手(エディオン)ら、国内外から11人が出場することが決定。
将来有望な選手を育成するための若手特別枠「ネクストヒロイン」では、
●大学女子駅伝界トップクラスの実力を誇る村山愛美沙選手(東北福祉大)が初マラソンに挑戦するほか、
●今年11月開催の【福知山マラソン】で大会新記録での優勝を果たした20歳の深田望友選手(R-Untitled(立命大陸上競技同好会))、
●同じく大会新記録で2位に入った19歳の小田美月選手(立命館大学陸上競技同好会)ら、今後の飛躍が楽しみな選手が出場する。
▼ロスまでは止まれない!絶対にあきらめない3選手の意地と覚悟
■不屈の女王 大阪の舞台で返り咲く!
松田瑞生(ダイハツ)(30)
主な戦績
2018年/2020年/2022年 大阪国際女子マラソン 優勝
2021年 名古屋ウィメンズマラソン 優勝
2022年 オレゴン世界選手権・マラソン 9位
2023年 ブダペスト世界選手権・マラソン 13位
自己ベスト
マラソン:2時間20分42秒(2024年 ベルリンマラソン)
2018年に【大阪国際女子マラソン】に出場。初マラソンで初優勝を飾り、その後2020年、2022年と、同大会で日本人最多となる3勝を達成。“なにわの女王”の座をほしいままにしてきた松田だが、直近2大会は優勝から遠ざかっていた。
マラソンで2度世界選手権代表経験のある実力者ながら、いまだオリンピックには手が届いていない松田。
“なにわの女王”による、再び世界を目指す挑戦が6度目の大阪国際から始まる。喜びも苦しみも経験してきた今大会で、3年ぶりの復活優勝を狙う。
【大阪国際女子マラソン】は「私のマラソンの原点」と話す松田。「大阪に合わせます。最高な形でもっていきますよ。優勝することしか見ていないので、そこに記録もついてきてくれたらいいなと思います」と意気込みを話し「笑顔でゴールします」と誓った。
■心に再び宿す意思の炎! 新たな高みへ
伊澤菜々花(スターツ)(34)
主な戦績・自己ベスト
2009年 第21回全国高校駅伝・1区 区間賞 チーム優勝
2025年 プリンセス駅伝・3区 区間賞 チーム2位
2025年 日本実業団対抗選手権・10000m 5位(日本人トップ)
自己ベスト
5000m:15分16秒70(2025年 ホクレン・ディスタンスチャレンジ深川大会)
10000m:31分44秒85(2024年 エディオンディスタンスチャレンジ)
一度は現役を退いたものの“マラソンで日の丸を背負い戦いたい”という思いを原動力に、2024年4月に復帰を果たす。
リスタートから1年足らずで挑んだ2025年大会では、25キロ付近から脱水症状などの影響で失速し、結果は8位。
そんな昨年の走りを「さすがにあれじゃ終われない」と振り返る伊澤は、今年トラック競技で何度も自己ベストを更新。
さらに今年開催の【プリンセス駅伝】では13人抜きの快走で区間賞を獲得するなど、進化を見せ続けた。
2度目の大阪。伊澤は「世界と勝負することを見据えたうえで、“2時間19分台”という目標を目指してやっていきたいです」と決意をあらわにした。
■過去の自分が最大のライバル! 限界突破へひた走る
上杉真穂(東京メトロ)(30)
主な戦績
2019年 アジアマラソン選手権 2位
2022年 大阪国際女子マラソン 2位
自己ベスト
マラソン:2時間22分11秒(2025年 名古屋ウィメンズマラソン)
2019年12月にアジアマラソン選手権大会で銀メダルに輝いた上杉。
2022年の大阪国際女子マラソンでは、優勝した松田瑞生にくらいつき、2時間22分29秒で2位を記録するなど、数々の好成績を残す。
2023年10月にはMGC出場を果たすも11位に敗れ、パリ五輪出場はならなかった。
そんな中、30歳にして上杉の成長は止まらない。今年3月の【名古屋ウィメンズマラソン】では、自己ベストを18秒更新する2時間22分11秒の力走を見せた。
今大会での目標を聞かれ、「去年の名古屋に引き続き、自己ベストを更新して、自分の納得いく走りと攻める走りをできるように、これから練習を積んでいきたいと思います」と答えた。
▼前田穂南の日本記録が生まれた地・大阪をマラソン界の新星たちが駆け抜ける
■名門の次期エース候補が初の大阪を駆け抜ける!
西村美月(天満屋)(21)
主な戦績
2025年 防府読売マラソン 優勝
自己ベスト
マラソン:2時間25分54秒(2025年 防府読売マラソン)
オリンピアンを5人輩出し、2024には大阪国際女子マラソンで日本記録をたたき出した前田穂南が在籍する名門・天満屋から、次期エース候補と目されている21歳の新星・西村が出場。
今年12月の防府読売マラソンでは2時間25分54秒で初マラソン・初優勝という華々しいデビューを果たし、MGCの出場権を獲得。そんな勢いに乗る21歳の選手が、初めての大阪を走る。
「ロスにしろ目指すなら大きい目標を目指していかないといけないと思っています。だからこそ、ロス五輪に挑戦してみたい」と笑顔で語り、「2時間23分30秒が目標」と明かした。
■トラック競技で世界陸上にも出場したスピードランナーが大阪で初マラソンに挑む
矢田みくに(エディオン)(26)
主な戦績
2025年 日本選手権 10000m 2位
2025年 アジア選手権 10000m 3位
2025年 東京世界選手権 10000m 20位
自己ベスト
5000m:15分19秒67
10000m:31分12秒21(2025年 アジア選手権)
日本屈指のスピードランナー、矢田が大阪で初マラソンに挑む。
今年5月にアジア選手権で銅メダルを獲得、東京世界選手権 女子10000mに日本代表として出場するなど、トラック競技で実績を積み上げてきた。トップクラスのスピードを武器に、新たな舞台で世界への第一歩を踏み出す。
「前田穂南さんの日本新記録の時は、ずっとテレビに張り付いて見ていました」と話す矢田。「“オリンピックに出るんだ”という強い思いが走りに表れていて、すごく刺激になりました。“世界で戦える”マラソンでメダルをとりたいです」と明かし「今はまだ守るものもないと思うので、頭を使いつつ、攻めつつ。とにかくゴールして、笑顔で終わりたいです」と意気込みを話した。
▼高岡寿成 日本陸上競技連盟シニアディレクター コメント
高岡シニアディレクターは、今大会全体について「出場する外国人選手はマラソン経験が豊富で、前回大会で優勝した選手もいます。こういう選手たちと、勝負していく。“攻める”というチャレンジが日本人の選手には必要だと思います。そのチャレンジを応援したい」と話し、さらにそれぞれの選手について、次の通りコメントした。
■松田瑞生選手
3度の優勝がありましたが、挫折も味わっています。
目指していたパリオリンピックに届かなかったという思いも含めて、また大阪からスタートし、ロサンゼルスのオリンピックまでつながるレースを見たいと強く感じました。
■伊澤菜々花選手
前回の【大阪国際女子マラソン】では、先頭集団についていく姿、攻めたレースをする姿が非常に印象に残りました。彼女がこの1年でどのように変化できるのか、記録を大幅に伸ばせるのか、期待が持てると思います。
■上杉真穂選手
マラソンの経験が十数回と、回数を重ねています。マラソンで大切なのは、スピードやスタミナなど色々ありますが、他の競技と違う点は、経験が大きく左右するところです。順調な調整ぶりも確認できているので、“攻めるレース”で優勝争いに絡んでほしいと思います。
■西村美月選手
【防府読売マラソン】から【大阪国際女子マラソン】へというステップは、昨年本大会で日本人トップに輝き、日本代表となった小林香菜選手が描いた道筋でもあります。西村選手が大阪から飛躍し、今年のアジア大会やMGCで活躍する姿もイメージしやすいです。
■矢田みくに選手
マラソンの選手としての能力をどのくらい持っているのか、非常に楽しみな選手です。(今大会はもちろん)今大会を経て、次にどのようなレースができるのかということも重要です。非常に楽しみな初マラソンが見られると思っております。
▼刈谷仁美による大会ビジュアルが選手の背中を押す!
並々ならぬ覚悟を持って臨む選手たち。11人の招待選手はもちろん、ネクストヒロイン、準招待者、さらには厳しい参加資格要件を乗り越えた一般ランナーが大阪の地を駆け抜ける。
そんな選手たちの背中を押すのが、先日ビジュアルが解禁された大会ポスターだ。
制作を手掛けたアニメーター・イラストレーターの刈谷仁美は
「走り抜ける一瞬を切り取ったような、選手たちの眼差しや姿を色彩豊かに躍動感も交えて表現できればと思い描きました」とコメント。
選手たちが自らに課した目標や大会にかける熱い思いが絡まりあい、豊かに彩る今大会。そんな熱き戦いを象徴するようなポスターが、選手たちの背中を力強く押す。
アニメーター・イラストレーター 刈谷仁美
2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』でオープニングアニメの監督・原画・キャラクターデザインのほか、タイトル題字のデザイン・作中アニメの制作を担当。2020年にはハーゲンダッツ・アニメCMの作画担当、2022年TVアニメ『チェンソーマン』2話EDアニメーションを担当するなど幅広く制作。
北九州市移住促進PRイラスト、四国銀行のイラストなども担当。
▼大阪ハーフマラソン&TVerで生中継&マラソンのレジェンドたちによる解説も!
会見終盤では、大会当日に行う「2026大阪ハーフマラソン」(大阪城公園をスタートし、ヤンマースタジアム長居をゴールとする参加者定員6000人のハーフマラソン)についても発表。
また、今大会は民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」で熱戦の模様をお届けする“フジテレビ系リアルタイム配信”を行うことが決定!
あわせて、大会公式YouTubeチャンネルでは、今年も“裏生実況”を実施する。増田明美氏(スポーツジャーナリスト)、“マラソン博士”こと森岡芳彦氏(城西国際大女子駅伝部監督)、森脇健児(タレント)らが、地上波では味わえないマラソントークを展開!レース開始1時間前から、一般ランナーを含む全選手のゴールシーンまで、およそ5時間にわたって大会を見届ける。
ロス五輪への第一歩となる今回の【大阪国際女子マラソン】。最後に勝つのは、勢いに乗る若手選手か、それとも進化を続けるベテランか?執念の果て、ロスへの第一歩を力強く踏み出すランナーたちの走りをお見逃しなく!
≪番組情報≫
◇タイトル
『奥村組スポーツスペシャル 第45回大阪国際女子マラソン』
◇放送日時
2026年1月25日(日)正午~午後2時55分
カンテレ・フジテレビ系全国ネット/TVer フジテレビ系リアルタイム配信
カンテレIDにログインまたは新規登録して
コメントに参加しよう