転職王子VS転職の魔王様!宮野真守の顔芸に成田凌&小芝風花コンビもたじたじ!?
2023.08.22
『転職の魔王様』第6話レビュー
そんな眼福シーンで始まった第6話。感想を一言で表すなら「宮野真守さん無双」の回だった(笑)
未谷千晴(小芝風花)が正式に「シェパードキャリア」で働き始め、最初に担当することになったのが、「転職王子」と呼ばれる八王子道正(宮野真守)。計6回の転職をしている39歳だ。千晴と来栖嵐(成田凌)が八王子の履歴書をのぞき込み、スマイル風の八王子の写真に寄っていく演出……もうコメディ回決定じゃないですか!そこからのLIL LEAGUE from EXILE TRIBEのOP曲「Monster」、良き!
バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』内の企画「グルメチキンレース ゴチになります!24」では声優で初のレギュラー出演を果たし、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』では日本語版でマリオ役を務めた宮野さん。声優・バラエティ・俳優と多方面で活躍を見せている。
宮野さんは演技力が高いのはもちろんだが、表情の作り方がうまい。「お待たせしてすいません〜」と面談にやってくるシーン、「タコで迎える月末のミーティング、やばいんですよね〜」と手振りをつけて話すシーン、企業面接後に「いや〜、手応えありありです」とドヤ顔で話すシーンなど、どのシーンを切り取っても「THE・宮野真守」という感じ。X(旧Twitter)でも「予告だけでも顔芸やばかった」「宮野真守劇場」「マモ100%でうれしい」と反応がたくさんあった。
一方で、八王子が部下の小池(西垣匠)に自分の顧客リストを見せて「連絡先だけじゃなくて、お客さんと最後に何を話したかがぜーんぶ書いてある。どんな将来設計を持っているか、お客さんの話の中に必ず家を売るヒントがあるからね」と指導する姿からは、仕事に対する真剣さが伝わった。顧客リストの内容も写しだされていたが、あれだけ細かく記載している営業だったら絶対に売れるだろうなと、営業経験者の私でも感じられた。
その後、企業面談を受けるが未経験の若手に採用を奪い取られる八王子。動揺を隠せない八王子に「ふらふらしているアラフォーを許容してくれるほど、社会は寛容ではありません」と厳しい現状を突きつける来栖。それに対して「そんなに偉くなることが大切ですか?」「世の中、出世したい人ばかりじゃないんですよ」と返す八王子の言葉には考えさせられた。
何を幸せとするかは人それぞれだからこそ「出世=幸せ」とは限らない。私の周りにも「バリバリ出世したい」という人もいれば、「そこそこの安定があれば出世はしたくない」という人もいる。X(旧Twitter)でも「出世したくない人増えてるよね〜」「自分が働きたいように働くべき」と出世についての様々なポストが見られた。
そんななかで千晴が言った「八王子さんみたいな人が自分を変えることなく、楽しく生きていける社会の方が優しくて良いんですけど」というセリフは、とてもハッとさせられた。本作のなかで何度か出た「合わない仕事は人を殺す」という言葉もあり、仕事をすることにおいて「自分らしさ」は大切な軸になるのだろうと感じた。
「思い上がってたのかな……」と立ちすくんだり、部下の小池にあたってしまったり、負の表情もたくさん見せた八王子が、最後には覚悟を決めて「転職」ではない道を見つけた。X(旧Twitter)では「『転職の魔王様』なのに転職しないんだ」と驚きの反応もあったようだが、ストーリー的には納得のいくものだったと思う。宮野さんの喜怒哀楽の顔芸がたくさん見られて、満足な回だった。『王様戦隊キングオージャー』で主人公の兄・ラクレス役を演じていて、最近注目している矢野聖人さんも良い演技だったわ〜。
次週のゲストは黒川智花さん。艶っぽさが魅力的な黒川さんがどんな役を演じるのか、とても楽しみだ!
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文:猿渡 菜都美
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