3月8日(土)に迫った『R-1グランプリ2025』。
決勝戦にコマを進めたファイナリストたちのインタビューを毎日1本ずつ掲載していきます。
今回は吉住さんです。
吉住さんは『R-1グランプリ』で2021年決勝8位、2022年決勝3位、2024年決勝2位と出場するたびに順位を上げてきています。残すは優勝のみという感じですね。
2022年優勝の(お見送り芸人)しんいちさんと会ったとき、毎回、上からものを言われるのはもう嫌ですし(笑)、優勝して早く対等な関係になりたいですね。そして「お前は優勝したのに、ネタ番組でちゃんとネタをしてねえな!」とダメ出しをしたいです。
準決勝のネタの完成度の高さには驚きました。ですので、しんいちさんへのダメ出しも現実味が高い気がします。
今回のネタは自分でもすごく好きな内容です。ピン芸人として長くやっていくことを考えたとき、いろんな種類のネタをできるようになっておかなきゃいけないなと思っていたのですが、このネタはそのうちの一つ。ただ、『R-1』がなかったら、このネタも「私、こういうものもできるんだな」で終わっていたはず。『R-1』があるから、「これをちゃんと磨いていかなきゃ」となりましたし、磨けば磨くほど好きになっていきました。そして皆さんにお届けして、「おもしろい」とおっしゃっていただけるようになった。あらためて「今回もちゃんと『R-1』に出ておいて良かった」と感じました。
2024年大会では、デモ活動家の女性が恋人の実家へあいさつに行くネタに様々な意見が出ました。吉住さんは毎回、なにかしら物議を醸す存在でもありますね。
2022年大会でやった「正義感暴れ」(=芸能人の不倫に怒る女性のネタ)のときも、ちょっと調べてみたら、「吉住さんが自分の気持ちを代弁してくれた!」という方たちと、「いやいや、吉住はそういう人のことをバカにしているんだよ」というお笑いファンの間でもめていたみたいで(笑)。だから確かに、『R-1』ではいろんな人をたきつけているのかも。でも今回のネタは、営業先でやったときもお客さんから「吉住さん、実は私もそうなんですよ」と言ってもらえたこともあるので、大丈夫な気がします。とにかく今年こそ全員に勝ちたいですね!
審査員のバカリズムさんなども、そういう吉住さんのネタを絶賛されていらっしゃいますし。
ルシファー吉岡さんが嫉妬するくらい評価してくださって、本当にありがたいです。今回のネタはたくさんの方に届くものになっているとは思いますが、審査員のみなさんがどのように捉えてくださるか興味深いです。最終決戦まで進むことができればネタを2本やることになりますが、いずれもどういう風に受け取ってもらえるか、感想が楽しみです。
『R-1グランプリ2025』は2025年3月8日(土)よる6時30分から生放送(全国放送)です。
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取材・文:田辺ユウキ
芸能ライター。大阪を拠点に全国のメディアへ寄稿。お笑い、音楽、映画、舞台など芸能全般の取材や分析の記事を執筆している。
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