3月8日(土)に迫った『R-1グランプリ2025』。
決勝戦にコマを進めたファイナリストたちのインタビューを毎日1本ずつ掲載していきます。
今回はチャンス大城さんです。
チャンス大城さんは近年、テレビ出演も多数あります。そんな中でも『R-1』出演を決めた理由を教えていただけますか。
ありがたいことにテレビにたくさん出演させていただいていることで、普段、歩いていても声をかけてもらえるようになりました。でも劇場の出番は多くないですし、もっと「ネタができる人、ネタがおもしろい人」として認めてもらいたかったんです。あと年齢が50歳になったことも大きいです。基本的に50歳になったら賞レースには出ないですよね。体力的にきついのもそうだし、ネタも若い子には勝てなかったり、あと家庭を持っていたり、いろんなものを背負う年齢。ただ、『R-1』では2002年大会に出たオール阪神師匠が当時45歳で、そのあと、マツモトクラブ、ルシファー吉岡が決勝進出の最年長記録を抜いて、そして今回、僕がそれを更新した。「まだネタをやれるんやぞ、俺は」というところを見せたいです。
ファイナリスト記者会見では、大城さんみたいになったら芸人は終わりとかつて言われていたエピソードも明かしていましたね。
ネタを作らず、お酒ばかり飲んでいましたし、そのせいで芸人なのにちゃんとしゃべることもできていなかった。舞台に上がっても新ネタではなく、ありものばかり。だから「ああなったら、終わりや」と。そのとき、千原兄弟さんが「お前、酒をやめろ」と。それから一滴も飲まなくなり、アルコール依存症がテーマの講演会に呼ばれたり、いじめについての講演をさせてもらったりするようになり、自分を律するようになりました。そういった心構えみたいなもんが今回、決勝進出につながった気がします。
準決勝のネタも、まさにチャンス大城ワールドが全開でした。
でも、準決勝は落ち込んじゃいまして……。この長い芸歴で一番緊張したんです。これまでは『さんまのお笑い向上委員会』がこの世で一番緊張するものだったんですけど、それを超えました。あと、自分の本(『僕の心臓は右にある』)の中に、山に埋められたエピソードが載っていますが、あのときよりも準決勝の方が怖かったです。『R-1』の準決勝がこの世で一番怖い。
そうだったんですか。
準決勝では「ここを逃したらあかん」「この先に決勝がある」と思って、めちゃくちゃ焦ってネタをやっちゃったんです。見ていたファンの方から、後で「大城さん、セリフを急ぎすぎ」「笑いを取りにいきすぎ」と言ってもらいました。「決勝では落ち着いていきましょう」とアドバイスをもらったんで、決勝では気負わずにやりたいです。ルシファー吉岡、マツモトクラブ、吉住、みんな天才やと思いますけど、僕には圧倒的な練習量があるんで!
『R-1グランプリ2025』は2025年3月8日(土)よる6時30分から生放送(全国放送)です。
また「みよか」では優勝者予想を受付け中です(2025年3月8日よる7時まで、要:カンテレID登録/無料)。
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取材・文:田辺ユウキ
芸能ライター。大阪を拠点に全国のメディアへ寄稿。お笑い、音楽、映画、舞台など芸能全般の取材や分析の記事を執筆している。
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