バラエティー大好きライター・桐生奈奈子がお届けする『かまいたちの机上の空論城』（カンテレ/毎週土曜午後５時放送）レビュー！

今回の『かまいたちの机上の空論城』は、「プロの本気VS芸人の思いつきアレンジ料理対決！」。

芸人の思いつきだけで未知のアレンジ料理を作り、プロの料理人に勝てるのかを実験する人気企画です。今回のテーマ食材は「もやし」。家計を支えるコスパ最強の脇役食材をどのようにアレンジするのか楽しみです。​

​​このアレンジに挑む料理人は、ミシュランガイド京都・大阪で３年連続一つ星評価の中華料理店「上方中華 新瓊（しんたに）」の新谷亮人シェフ。

関西の食文化と中華の​​融​​合をコンセプトに、中華の常識を覆すようなこだわり抜かれた料理の数々を味わえます。新谷シェフは、この企画について「審査員は一般の方が中心。どういう風に結果が転ぶかわからないけれど、そこが面白そう」と話してくれました。​

【動画で見る】かまいたちの机上の空論城 【出演：かまいたち（山内健司・濱家隆一）、渋谷凪咲ほか】

そんなプロの料理人に挑む芸人は、『THE SECOND～漫才トーナメント～』３代目王者のコンビ芸人・ツートライブ。

料理経験は素人ながらも斬新なアイデアと努力を惜しまない姿勢でこれまで数々の激うまアレンジ料理を披露。現在プロの料理人を相手に２連勝中で、今、最も勢いのある、漫才・アレンジ料理の最強二刀流芸人です。​

​​今回も特殊な調理法・食材は使わず一般の家庭でもできる範囲で作ってもらいます。果たして、未知の激うまアレンジもやし料理を生み出してくれるのはどちらなのでしょう？​

​​先攻は、新谷シェフ。まずはもやしの意外な使い方として炒飯に混ぜる方法を教えてもらいました。炒飯は、ご飯より先に野菜をしっかり炒めると、もやし特有の青臭さを油でコーティングしてくれるのだとか。

まかないでよく作るというもやし炒飯をチャチャッと手際よく作っていく姿にスタジオ一同がほれぼれ。「笑顔がステキすぎるなぁ」（渋谷凪咲）「マジシャンのたたずまい」（かまいたち・山内健司）​

​​新谷シェフが構想するアレンジレシピは、１本で３回の味変を楽しめる春巻き。３種類の具材と味つけの構成でつくり、食べ進めるごとに食材の組み合わせと味付けが変わるというのだから、想像しただけで食べてみたくなってきますよね。

もやし調理の難しいところはもやし特有の水っぽさや青臭さ。これは、湯通しすることでシャキッと​​させられ​​るのだそうですよ！そしてしっかりと炒めて水分を抜いていきます。​

​​でき上がった「もやしの１本春巻き！～コース仕立て～」はXO醤炒めの前菜・梅和えの口直し・ピリ辛みそをメインとしたコース仕立てになった春巻きで、構成力の高さに脱帽。

「漫才（の構成）も１回書いてもらおうか」（かまいたち・濱家隆一）「5,000円出します」（かまいたち・山内）「人生の春巻き史上No.１」（渋谷凪咲）と大絶賛。​

​​では、お待ちかねのツートライブのアレンジ料理を見ていきましょう。今回は「おみこし大作戦」で勝負。すぐ脇役に回ってしまうもやしを、どうやって他の食材で担いでいくかが、勝敗の決め手になります。​


​​ツートライブは、春巻きや炒飯など、シェフと同じ発想でアレンジ料理を試作していくのだから、やっぱりさすがです。そして、もやしから出る水分に苦戦しつつも、湯通しするというベストアンサーを導き出しました！​


​​さまざまな試作を繰り返してたどり着いたのが「もや玉みこしのカッパ巻き」。湯通ししたもやしに溶き卵を入れたベースをつくり、キュウリを真ん中に挟んで、のりで巻いた太巻き風のアレンジ料理を生み出しました。

もやしとキュウリの異なるシャキシャキ食感のバランスがいいようで、甲乙つけがたい料理対決となりました。​

文・桐生奈奈子
神奈川県在住、バラエティ大好きライター。大手女性向けメディアCREA、FUDGE、ananなどで執筆を行う。「とにかくやってみる」がモットー。

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