草彅剛主演の月10ドラマ『終幕のロンド －もう二度と、会えないあなたに－』（カンテレ・フジテレビ系）。最終回が放送される2025年12月22日（月）に取材会が開かれ、絵本作家・御厨（みくりや）真琴役の中村ゆりが撮影現場の雰囲気と最終回への思いを語りました。

主人公・鳥飼樹役の草彅剛について中村は、「すごく朗らかで、包み込むようなやさしさと包容力のある方。周りに緊張感を与えない現場作りをしてくださって、すごくラッキーな相手役に巡り合わせてもらえたと、感謝の気持ちでいっぱいです」とリスペクトしている様子。

また、「普段は役のことをあまり話さなくて…。剛さんは直接的な言葉ではなく相手の気持ちをくみとってくれる方。1話ができた時に、“めちゃくちゃいいね！”と褒めてくださったほど、いつも私が自信を持つように、些細なことを褒めてくださる」と、現場での草彅の心配りに助けられたようです。

さらに、「それ以外は全然ふざけた話や、（息子役の）陸くん（永瀬矢紘）と3人でしりとりして遊んだり、リラックスする空間を作ってくれました」と和やかな撮影現場を明かしました。

最終回を目前に控えて、「最終回はそれぞれが禊（みそぎ）を受けられたというか、御厨ホールディングスも今までの罪をしっかりと清算できる決断をしていると思いますし、お叱りを受けることも多かった樹と真琴も迷いながらしっかり大人として納得していただける決断ができたかと思います」と明かした中村。

「遺品整理っていう部分だけじゃなく、家族、企業、恋愛…、いろんな話が織り込まれている。このドラマは善悪のどちらに偏って描かれるのではなくて、見方を変えればそれぞれ理由があって、それぞれの考える背景があるからそうなったというところを描いている。その面を注目してください」と、年末年始に一気見する視聴者に向けてもメッセージを送りました。

取材・文：武並慎治（di;hype）
関西在住のWebディレクター＆編集者。同ドラマの副題「もう二度と、会えないあなたに」の重さを考えさせられ、あらためて家族や仲間に感謝です。