草彅剛が遺品整理人・鳥飼樹を演じる月10ドラマ『終幕のロンド －もう二度と、会えないあなたに－』（カンテレ・フジテレビ系）が、2025年12月22日（月）で最終回を迎えます。この日に開かれた取材会にヒロインで樹に思いを寄せる御厨（みくりや）真琴役の中村ゆりが登場し、親友で夫の妹役の御厨彩芽を演じた宝塚歌劇団の元トップスター・月城かなととの撮影現場の様子を明かしました。

ストーリーが進むにつれて「（周囲から）まさかこんな展開になるとは予想されていなかったみたいで、それぞれの役の背景がいろんなものを背負っているので、そこがすごくびっくりしたっていう意見も多いですし、真琴と樹さんのいうなれば道ならぬ恋なんですけども、“不思議と２人が抱えているものに気持ちが移って応援したくなる”という言葉もたくさんいただいています」と語る中村。

直前の第10話（12月15日放送回）では、親友である彩芽（月城かなと）から突然受けた告白シーンもSNSでは話題に。中村は「（以前）同性の人を好きな役をやったことがあって、月城さんともそういう話をしたのですが、性別に関係なく気持ちは一緒だと思う。驚きもなく普通に好きって思ってもらえたときのリアクションで、特別な違いは感じなかった」と話します。

そんな月城は舞台経験が豊富なものの、2024年に宝塚を退団したばかりということもあり連続ドラマは今回が2作目。中村は、「すごくプレッシャーを感じていらっしゃったようで…。私も演劇をやらせてもらうんですけど、演劇と映像とでお芝居の差はありますかって聞かれることもあった」と明かします。

「私と9歳離れているからか、いろいろと聞いてくださるのですが、“全然大丈夫、今日もきれいよっ！”としか言えなかったですね。10代からいろんな苦労を乗り越えられて、スターにのぼり詰めている方なので、自分で（解決策を）見つけられて輝いているな、と思っていました」と、信頼関係を築いていたようです。

最後に中村は、「このドラマは善悪のどちらに偏って描かれるのではなくて、見方を変えればそれぞれ理由があって、それぞれの考える背景があるからそうなったというところを描いている。その面を注目してください」と、年末年始に一気見する視聴者に向けてもメッセージを送りました。

取材・文：武並慎治（di;hype）
関西在住のWebディレクター＆編集者。同ドラマの副題「もう二度と、会えないあなたに」の重さを考えさせられ、あらためて家族や仲間に感謝です。